日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.6 日銀を辞めて研究畑に飛び込む、経済学から社会保障を分析 学習院大経済学部経済学科教授 鈴木 亘氏(41歳) 国家財政が悪化の一途をたどる中、社会保障制度の持続を主眼に、経済学の視点から費用負担の見直し策を打ち出す。その明快さに、各省庁や政党の注目が集まる。 2012/04/27 医師のキャリア
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.5 外科医から行政官に転身、あるべき医療の姿を追求 厚生労働省保険局医療課 企画官 迫井 正深氏(49歳) 医療の現場で感じた矛盾を解消すべく、卒後3年で外科医から行政官に転身。過去3度の診療報酬改定に携わり、超高齢社会を乗り切るための医療システムづくりに奔走する。 2012/04/26 医師のキャリア
「脂質異常症に関する調査2011-2012」から リピトール、クレストールの処方理由は「効果が確実」、メバロチンは「作用機序が明確」 現在処方している脂質異常症の治療薬で、処方率の高かったリピトール、メバロチン、クレストールについて、その処方理由を尋ねたところ、リピトールとクレストールは「効果が確実」が、一方のメバロチンは「作用機序が明確」が、それぞれ最も多い理由であることが分かった。日経メディカル オンラ… 2012/04/25 循環器
「脂質異常症に関する調査2011-2012」から 現在処方している治療薬、最も多いのはリピトール 循環器内科はクレストール、その他の診療科はメバロチン 現在処方している脂質異常症の治療薬のうち、最も多いのはリピトールで、調査協力医師(716人)の83.7%が「処方している」と回答した。メバロチンが79.1%、クレストールが75.8%で続いた。日経メディカル オンラインが実施した「脂質異常症に関する調査2011-2012」で明らかになった。… 2012/04/25 循環器
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.4 EBMを突き詰めるため渡米、大学での研究と教育に新風 慶應大病院循環器内科特任講師 香坂 俊氏(39歳) 研修医時代にEBMの深さに引かれ、初期研修修了後に渡米。10年近く総合内科と循環器内科で学び、帰国後は現場での臨床研究や若手医師の教育などに幅広く活動する。 2012/04/25 医師のキャリア
非ST上昇ACS患者に対する早期の侵襲的治療 バイオマーカーによる段階的評価でアウトカムが予測可能――PLATO試験サブスタディ 非ST上昇急性冠症候群(NSTE-ACS)患者に対して早期の侵襲的治療を実施する際、hs-TnT、NT-proBNP、GDF-15の3つのバイオマーカーを用いた段階的評価により、アウトカムの予測が可能であることが示された。PLATO試験のサブスタディの成果で、スウェーデンUppsala大学のLars Wallentin氏らが、さきご… 2012/04/24 循環器
ACC2012リポート 肥満を伴う血糖コントロール不良の2型糖尿病患に薬物療法+肥満手術が有効 肥満を伴う血糖コントロール不良の2型糖尿病患者においては、薬物療法+肥満手術が強化薬物療法に比べて、1年後のHbA1c改善例が有意に多く、減量幅も有意に大きく、薬物使用率が低いという結果が報告された。STAMPEDE試験の成果で、米クリーブランド・クリニックのPhilip R. Schauer氏がシカゴで… 2012/04/24 代謝・内分泌
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.3 肺移植で国内随一の実績、治療困難な乳幼児の治療に光 岡山大病院呼吸器外科准教授 大藤 剛宏氏(44歳) 国内初の肺移植術に偶然参加し、肺移植の道に進んだ。海外で多数の執刀経験を積み、帰国後は岡山大の肺移植チームを率いる。技術的に困難な術式に挑み続ける。 2012/04/24 医師のキャリア
患者の70%近くが「高LDLコレステロール血症」 脂質異常症患者で最も多い合併症は「高血圧」 「脂質異常症に関する調査2011-2012」から 脂質異常症患者に多い合併症を尋ねたところ、「高血圧」が70%超で最多だった。次いで、糖尿病が63%、虚血性心疾患が49%となった。また、脂質異常症の患者で最も多いタイプは「高LDLコレステロール血症」であることも分かった。日経メディカル オンラインが実施した「脂質異常症に関する調査201… 2012/04/23 循環器
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.2 移植・再生医療を長崎の柱に、後進外科医の育成にも注力 長崎大大学院教授(移植・消化器外科) 江口 晋氏(45歳) 海外で移植の腕を磨いた肝移植のエキスパート。僻地での一般外科医の経験から、地域にはオールラウンドに対応できる外科医が必要と考え、後進の育成にも力を注ぐ。 2012/04/23 医師のキャリア
日経メディカル2012年4月号「特集 日本の医療は私が変える」転載 Vol.1 感染症治療のエキスパート、大学病院の変革に挑む 神戸大感染症内科教授 岩田 健太郎氏(40歳) 少子高齢化が急速に進む日本では、社会も医療も、そのあり方に大きな転換が求められている。これからの日本の医学・医療は、いったい誰が率い、どこに向かっていくのだろうか。日経メディカルが創刊された1972年前後に生まれた、40歳代を中心とする新進気鋭の10人。彼らの果敢な行動と熱い思いを… 2012/04/20 医師のキャリア
動脈硬化性疾患予防ガイドライン改訂のポイント 「患者ごとの絶対リスクを評価して管理方針を決める」に最多の支持 「脂質異常症に関する調査2011-2012」から この春に改訂版の発表が予定されている「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」について、改訂のポイントを尋ねたところ、回答者の66%が「患者ごとの絶対リスクを評価して管理方針を決める」を支持した。「慢性腎臓病(CKD)もリスクとして位置づける」が2位、「10年間の冠動脈疾患死亡率を指標とし… 2012/04/20 循環器
ACC2012リポート Off-Pump法とon-Pump法、30日時点でのアウトカムでは互角 冠動脈バイパス術(CABG)において、心臓を動かしたままで行う方法(off-pump CABG)と人工心肺を用いた方法(on-pump CABG)では、無作為化後30日時点でアウトカムに有意差はないことが報告された。19カ国の79施設が参加したCORONARY試験の成果で、カナダ・McMaster大学のAndre Lamy氏らが3月に米・… 2012/04/19 循環器
日経メディカル2012年4月号「今月のキーワード」(転載) コンパニオン診断薬 抗癌剤などが効く患者を絞り込み 標的分子の発現や遺伝子変異の有無、薬物代謝酵素の遺伝子多型などを調べ、薬剤の有効性や副作用を予測するために使われるのがコンパニオン診断薬(Companion Diagnostics)だ。薬剤とセットで使われることから、こう呼ばれる。… 2012/04/19 先端医学
新薬剤情報 イマチニブのPAHに対する効能追加が承認申請 ノバルティスファーマが第3相国際共同治験の結果を基に申請 ノバルティスファーマは4月17日、分子標的薬イマチニブ(商品名:グリベック)について、肺動脈性肺高血圧症(PAH)の効能追加に関する承認申請を行ったと発表した。 2012/04/18 循環器
ACC2012リポート 急性症候性肺塞栓症のリバーロキサバン療法、標準治療に対する非劣性が証明 大出血は有意に少なく、EINSTEIN-PE試験から 急性症候性肺塞栓症の患者に対するリバーロキサバン療法は、標準治療に比べて有効性が劣らないことが証明された。安全性については、大出血の発生が有意に少ないことも明らかになった。3月に米シカゴで開催された米国心臓学会(ACC2012)のLBCTセッションで、オランダ・Academic Medical Centerの… 2012/04/18 循環器
日経メディカル2012年4月号「トレンドビュー」(転載) 3Dナビで手術が容易に 血管や腫瘍の位置、切除範囲を正確に把握 CTの3次元画像を手術のナビゲーションに活用する施設が増えている。臓器の形状や血管、腫瘍の位置関係が立体的に把握できるため、血管が入り組んだ臓器の手術に欠かせないツールとなりつつある。 2012/04/18 先端医学
日本循環器学会2012 初診時に自覚症状がないAFは慢性化しやすい 左房径も大きく、積極治療しないことが慢性化につながる可能性 初診時に心房細動(AF)と診断されたとき、AFの自覚症状がなかった患者は、その後AFが慢性化しやすいことが明らかになった。第76回日本循環器学会・学術集会(3月16~18日、開催地、福岡市)で、心臓血管研究所付属病院循環器内科の妹尾恵太郎氏らが発表した。… 2012/04/17 循環器
日本循環器学会2012 DBP低値は心血管死の独立したリスクにならない――CREDO-Kyotoサブ解析から 過度の降圧が予後を悪化させる「Jカーブ現象」。特に、冠動脈血流に大きく影響する拡張期血圧(DBP)の過度降圧による心血管イベント増加が危惧されている。しかし、久留米大学心臓・血管内科の甲斐久史氏らは、冠血行再建術後のCAD患者では、心血管死の予測因子で補正した心血管死に対して、DBP… 2012/04/16 循環器
日経メディカル2012年4月号「トレンドビュー」(転載) 新規抗HCV薬テラプレビルの実力 著効率が向上、経口薬のみでの試験も進む 経口のC型慢性肝炎治療薬テラプレビル(商品名テラビック)が昨年11月に発売された。インターフェロン、リバビリンとの併用で未治療者の著効率は7割を超えるが、貧血や皮膚症状などの副作用に注意する。 2012/04/16 消化器
日経メディカル2012年4月号「トレンドビュー」(転載) 身近にいる家族性高コレステロール血症 新ガイドライン登場、LDL-Cと黄色腫の2項目で診断可能 心筋梗塞のリスクが高く早期治療が求められる家族性高コレステロール血症(FH)。今春、プライマリケア医にも使いやすい、FHの新たな診断基準がまとまる。アキレス腱の触診が、早期発見のカギだ。 2012/04/13 循環器
拡張型心筋症の25%はタイチン遺伝子の異常による スプライシング因子RBM20は心不全の新たな分子創薬標的に 心筋症は、肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy:HCM)と拡張型心筋症(dilated cardiomyopathy:DCM)に分類される。原因遺伝子の同定は、HCMに比べてDCMで大きく遅れていた。今年、タイチンと呼ばれるサルコメアタンパク質が拡張型心筋症の原因として大きな割合を占めることが下記の2報の… 2012/04/12 循環器
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.4 ココが変わった! 新・診療報酬【入院】 高度急性期を絞り込み 一般病棟の長期入院にメス 焦点となったのは、急性期から慢性期までの病床機能の明確化。各種病床について本来受け入れるべき患者の状態像を整理した。退院患者の受け皿機能を評価する仕組みが導入されたのも特徴だ。 2012/04/12 行政・制度
日本循環器学会2012 ランジオロール、ビソプロロールはCABG後心房細動を抑制 心房細動(AF)は、心臓外科手術後の合併症のなかで最も頻度が高い。冠動脈バイパス術(CABG)では約30%と報告されている。入院期間延長のみならず、生命予後にも影響する。このため、予防治療の必要性が指摘されている。日本大学心臓血管・呼吸器・総合外科学の瀬在明氏らは、第76回日本循環器… 2012/04/11 循環器
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.3 ココが変わった! 新・診療報酬【在宅医療】 高機能の在支診を評価 後方病床の充実策も 今改定では在宅医療を手厚く評価。在宅療養支援診療所・病院の中でさらに機能を強化した医療機関に高い報酬を付けた。病院からの在宅移行の促進や在宅患者のための後方病床の確保も図られた。 2012/04/11 行政・制度
日本循環器学会2012 心房中隔欠損症のカテーテル治療、成人循環器医も高い安全性で実施 近年、増加が著しい成人の先天性心疾患。そのなかで最も患者数が多いのが心房中隔欠損症(ASD)だ。その治療の第一選択とされる、Amplatzer Septal Occluderを用いたカテーテル治療は、最近まで、小児循環器医中心の日本Pediatric Interventional Cardiology学会(JPIC)が認定する施設の医師に… 2012/04/10 循環器
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.2 ココが変わった! 新・診療報酬【外来】 大病院受診の適正化図る 診療所も機能で評価 軽症患者は大病院以外で診る─。この体制構築のため、大病院の外来への患者集中を解消する策が講じられた。夜間対応や病診連携といった診療所のかかりつけ医機能を評価したのも特徴だ。 2012/04/10 行政・制度
日本循環器学会2012 AMI後の糖尿病患者、心血管イベント発生は水溶性スタチンの方が低率 急性心筋梗塞(AMI)を発症した糖尿病患者の予後を水溶性スタチン使用例と脂溶性スタチン使用例で比較したところ、心血管イベントの発生率は水溶性スタチンの方が有意に低かったという研究結果が、第76回日本循環器学会学術集会(3月16~18日、開催地:福岡市)で、大阪労災病院循環器内科の習田… 2012/04/09 循環器
日経メディカル2012年4月号「スペシャルリポート」転載 Vol.1 ココが変わった! 新・診療報酬 社会保障・税一体改革を意識、機能分化をさらに促す 全体で0.004%のプラス改定となった2012年度の診療報酬改定。政府の社会保障・税一体改革を見据え、医療機関の機能分化を進める内容となった。外来、在宅医療、入院について改定の要点をまとめた。 2012/04/09 行政・制度
日経メディカル2012年3月号「特集 震災医療 成果と反省」転載 Vol.19 写真で見る、あの被災地は今(その2) 日経メディカルは震災後、被災地に取材班を幾度も派遣、現地の医療復旧を取材してきた。昨年4~6月に撮影した写真と、今年2月撮影の写真との比較から、復旧・復興の状況を見てみた。 2012/04/05 医療提供体制
日経メディカル2012年3月号「特集 震災医療 成果と反省」転載 Vol.18 写真で見る、あの被災地は今(その1) 日経メディカルは震災後、被災地に取材班を幾度も派遣、現地の医療復旧を取材してきた。昨年4~6月に撮影した写真と、今年2月撮影の写真との比較から、復旧・復興の状況を見てみた。 2012/04/04 医療提供体制
日経メディカル2012年4月号「行政ウォッチ」(転載) 介護報酬が改定、医療との連携を重点評価 ケアマネジャーと訪問看護師がキーパーソンに 今年4月、介護報酬が改定された。診療報酬との同時改定を踏まえ、医療との連携や医療系サービスの充実を図ったのが特徴だ。高齢化が進む中、医師も介護サービスへの認識を深める必要性が増している。 2012/04/04 行政・制度
日経メディカル2012年3月号「特集 震災医療 成果と反省」転載 Vol.17 時間は止まったまま、復興はこれから 現場医師10人「私が今、考えること」 富岡中央医院 井坂 晶氏 私の富岡中央医院がある福島県富岡町は、福島第1原子力発電所の事故の影響で、現在も全域が警戒区域に設定されています。このため、福島県大玉村にある県内最大規模の仮設住宅に多くの町民が暮らしています。昨年10月、その仮設住宅内に診療所ができました。私は、郡山市内の病院に勤務しながら、… 2012/04/03 医療提供体制
日経メディカル2012年4月号「ニュース追跡」(転載) 「被曝で甲状腺癌疑い」の真相 週刊誌報じるも、検査した医師は「良性」と否定 今年2月末、福島県から避難中の子どもに甲状腺癌の疑いがあると週刊誌が報じた。甲状腺検査を行った医師は、記事は事実と異なると否定。小児は2次検査の結果、腺腫様甲状腺腫と診断されていた。 2012/04/03 事件・話題
日経メディカル2012年3月号「特集 震災医療 成果と反省」転載 Vol.16 安心して暮らせることを伝えたい 現場医師10人「私が今、考えること」 原町中央産婦人科医院 高橋 亨平氏 震災以降も南相馬市の自院で診療を続けています。お産の件数は震災前には月10~15件ほどでしたが、今は月5件ほどです。市内5カ所の産婦人科のうち、再開したのは自院以外に1カ所だけ。放射能汚染に不安を抱き、若者を中心に市から去った人が多いため、出産件数自体が減っています。また、どこの医… 2012/04/02 医療提供体制
日経メディカル2012年4月号「ニュース追跡」(転載) 白鬚橋病院・民事再生の理由 過剰投資で資金難、賞与未払いで退職者相次ぐ 都内の救急医療のパイオニアだった白鬚橋病院(東京都墨田区)。母体の医療法人誠和会は昨年12月、東京地裁に民事再生を申し立てた。過大な投資に伴う借り入れで50億円近い負債を抱えていた。 2012/04/02 事件・話題