第86回米国心臓協会・学術集会 “the lower, the better”を確認できず CADとCKDを有する高血圧患者において 冠動脈疾患(CAD)と慢性腎疾患(CKD)を有する高血圧患者において降圧治療と心血管イベントとの関係を調べたところ、血圧とイベント発症の間に“the lower, the better”説は確認できなかったことが報告された。HIJ-CREATEサブスタディの結果、明らかになったもので、東京女子医科大学心臓病セン… 2013/12/30 循環器
REPORT◎腹腔鏡下手術 広がる、臍部の「ジグザグ切開法」 単孔式手術の操作性と術後の整容性向上に威力 臍部をジグザグに切開するアプローチ法が、腹腔鏡下手術を手がける外科医の間で話題だ。皮切長は最小ながら大きく開創できるため、操作性と整容性が共に向上。腹部のさまざまな手術に応用可能として注目されている。… 2013/12/27 消化器
速報、高血圧治療に関する調査2013/14(No.3) 降圧薬の第1選択薬、1位のARBと2位のCa拮抗薬の差が縮小 降圧薬の第1選択薬の処方状況は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が46.9%と最多で、Ca拮抗薬が42.0%で続いた。過去の調査結果を振り返ると、2008年調査まではCa拮抗薬が一貫してARBを上回ってきた。しかし、2009年調査で初めてARBが逆転し、その後、5年連続でARBが1位となった。ただし、… 2013/12/27 循環器
第17回日本心不全学会 急性心不全に対するNPPV、適応や方法を十分考え適切な導入を NPPV導入に際して注意したい6つのピットフォール 心原性肺水腫による低酸素血症の初期治療として、非侵襲的陽圧人工呼吸(NPPV)がガイドラインで推奨され、徐々に普及しつつある。しかし、適切に導入されていないケースも多いようだ。日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科教授の佐藤直樹氏は、第17回日本心不全学会学術集会(11月28~29日、開催… 2013/12/26 循環器
リポート◎学会が施設基準、ガイドラインを策定 動き出した未婚女性の卵子凍結保存 まだパートナーは決まっていないものの将来の妊娠を望んでいるような健常女性に対し、卵子の凍結保存を実施するケースが出てきている。日本生殖医学会も、2013年11月にガイドラインを策定した。「社会的適用」による卵子凍結保存の現状と、今後の課題を探った。… 2013/12/24 産婦人科
リポート◎胃瘻時栄養剤のバリエーションが豊富に 胃瘻に便利な半固形状流動食が浸透中 消化管機能低下例は成分栄養剤も選択肢 胃瘻の栄養管理を容易にする市販の半固形状流動食のバリエーションが増え、胃瘻患者や介護する家族の利用が増えている。半固形状流動食は、従来の液体の栄養剤に比べて注入時間が短くて済み、生理的な胃の蠕動運動を促進させ、合併症を起こしにくくするなどメリットが多い。ただし、長期の胃瘻使… 2013/12/20 在宅医療
第17回日本心不全学会 成人先天性心疾患を診療できる循環器内科医の増加が必須 顕在化した「ACHD難民」を減らすための一歩を わが国の成人先天性心疾患(ACHD)患者は40万人を超える。虚血性心疾患患者のほぼ半数に相当する。しかし、循環器小児科専門医は300余名しかいない――。東京大学保健・健康推進本部講師の八尾厚史氏は、ACHD診療が苦境にあることを訴えた。第17回日本心不全学会学術集会(11月28~29日、開催地:… 2013/12/20 循環器
速報、高血圧治療に関する調査2013/14(No.2) 現在処方している降圧薬で満足度が最も高いのは「アムロジン」 2位「ノルバスク」、3位「アイミクス」、4位に「オルメテック」 現在処方している降圧薬で満足度を尋ねたところ、満足度スコアが最も高いのは「アムロジン」(5点満点の4.18)だった。2位は「ノルバスク」、3位は「アイミクス」で、4位に「オルメテック」が入った。日経メディカル 循環器プレミアムが実施した「高血圧治療に関する調査2013/14」で明らかになっ… 2013/12/19 循環器
速報、高血圧治療に関する調査2013/14(No.1) 処方率1位は「アムロジン」、2位「ラシックス」、3位「アーチスト」 ARBの中では「オルメテック」が1位に 現在処方している降圧薬で最も多いのは「アムロジン」で、回答したの医師1004人の69.4%が挙げた。2位は「ラシックス」、3位は「アーチスト」だった。AII受容体拮抗薬(ARB)に限ってみると、「オルメテック」が66.3%で1位だった。日経メディカル 循環器プレミアムが実施した「高血圧治療に関す… 2013/12/17 循環器
ITが医療を変える◎スマホで処方箋を薬局にメール 無料アプリで処方を送信、薬局の待ち時間短縮へ Case007●クオール薬局 医療機関を受診した人が、薬を処方されたとしよう。患者さんは次に、処方箋を持って薬局へ向かうことになる。でも、そばにある門前薬局はたいてい混んでいるので、帰宅途中の乗換駅あたりで薬局に寄ろうかな…と、そんなふうに考える人も多いだろう。… 2013/12/17 コメディカル
日本循環器学会・日本心不全学会合同ステートメント 短時間作用型β1遮断薬ランジオロールの適正使用に関する見解を発表 日本循環器学会と日本心不全学会は12月5日、短時間作用型β1遮断薬の適正使用に関する合同ステートメントを発表した。最近、適用が心機能低下例における頻脈性不整脈に拡大された短時間作用型β1遮断薬であるランジオロールについて、その正しい位置づけ、使用上の注意、従来のレートコントロール… 2013/12/14 循環器
リポート◎キャリアパスの一つとなるか 病理医でも開業できる!? 年収2400万円の成功例あるものの、課題は山積 2008年に病理診断科の標榜が認められたことを契機に、病理診断科を掲げた診療所が複数、誕生している。制度上の問題など、今後解決すべき課題は山積しているものの、これまでにない新しい病理医のキャリアパスが開かれつつある。… 2013/12/13 癌
私の処方◎中川千尋氏(横浜栄共済病院) 着陸2時間前に内服、降下時には血管収縮薬を点鼻 飛行機内での耳痛に抗ヒスタミン薬 症例は、アレルギー性鼻炎で通院中の50歳代女性。娘の海外挙式のため渡航の予定があるのだが、飛行機に乗ると毎回耳が痛くなり、着陸してからも痛みが持続し、つらいので何とかならないかと相談された。… 2013/12/13 DI
KEY PERSON INTERVIEW 慢性咳嗽はone airway, one disease PM2.5や黄砂による咳嗽が問題に 藤田保健衛生大耳鼻咽喉科主任教授 内藤健晴氏 慢性副鼻腔炎による後鼻漏をはじめとする耳鼻咽喉科系の疾患が、遷延性・慢性咳嗽の原因となっているケースは少なくない。 2013/12/12 呼吸器
国立循環器病研究センター、レシピ本第2弾「続 国循の美味しい!かるしおレシピ」を発売 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市、理事長:橋本信夫)は12月9日、入院患者に提供している病院食をまとめたレシピ本第2弾「続 国循の美味しい!かるしおレシピ 実物大!野菜10g目安がわかるまな板シートつき」(セブン&アイ出版刊)を全国の書店で発売すると発表した。… 2013/12/11 循環器
特集◎長引く咳の最新鑑別法 Vol.3 合剤で早く咳を止め、無効例は合併症など考慮 原因疾患への診断的治療 遷延性・慢性咳嗽に多い咳喘息やアトピー咳嗽は、吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激薬の合剤が効く。合剤が効かなければ、鼻炎や胃食道逆流症の合併、吸入薬のノンコンプライアンスの可能性などを考慮する。… 2013/12/11 呼吸器
循環器プレミアム11月調査 使用経験別にみた「最も評価が高い抗凝固薬」 循環器プレミアムでは、新規抗凝固薬の使用経験と評価を明らかにするための調査を実施。11月に行った第5回調査の結果、新規抗凝固薬ごとの使用経験別に「最も評価が高い抗凝固薬」をみたところ、使用経験がダビガトランだけの医師では、63.5%がダビガトランを挙げた。一方、使用経験がリバーロキ… 2013/12/11 循環器
特集◎長引く咳の最新鑑別法 Vol.2 安易に「肺炎」とせず、問診で気道過敏も評価 重大疾患も念頭に原因推定 遷延性・慢性咳嗽では、原因疾患に占める感染症の割合が減ってアレルギー性疾患が増える。肺癌や結核などの重大疾患を画像検査で除外し、問診・身体診察・検査から原因を見極めるポイントを専門医に聞いた。… 2013/12/10 呼吸器
循環器プレミアム11月調査 最も評価が高い抗凝固薬、リバーロキサバンが3回連続の1位 2011年に直接トロンビン阻害薬のダビガトラン(商品名プラザキサ)が登場したのを皮切りに、2012年に第Xa因子阻害薬であるリバーロキサバン(商品名イグザレルト)、2013年に同じく第Xa因子阻害薬であるアピキサバン(商品名エリキュース)と、3つの新規経口抗凝固薬が出そろった。循環器プレミア… 2013/12/10 循環器
特集◎長引く咳の最新鑑別法 Vol.1 マイコプラズマか否か、迅速診断キットで判定 感染症をまず除外 外来で最も多い主訴である「咳」。咳が長く続き、夜も眠れないと訴える患者の背後には、マイコプラズマをはじめとする感染症から、咳喘息などのアレルギー疾患、肺癌・結核などの重篤な疾患まで様々な疾患が隠れている。最近登場したマイコプラズマ迅速診断キットや合剤による診断的治療も含め、長… 2013/12/09 呼吸器
Betel Quidを噛む習慣は代謝性疾患リスクを50%上昇させる 肥満や糖尿病が急増するアジアへの警告 インド、台湾などのアジア地域では古くから、噛みタバコのように噛む、Betel Quidと呼ばれる嗜好品がある。ヤシ科植物ビンロウの実(Betel Nut:ビンロウジ)を、水で練った消石灰などとともに葉で包んだもの。アジアや西太平洋地域を中心に世界で約6億人が常用していると言われる。Betel Nutの成… 2013/12/04 循環器
リポート◎ワクチンの過信に注意 昨冬のインフルエンザワクチン、効果減弱の理由 今年もインフルエンザの流行期が目前に迫ってきた。昨シーズン(2012/13年シーズン)は、患者の2割を高齢者が占め、ワクチンを接種した高齢者でもインフルエンザを発症するケースが多く報告された。インフルエンザワクチンを接種すれば発症を完全に予防できるわけではないが、昨シーズンは、ワク… 2013/12/03 感染症
第36回日本高血圧学会 CKD合併高血圧例、降圧目標達成していても脳・心血管イベントが高率 高血圧とCKDは、互いに病態を悪化させ、心血管疾患のリスクを高める。このため、CKD合併高血圧患者に対しては、腎保護効果を併せ持つRAS阻害薬による降圧治療が推奨されている。帝京大学臨床研究センターの寺本民生氏らは、約1万5000例の高血圧患者を対象に、オルメサルタンの脳・心血管イベント… 2013/12/02 循環器
第86回米国心臓協会・学術集会 ワルファリンの遺伝子型に沿った用量決定法が有効 ワルファリンの治療域INR(国際標準化比)を達成するために必要な用量を決定するには、遺伝子型を利用する方法が有効であることが示された。EU-PACTワルファリン研究の成果で、英国Liverpool大学のMunir Pirmohamed氏が第86回米国心臓協会・学術集会(AHA2013、11月16-20、ダラス開催)で報告した… 2013/12/01 循環器