日経メディカル2012年9月号「トレンドビュー」(転載) 医療技術評価に「費用対効果」 導入議論始まるも評価法の確立などに課題 国の財政状況が厳しさを増す中、医療技術の評価に費用対効果の考えを導入するための検討がスタートした。将来は高額な医薬品や医療材料などに、効果に見合った価格が設定されることになりそうだ。 2012/09/28 行政・制度
第60回日本心臓病学会 開発進む衝撃波カテーテルアブレーションの可能性 現在の高周波アブレーションシステムの課題を克服するためにはどうすればいいのか――。その1つの答えが衝撃波をエネルギー源としたシステムの開発だ。すでに、正常ブタを用いた房室結節アブレーション実験において、その有効性が確認されるまでに至っている。開発を主導する東北大学循環器内科の… 2012/09/27 循環器
「日本肺循環学会」が発足 肺高血圧症をはじめ肺循環疾患の研究・診療を推進 「日本肺循環学会」が設立され、第1回の学術集会が9月22日に都内で開かれた。同学会理事長で学術集会の会長を務めた下川宏明氏(東北大学大学院医学研究科循環器内科学教授)は同日に記者会見し、「肺高血圧症をはじめとする肺循環疾患は複数の分野にまたがる疾患であり、この疾患を難病から治療… 2012/09/27 循環器
日経メディカル2012年9月号「トレンドビュー」(転載) 抗血栓薬の休薬基準が緩和 内視鏡下生検やバルーン内視鏡も休薬せず可能に 今年7月、内視鏡処置時の抗血栓薬の休薬に関する新しいガイドラインが公表された。抗血栓薬を継続したままできる処置の範囲を広げ、内視鏡下生検や消化管ステント留置なども休薬せずに施行してよいとした。… 2012/09/27 循環器
日経メディカル2012年9月号「トレンドビュー」(転載) 日本うつ病学会が初のうつ病治療指針 軽症への安易な薬物療法に警鐘鳴らす 日本うつ病学会は7月末、大うつ病性障害に関する治療ガイドラインを発表した。重症度別に治療法を提示し、軽症うつ病の診療では傾聴・共感の姿勢が重要であり、安易な薬物療法は避けるべきとした。 2012/09/26 精神・神経
支払基金、適応外14事例の保険給付承認 小児へのカルベジロールや緊張性頭痛へのチザニジンなど 社会保険診療報酬支払基金は9月24日、添付文書上「小児等に対する安全性は確立していない」とされているβ遮断薬のカルベジロールを小児の慢性心不全患者に使用した場合や、筋弛緩薬のチザニジンを緊張型頭痛に使用した場合など14の適応外使用例を、「薬理作用が同様と推定される」などの理由で審… 2012/09/25 循環器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.10 活動状態(PS)が3~4の固形癌患者には積極的治療を行わない 【悪性腫瘍(その2)】 ASCOが勧告で1番目に挙げているのがこの項目だ。PSが3~4の患者のほか、「エビデンスに基づく治療で利益が得られなかった患者」「治療の継続に強いエビデンスがない患者」なども、積極的治療を行うべきでないとしている。… 2012/09/21 癌
東京大学大学院工学系研究科准教授、森村久美子氏に聞く 英語で発表をする前には、すべきことがある この春、東京大学出版会から「使える理系英語の教科書」が発行された。世界を相手に堂々と自分の意見を主張することができるグローバルリーダーになってほしい――。そんな願いから誕生した同書には、コミュニケーションスキルを身につけるためのノウハウが詰まっている。科学技術英語の特徴を解… 2012/09/20 循環器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.9 乳癌術後のフォローアップに腫瘍マーカーやCTを使うな 【悪性腫瘍(その1)】 「早期で転移リスクが低い乳癌患者の場合、術後のフォローアップに腫瘍マーカー、CT、PET、骨シンチグラフィーを用いるな」。これは米国臨床腫瘍学会(ASCO)の勧告だ。 2012/09/20 癌
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.8 GERD患者に対する長期の酸分泌抑制療法は必要最少量にとどめるべき 【消化器疾患(その2)】 米国消化器病学会(AGA)がトップ5リストの最上位に挙げた勧告だ。「GERD(胃食道逆流症)は頻度の高いコモンディジーズであり、米国では消化器疾患に関する医療費の最大部分を占めており、社会問題になっている」と大阪府済生会野江病院(大阪市城東区)消化器内科部長の羽生泰樹氏は説明する。… 2012/09/19 消化器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.7 小児の虫垂炎の疑い例はエコーの前にCTを撮るな 【消化器疾患(その1)】 この勧告を行ったのは米国放射線医学会(ACR)。「急性虫垂炎が疑われる小児に対してCTは正確な情報を与えるが、エコーでも経験を積めばほとんど同等の情報が得られる。放射線被曝やコストの点からも、エコーを先に行い、診断がつかない場合に限ってCTを行うのがよい」としている。… 2012/09/18 消化器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.6 高血圧、心不全、CKDの患者にはNSAIDsの投与を避ける 【循環器疾患(その2)】 一般外来では、高血圧などの循環器疾患や慢性腎臓病(CKD)に罹患した高齢者が、関節や腰などの痛みを訴えることがよくある。そんな場合には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方することが多いはずだ。しかし米国腎臓学会(ASN)は、その処方を問題視する。… 2012/09/14 循環器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.5 無症候で低リスクの患者には心電図スクリーニングを行うな 【循環器疾患(その1)】 心疾患の症状が特にない人に、毎年定期的に心電図検査をする。内科の外来ではごく一般的に思えるが、米国家庭医療学会(AAFP)はグレードD、すなわち「行わないよう推奨する」との判断を下している。 2012/09/13 循環器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.4 低リスクの65歳未満女性にDXAによる骨粗鬆症検診を行うべからず 【整形外科疾患(その2)】 整形外科領域のもう一つの重要な勧告は、二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)による骨粗鬆症のスクリーニングについてだ。DXAは日本でも広く行われているが、AAFPは「高齢者に対する費用対効果は高いが、低リスクの若年者に対しては否定的である」との判断を示す。… 2012/09/12 骨・関節・筋
ESC2012 外科的左房アブレーション術が1年後の洞調律復帰率を改善 1年後の臨床転帰は改善せず――PRAGUE-12試験より 心房細動患者に対して行われる心臓手術時の外科的左房アブレーション術(MAZE手術)は、周術期合併症を増加させることなく、1年後の洞調律復帰率を改善したことが示された。ただし、1年後の臨床転帰は改善しなかった。PRAGUE-12(Primary Angioplasty in Patients Transferred from General Commu… 2012/09/11 循環器
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.3 危険信号がない急性腰痛はすぐに画像検査を行わない 【整形外科疾患(その1)】 「ではまず、レントゲンを撮ってみましょう」と言って、急な腰痛で来院した患者に画像検査を行うことはよくある。しかし、米国家庭医療学会(AAFP)と米国内科学会(ACP)の勧告は「画像検査は6週間たってから」と、これに待ったを掛ける。… 2012/09/11 骨・関節・筋
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.2 アレルギー評価のために根拠ない一連のIgE検査は不要 【アレルギー疾患】 米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI)は「IgE抗体陽性という所見は血中のIgE抗体の存在を示すだけで、アレルギーの臨床症状を意味しない。IgE抗体検査は個々の病歴に基づいて行うべきだ」として、根拠のない一連の特異的IgE抗体検査(RAST)の実施を戒める。… 2012/09/10 アレルギー・免疫
日経メディカル2012年9月号「特集 その検査、ホントに必要?」転載 Vol.1 「不要な検査」明示する試みが登場 「盲腸を疑ったら真っ先にCT検査をする」「患者が急性の腰痛を訴えたときは迷わずX線写真を撮影する」─。あなたはこんな対応をしていないだろうか。 2012/09/07 検査
日経メディカル2012年9月号「この人に聞く」(転載) 専門医としての「総合医」を苦労してでも実現したい 高久 史麿氏(日本医学会会長) 私が座長を務め、昨年10月から検討を進めてきた「専門医の在り方に関する検討会」の中間まとめ(案)が、8月3日の会合で大筋で了承されました。現在、細かい表現などを詰めているところです。 2012/09/06 医師のキャリア
ESC2012 STEMI患者の30日後死亡率、15年間で68%も低下 ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者の30日後死亡率は、1995年から2010年までの15年間で13.7%から4.4%に68%も低下したことが示された。フランスで行われたFAST-MI programme(French registry of Acute ST-elevation and non-ST-elevation Myocardial Infarction)試験の成果で、フランスHopital Eu… 2012/09/05 循環器
日経メディカル2012年9月号「行政ウォッチ」(転載) 厚労省の認知症施策に批判 日精協や日医が「官僚主導、精神科軽視」と反発 厚生労働省は6月、今後の認知症施策の方向性を提示した。しかし日本精神科病院協会(日精協)や日本医師会が、現場の実態を反映していないなどと反発。理想論に傾いた内容が混乱の一因となったようだ。… 2012/09/05 医療提供体制
日経メディカル2012年9月号「ニュース追跡」(転載) 沖縄で夏にインフル大流行 県南部で深刻化、亜熱帯気候が影響との指摘も 近年、沖縄県では夏にもインフルエンザの流行が見られるようになってきた。今夏は県内の定点当たり報告数が20人を超え、大流行の様相だ。夏の流行は、同じ亜熱帯気候のタイや台湾でも認められている。… 2012/09/04 感染症
ESC2012 ZESとSES、冠動脈閉塞患者における3年後のステント血栓症の発生率は同等 実臨床において、冠動脈閉塞患者における3年後のステント血栓症の発生率は、ゾタロリムス溶出ステント(ZES)はシロリムス溶出ステント(SES)と同等であることが示された。PROTECT(Patient Related Outcomes with Endeavor versus Cypher Stenting Trial)の成果で、ベルギーOLV Ziekenhuis Car… 2012/09/03 循環器