2015年も7~9月は渡航歴なくともデング熱を鑑別に なぜデング熱は代々木公園で流行したのか 国立感染症研究所ウイルス第1部第2室室長の高崎智彦氏に聞く 「1人のデング熱患者を介して、デング熱に感染した蚊が複数生じたことが、代々木公園での感染拡大に繋がった理由の1つだろう」。2014年8月、東京都の代々木公園を中心にデング熱の国内感染症例が複数報告され、約2カ月の間に160人に及ぶ国内感染例が報告された。なぜ、代々木公園が流行地となった… 2015/01/29 感染症
トレンド◎適切な家庭血圧測定の指導が生活習慣を改善する 患者の血圧測定値、信じられますか? 夜の血圧は患者の生活パターンに合わせて臨機応変に 「診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先する」。2014年4月に発刊された「高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)」では、このように高血圧診療において家庭血圧を重視する方針が示された。… 2015/01/29 循環器
検証◎2014年度臨床研修マッチング マッチングで希望者増やした「躍進」施設の秘密 大学病院の人気回復のキーワードは「プライマリ・ケア」と「待遇改善」 2014年度の医師臨床研修マッチングでは、依然として市中病院の人気が高かった。特色あるプログラムで人気の臨床研修病院には、地域を問わず学生が集まっている。一方で、大学病院の中にも第1希望者を増やしている研修施設がある。今年、躍進していた研修施設の人気の理由を探った。… 2015/01/27 医師のキャリア
リポート◎暴言、暴力、セクハラへの対処法(続報) 暴れる患者の脅威と対応の臨場感を動画で体験 「コードホワイト」シミュレーションで学ぶ院内暴力対応のポイント 長岡赤十字病院(新潟県長岡市)は2014年4月、暴言や暴力への対応策としてコードホワイトを導入した。院内で暴言・暴力が発生した場合に院内放送をかけ、現場に多数の職員に参集してもらうものだ。ここでは、暴れる患者の脅威と現場対応の臨場感を体感するために、同院が収録した院内暴力シミュレ… 2015/01/21 医療安全
KEY PERSON INTERVIEW 若手産婦人科医は6割超が女性 子を持つ女医の働き方を「標準」に 慶應義塾大学名誉教授・内閣官房参与 吉村泰典氏に聞く 学会トップとして産科医療の危機打開に当たる一方、女性医師の戦力化に長く取り組んできた吉村泰典氏。2013年からは少子化対策・子育て支援担当の内閣官房参与を務めている。「元祖イクメン」を自認する吉岡氏に、女性医師の活躍には何が必要かを聞いた。… 2015/01/20 ライフスタイル
トレンド◎血糖だけでなかった早期積極治療の利益 糖尿病患者の血圧管理にも「レガシー効果」 最近発表されたADVANCE試験の延長試験では、2型糖尿病患者の血圧管理に関しても、早期の積極治療によるリスク減少がその後長期間持続する、いわゆるレガシー(遺産)効果を認めた。ベースとなる降圧治療の進歩により、十分に血圧が下がったことが一因とみられる。… 2015/01/20 代謝・内分泌
私の処方◎櫻井 孝氏(国立長寿医療研究センター・もの忘れセンター長) 認知症に伴う過食もGLP-1受容体作動薬で抑制 患者は69歳男性である。5年前に糖尿病と脂質異常症を指摘され前医で治療を受けていたが、血糖コントロールは不良だった。加えて数年前から記憶障害が始まった。記憶障害は進行性であり、外出すると道に迷い、家ではテレビの前で長時間じっとしていて、怒りっぽくなった。認知症合併の疑いで、当院… 2015/01/20 精神・神経
特集◎やめない女医のつくり方《座談会》 産休・育休に時短勤務、制度は整ってきたけれど… 最後に残るのは周囲の「意識の壁」 20~30歳代の女性医師の増加を、マネジメントクラスの女性医師たちはどう見ているのだろうか。小児科、消化器内科、消化器外科の各領域で指導的立場にある3人に、女性医師活躍のための支援策について語り合ってもらった。… 2015/01/19 医師のキャリア
特集◎辞めない女医のつくり方<対策編3> 「夜勤免除」「育休中」でも貢献できる組織づくり 「働き続けられる職場」はこうつくる 女性医師が活躍している職場には、制度が“間違った優遇”を生まないような「公平感」、キャリアアップしたいと思わせる「使命感」、自分が組織や社会の役に立っていると思える「貢献感」の3つがそろっている。これらの感覚を醸成する理想の職場づくりのポイントを探った。… 2015/01/19 医師のキャリア
シリーズ◎どうする医療事故調制度 報告目的は「医療環境の改善」だと認識せよ 医療事故調検討会構成員の有賀徹氏に聞く 予期しない死亡事故が発生した際に第3者機関に報告し、院内での医療事故調査を義務づける法律が今年10月から施行される(参考記事)。現在、院内事故調査の手順などを具体的に示すガイドラインを策定するため、厚生労働省の「医療事故調査制度の施行に係る検討会」で議論中だ。検討会の構成員であ… 2015/01/16 医療安全
特集◎辞めない女医のつくり方<対策編2> キャリアアップしたいと思わせる「使命感」を醸成 「働き続けられる職場」はこうつくる 女性医師が活躍している職場には、制度が“間違った優遇”を生まないような「公平感」、キャリアアップしたいと思わせる「使命感」、自分が組織や社会の役に立っていると思える「貢献感」の3つがそろっている。これらの感覚を醸成する理想の職場づくりのポイントを探った。… 2015/01/16 医師のキャリア
特集◎辞めない女医のつくり方<対策編1> 「間違った優遇」生まない公平な職場とは? 「働き続けられる職場」はこうつくる 女性医師が活躍している職場には、制度が“間違った優遇”を生まないような「公平感」、キャリアアップしたいと思わせる「使命感」、自分が組織や社会の役に立っていると思える「貢献感」の3つがそろっている。これらの感覚を醸成する理想の職場づくりのポイントを探った。… 2015/01/15 医師のキャリア
特集◎辞めない女医のつくり方《動向編》 充実してきた女性医師支援に死角あり 「特別扱い」で職場の不満はピークに 「女性医師の活躍は待ったなし」──。女性医師が増え続け、働きやすさを考慮した職場環境の整備も進んできた。ところが、職場では不満が渦巻いている。背景には、制度に甘える女性医師と、支援を「優遇」と捉えて不公平感を隠せない周囲の医師の複雑な感情がある。… 2015/01/14 医師のキャリア
2014/15シーズンのインフルエンザ診療の要点(後編) pdm09の耐性化、臨床への影響は限定的か 昨シーズン当初、AH1pdm09においてH275Y変異によるオセルタミビル耐性ウイルスが札幌など北海道や本州の一部地域で見られたが、シーズン後半にはこの耐性ウイルスはほぼ消え、国立感染症研究所の発表では昨シーズン全体の全国における耐性化率は4.2%と、09/10シーズン(1%)、10/11シーズン(… 2015/01/13 感染症
リポート◎暴言、暴力、セクハラへの対処法 あなたは、暴れる患者から身を守れるか 救急外来の暴力、医師の4割、看護師の9割が経験 救急外来において医師の4割、看護師に至っては9割超が患者からの暴力を経験しているという現実がある。目の前で患者が暴れ出したとき、あなたは、わが身はもちろん、ほかの患者や医療スタッフを守れるだろうか。手探りながらも、職員が一丸となって対策に乗り出した医療機関に、対処法のポイント… 2015/01/13 医療安全
2014/15シーズンのインフルエンザ診療の要点(前編) 今年のインフルエンザ、流行はA香港型が中心 今シーズンは、A香港型(AH3亜型)の患者が多く報告されている。65歳以上への肺炎球菌ワクチンが2014年10月に定期接種化され、インフルエンザワクチンとの併用による重症化の予防効果が期待されている。 2015/01/09 感染症
トレンド◎残存聴力活用型人工内耳が登場 内耳機能が温存できる低侵襲人工内耳挿入術 これまで人工内耳が使用できなかった感音難聴患者も装用できる残存聴力活用型人工内耳が登場した。残存する内耳の機能損傷を抑えるべく低侵襲の人工内耳挿入術を用いるのが一般的だ。また、1歳を超えていれば小児にも適用可能。小児は早期から人工内耳を挿入することでより高い言語獲得効果が見込… 2015/01/07 小児科
KEY PERSON INTERVIEW 「日本の認知症ケアに世界中が注目しています」 世界保健機関(WHO)精神保健・薬物乱用部長 シェイカー・サクセナ氏 社会の高齢化で先頭を走る日本が、認知症ケアをどのように推進していくのか、世界中の注目を集めている。医療機関や施設だけでなく、地域と一体となった認知症ケアを進めるためには、「社会から偏見をなくし、家族や医療者が一体となってケアに当たることが大切」とシェイカー・サクセナ氏は語る… 2015/01/05 精神・神経