リポート◎自由診療下での提供、1本2万円前後が相場 まつ毛を伸ばし濃くする睫毛貧毛治療薬が登場 癌化学療法で脱毛した患者でもまつ毛の成長を促進 睫毛(しょうもう)貧毛症治療薬グラッシュビスタ(一般名ビマトプロスト)が、今秋、発売された。同薬剤は、緑内障・高眼圧症を適応症として09年に承認されたルミガンと同じ有効成分からなる薬剤だ。緑内障・高眼圧症治療薬として開発中に、副作用としてまつ毛の成長作用が見つかり、睫毛貧毛症… 2014/10/30 皮膚科
リポート◎DeNA参入で話題の個人向け遺伝子検査サービス 遺伝子検査は「予防のため」か「占い」か 「あなたの発症リスクは○○倍」が意味するものは? 大手IT企業DeNAの参入が話題となり、個人向け(direct to consumer:DTC)遺伝子検査サービスが注目を集めている。疾患の「なりやすさ」を知ることで予防に役立てるなどのメリットがうたわれる一方で、法律による規制はないため検査会社ごとの技術力のばらつき、結果解釈の曖昧さ、利用者のリテラシ… 2014/10/28 先端医学
循環器プレミアム・9月抗凝固薬調査 「必要なら後付けの減量基準もやむを得ない」は35% 日本不整脈学会・日本心電学会の合同学術集会のラウンドテーブルディスカッション「新規経口抗凝固薬使用の実際」において、「NOACs使用時には『後付けの減量基準は設定すべきでない』」という大阪大学大学院医学系研究科の奥山裕司氏の発表があった。これについて見解を求めたところ、「必要なら… 2014/10/28 循環器 医師限定コンテンツ
トレンド◎経口抗真菌薬が使えない患者に朗報 日本初の爪白癬外用薬、その実力は? 2014年9月2日、日本で初めて爪白癬に適応を持つ外用の抗真菌薬エフィナコナゾール(商品名クレナフィン)が発売された。これまで爪白癬に適応のある薬剤は経口抗真菌薬2剤のみ。肝障害の副作用や薬物相互作用により経口抗真菌薬を使用できなかった患者は多く、外用薬の登場はそうした患者にとって朗… 2014/10/23 皮膚科
人事ウラオモテ◎国立がん研究センター診療科長人事の真相 公募でスター獲得狙うも思うに任せず 国立がん研究センターは2014年4月、中央病院と東病院における全ての診療科長の任をいったん解き、全面的な公募による選任に踏み切った。 2014/10/22 事件・話題
特集◎新規抗凝固薬の強みと死角(2) 抗凝固薬はエビデンスと患者の好みで選ぶ 9月26日、エドキサバンがAF患者の脳梗塞・全身性塞栓症予防で効能追加承認を受け、実臨床で4種類のNOACが使えるようになった。 2014/10/21 循環器
特集◎新規抗凝固薬の強みと死角(1) 抗凝固療法、実施率の低さと投与量不足が問題 この秋にエドキサバンが加わり、計4剤になった新規経口抗凝固薬(NOAC)。ワルファリンにない強みを備えており、実臨床に普及しつつある。ワルファリン時代の多様な問題点の解決が期待されているが、そのNOACに死角はないか。また患者に合ったものをどう選択すればよいか、NOACを使いこなしている… 2014/10/20 循環器
KEY PERSON INTERVIEW 勤務医にも求められる「機能分化」 相澤病院(長野県松本市)理事長・院長 相澤孝夫氏 4月の診療報酬改定で急性期病床の機能と役割が一層明確化され、病床の機能分化に拍車が掛かってきた。日本病院会副会長を務め、自ら500床規模の地域基幹病院をけん引する相澤氏に、急性期病院のあるべき姿や今後求められる勤務医像を聞いた。… 2014/10/17 医療提供体制
リポート◎日本初の再生医療製品「ジェイス」登場から5年 自家培養表皮は重症熱傷治療をどう変えたか 創閉鎖までの期間を短縮、生着率改善に向け様々な工夫も 患者自身の皮膚を元に作製する自家培養表皮シート「ジェイス」の発売から5年以上が経過。適応は重症熱傷で、治療例はこれまでに350例を超えた。治療効果を最大限に発揮するためのノウハウの蓄積が進んでおり、ジェイスを用いた治療は重症熱傷治療の有力な選択肢の1つとなりつつある。… 2014/10/16 先端医学
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(7) 療養病棟「のんびり、ゆっくり」にあらず 慢性期入院医療における今改定の注目ポイントは、療養病棟入院基本料の最上位ランクである「1」に「在宅復帰機能強化加算」が新設されたことだ。「1カ月以上入院している患者の在宅復帰率が50%以上」「病床回転率10%以上」などの要件を満たせば算定できる(表7)。これを受け、急性期だけでなく… 2014/10/16 行政・制度
日本心臓病学会トピックス 「心不全パンデミック」への備えを可及的速やかに 「心不全パンデミック」への備えを、可及的速やかに、加速して行う必要がある――。日本医科大学武蔵小杉病院の佐藤直樹氏らは、心不全の認知度を高める活動を展開してきた経験をもとに、各地域において様々な啓蒙活動を実施し、互いに協力して対策を練るべきと訴えた。9月に仙台市で開催された日… 2014/10/15 循環器
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(6) 地域包括ケア転換で「ストレスが減った」 今改定の目玉の1つである地域包括ケア病棟の制度化。現時点では一般病棟を削減し地域包括ケア病棟に転換させるパターンが目立つが、一部、療養病棟からの転換例も出てきている。 2014/10/15 行政・制度
日本心臓病学会トピックス 新規経口抗凝固薬、開始早期の中止例が目立つ 消化器症状や出血などの有害事象が理由、患者判断の中止例も 抗凝固薬療法を開始後、その薬を中止する例は少なくなく、使用薬別に6~33%に見られたことが報告された。新規経口抗凝固薬の場合は開始早期に中止となる例が多く、また、中止の理由としては消化器症状と出血などの有害事象が多いなどの特徴も浮かび上がった。東京女子医科大学の志賀剛氏らの検討… 2014/10/14 循環器
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(5) 予定手術前の当直免除で働きやすさアップ 急性期病院にとって厳しい内容が目立った今改定だが、勤務医の立場からすると、労働負担の軽減を促す新たな項目が盛り込まれており、その恩恵を受けるケースも出てきている。手術料と1000点以上の処置料に「休日・時間外・深夜加算1」が新設され、予定手術前の当直・夜勤の免除など、労働環境の改… 2014/10/14 行政・制度
シリーズ 東北地方の医学部新設(2) 宮城県知事が抱く文科省への不信感 選定後の説明で文科省の連絡不備が明らかに 東北地方の医学部新設の候補として、東北薬科大学の構想が選定されたが、東北6県との調整は困難な状態が続いている。医学部新設反対派が少なくない中、同大学の構想実現の鍵を握ると目されているのが、安倍晋三首相に医学部新設構想を持ちかけた宮城県知事の村井嘉浩氏の協力だ。村井氏はこれまで… 2014/10/14 医師のキャリア
日本心臓病学会トピックス 小出血は重大な出血の予兆ではない ワルファリンでは貧血、リバーロキサバンでは抗血小板薬併用 心房細動患者に対する抗凝固療法において、重大ではないが臨床的に問題となる出血(小出血、NCB)は重大な出血(MB)の予兆とはならないことが報告された。J-ROCKET AF試験から得られた成果で、大阪府立成人病センターの堀正二氏らが9月に仙台市で開催された日本心臓病学会で発表した。… 2014/10/13 循環器
日本心臓病学会トピックス プライマリケア医の心房細動治療の実態 CHADS2スコアを参考にするは73%と高率 プライマリケア医を対象に行った心房細動治療に対する意識調査の結果、「抗凝固療法の実施にCHADS2スコアを参考にする」が73%と高率で、抗凝固療法に使用する薬剤は「主としてワルファリンを使用する」が55.8%で最多だった。川崎医科大学の秋山真樹氏らの調査によるもので、9月に仙台で開催され… 2014/10/12 循環器
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(4) 事務職交えた連係プレーでPCI迅速化に成功 「生き残り懸けた病棟再編で勤務医はどうなる?で紹介したように、冠動脈インターベンション(PCI)の手術料の算定要件に、臨床指標の「door to balloon time」(来院からバルーンカテーテルによる責任病変の再開通までの時間)が盛り込まれた。対象となる報酬項目は「経皮的冠動脈形成術」と「経… 2014/10/10 行政・制度
リポート◎欧州の冠血行再建術GL改訂、PCI不適応の病変を明示 安定狭心症をハートチームで治す 内科と外科の連携強化で患者本位の治療を目指す 今年9月、欧州の冠血行再建術ガイドラインが改訂され、安定狭心症に対する冠動脈インターベンション(PCI)の推奨度が全体的に下げられた。冠動脈バイパス術(CABG)の適応を検討する必要性が増したことから、安定狭心症においても内科・外科からなるハートチームの重要性が高まっている。… 2014/10/09 循環器
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(3) 早期退院の不安軽減、医師の説明が重要に 7対1一般病棟入院基本料の平均在院日数の要件は「18日以内」。今改定では、18日という日数自体は変更がなかったものの、一層の在院日数短縮を迫る仕掛けが盛り込まれた。 2014/10/09 外科
循環器プレミアム9月調査 使用経験別にみた「最も評価が高い抗凝固薬」 3剤の使用経験者ではアピキサバンが48.3% 循環器プレミアムでは、新規抗凝固薬の使用経験と評価を明らかにするための調査を継続的に実施している。9月に行った調査の結果、新規抗凝固薬の使用経験別に「最も評価が高い抗凝固薬」をみたところ、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバンの3剤の使用経験者では、評価の高い凝固薬とし… 2014/10/08 循環器 医師限定コンテンツ
トレンド◎MRアンギオで不整脈患者の冠動脈を描出 ここまで使える非造影MRアンギオ 腎機能障害のある患者では独壇場に MRIが動く臓器を苦手としていたのは昔の話になりつつある。機器の進歩に伴い、造影剤を使わずに心臓を比較的短時間で描出できるようになっており、最近ではさらに技術が成熟して、MRアンギオが苦手とする不整脈のある患者の撮影も試みられるようになっている。… 2014/10/08 放射線科
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(2) 救急医療の強化でオンコール出勤が増加 急性期病床の絞り込みを狙った2014年度診療報酬改定で、7対1看護配置の急性期病床に最も大きな影響を及ぼしているのが「重症度、医療・看護必要度」の基準厳格化だ。 2014/10/08 救急医療・集中治療
リポート◎神経伝達物質オレキシンを阻害し覚醒を抑制 ナルコレプシーを逆手に取った新睡眠薬が登場 MSDのスボレキサント(ベルソムラ)、年内にも発売へ 覚醒の維持に関わる神経伝達物質オレキシンに着目した新機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ)の製造販売が、9月26日に承認された。世界に先駆け日本で最初にMSDから発売される見込み。第3相試験の結果を中心に、その効果や処方上の注意点などを紹介する。… 2014/10/07 精神・神経
特集◎診療報酬改定で激変する医療現場(1) 生き残り懸けた病棟再編で勤務医はどうなる? 急性期病床の絞り込みに大ナタが振るわれた2014年度診療報酬改定。病院は生き残りを懸け診療機能の強化や機能再編にかじを切っている。それに伴い勤務医の働き方にどのような変化が生じているのか、先行例の現場の動きをリポートする。… 2014/10/07 医療経営
私の処方◎室伏利久(帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科教授) メニエール病の回復期は利尿薬から五苓散へ メニエール病は、内耳性めまいの代表疾患である。めまい診療はかつて、「診断はともかく、ビタミン剤、抗不安薬、循環改善薬を組み合わせて処方しておけばいい」といわれた時代もあったが、近年、病態に応じた適切な治療選択の重要性がうたわれている。… 2014/10/06 耳鼻咽喉科
リポート◎リウマチ領域で初登場 バイオシミラーへの期待と不安 リウマチ領域で初めてのバイオシミラーが、日本で11月にも発売される。日経メディカルの調査では、リウマチ診療に携わる医師の半数以上が「期待している」と回答。一方で「導入する予定はない」が7割を超えるなど、期待と不安が交錯する結果となった。… 2014/10/06 骨・関節・筋
リポート◎デング熱診療ガイドラインを読み解く 発熱患者で「デング熱」をどう疑う 特徴的な皮疹は約半数、解熱時の重症化に注意してフォローを デング熱の国内感染例が全国に拡大している。厚生労働省は9月16日、デング熱診療ガイドラインを公表し、よく見られる症状やデング熱を疑う目安を解説している。だが、特徴的な皮疹が見られない例も多く、疑い例の拾い上げは意外に難しい。実際の診療現場では、どのような患者でデング熱を疑い、ど… 2014/10/04 感染症
循環器プレミアム2014年9月調査 評価が最も高い抗凝固薬、アピキサバンが連続1位 リバーロキサバンが23.5%、ダビガトランが23.0% 循環器プレミアムでは、3つの新規経口抗凝固薬(NOACs)が出そろった2013年春以降、これらの使用経験と評価を明らかにするための調査を継続的に実施してきた。2014年9月に行った調査の結果、NOACsの使用経験のある医師が選んだ「評価が最も高い抗凝固薬」で、アピキサバンが31.4%と前回7月調査に… 2014/10/03 循環器 医師限定コンテンツ
シリーズ 東北の医学部新設(1) 前途多難な「東北医科薬科大」構想 重い7条件、達成の見通し立たず 文部科学省の構想審査会は今年8月、東北地方の医学部新設の候補に東北薬科大学の構想を選定した。だが、その際に提示された7つの条件は同大学にとってかなり厳しい内容であり、構想実現への道のりは平坦ではない。… 2014/10/02 行政・制度