日経メディカル2012年1月号「行政ウォッチ」(転載) 4段階税制、見直し先送り 地域医療に配慮も2013年度に改正の可能性 政府は12月10日、小規模医療機関の税務手続き作業を軽減する措置の存続を決めた。ただ、同措置で所得税額が実際より少なくて済む例が多い点などを問題視する声は多く、2013年度は見直しの公算が大きい。… 2011/12/30 行政・制度
日経メディカル2011年12月号特別編集版「診療アップデート」(転載) 腰部脊柱管狭窄症 - 新しい診療ガイドラインから 腰部脊柱管狭窄症は、腰部の神経圧迫によって脚のしびれ・痛み、歩行障害などを来す一連の症候群である。また、ロコモティブシンドロームの主要な要因としても知られている。本年作成された新しい「腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン」の主な内容を紹介するので、日々の診療の一助としてもらいた… 2011/12/29 骨・関節・筋
日経メディカル2011年12月号特別編集版「診療アップデート」(転載) ロコモ診断ツール - 運動器疾患を早期発見する簡便な指標 ロコモティブシンドロームが原因で要介護となる可能性のある高齢者を早期発見するための簡便なツールとして「ロコモ(足腰指数)25」というロコモ診断ツールを開発した。医療機関の受診や運動療法の開始を勧める目安として、ぜひロコモ診断ツールを活用してもらいたい。… 2011/12/28 骨・関節・筋
New Insight from Basic Research 今、発生や再生の国際学会で話題のニシキヘビとは 特定の組み合わせの脂肪酸は心臓を保護する 最近、心臓に関連した発生・再生の国際学会に出席すると、「今話題のニシキヘビが(Currently very hot python is)・・・」「みなさんよくご存知のようにニシキヘビは(As you all know, python)・・・」といったフレーズを頻繁に耳にする。pythonの何が話題なのか見当もつかなかった小生は、1… 2011/12/27 循環器
本誌連動◇死なせる医療 Vol.5 【海外ルポ】治療差し控え進むフランス 法制定を機に緩和ケアが充実 フランスでは、2005年の法制定を機に、治療の差し控えや中止が終末期医療の現場に浸透しつつある。入院患者だけでなく在宅患者に対しても緩和ケアを提供する体制の整備も進む。ただ、非癌の緩和ケアは依然として手薄で課題も残る。… 2011/12/27 ターミナルケア
米国心臓協会(AHA)2011 CAD患者への積極脂質低下療法、7割でプラーク退縮 ロスバスタチンとアトルバスタチンを比較したSATURN試験 スタチンによる脂質低下療法によって心血管疾患の発症を抑制できることは、これまでに数々の臨床試験で示されてきた。また、近年、冠動脈疾患(CAD)患者に対してスタチンを投与することにより冠動脈のプラークの進展を抑制、あるいは退縮が得られることがいくつかの臨床試験で示されている。… 2011/12/26 循環器
本誌連動◇死なせる医療 Vol.4 【対談】在宅医が語る終末期医療の今 平原佐斗司氏(梶原診療所)×小野沢滋氏(亀田総合病院) 約20年にわたり、在宅で多くの終末期の患者を看取ってきた梶原診療所の平原佐斗司氏と亀田総合病院の小野沢滋氏に、終末期医療の現状について語ってもらった。非癌患者への対応や、絶対的に不足する看取り場所の確保などが課題として挙がった。… 2011/12/26 ターミナルケア
循環器プレミアム速報 アリスキレンの上乗せ効果見るALTITUDE試験、中止 RA系抑制薬との併用群で有害事象が増加 Novartis社(スイス・バーセル)は12月20日、直接的レニン阻害薬アリスキレン(商品名ラジレス)を用いた大規模ランダム化比較試験ALTITUDEの中止を発表した。本試験の中間データレビューにおいて、アリスキレンとレニン・アンジオテンシン(RA)系抑制薬との併用群で、非致死的脳卒中や腎合併症… 2011/12/22 代謝・内分泌
世界糖尿病会議(WDC)2011 糖尿病患者への運動療法は食事療法に比べ不十分 専門医療機関でも「全く指導を受けていない」との回答が30% 糖尿病患者5100人を対象とした調査から、日本の医療機関では食事療法に比べて運動療法の取り組みが不十分で、通院時に「全く指導を受けていない」とした患者の割合は、食事療法の10%に対して運動療法では30%と、大きなギャップがあった。日本糖尿病学会の調査結果を基に、愛知学院大の佐藤祐造… 2011/12/22 代謝・内分泌
本誌連動◇死なせる医療 Vol.3 【癌患者】緩和ケアが普及、看取りのパスも登場 国の後押しなどを受け、より良い看取りを目指す ある程度予後を予測でき、終末期に在宅に戻ることも可能になってきた癌。国の後押しもあり、終末期に手厚い緩和ケアを提供する体制も整ってきた。看取りの質の向上を図るためのパスも開発され、導入を試みる医療機関も増えている。… 2011/12/22 ターミナルケア
米国心臓協会(AHA)2011 収縮障害伴う心不全、β遮断薬は高用量が予後良好 HF-ACTIONサブ解析 β遮断薬は左室駆出率(LVEF)が低下した患者の入院や死亡のリスクを低下させるが、β遮断薬の用量と予後との関連性はほとんど検討されていない。HF-ACTION試験のサブ解析から、β遮断薬は高用量で投与した方が、死亡や入院のリスクは低下することが明らかになった。米国Duke Clinical Research I… 2011/12/21 循環器
本誌連動◇死なせる医療 Vol.2 【非癌患者】予後予測できず、緩和にも問題多く 手法も制度も未確立で、医師や患者・家族の悩み尽きず 非癌は終末期を認識しづらく、治療の差し控え・中止の判断が難しい。胃瘻や人工透析を差し控える例は増えているが、「この判断でいいのだろうか」と、医師や患者・家族の悩みは尽きない。緩和ケアに使える薬剤が限られているのも課題だ。… 2011/12/21 ターミナルケア
米国心臓協会(AHA)2011 ビタミンC摂取不足で心不全患者の予後が悪化 全身の炎症反応亢進が予後悪化に関与か 心不全患者において、食事から摂取するビタミンCの不足は、心イベント回避期間と関連することが示された。韓国ウルサン大学のEun Kyeung Song氏らが、フロリダ州オーランドで開催された第84回米国心臓協会・学術集会(AHA2011)で報告した。… 2011/12/20 循環器
本誌連動◇死なせる医療 Vol.1 転換期迎える終末期医療 「多死時代」への対応が急務に 今後、年間死亡者数が急増する中、高齢患者の受け皿となってきた病床は数が制限され、介護施設も大幅に増えない。家族の介護力の低下に加え、独居高齢者も増加する。終末期医療をどう提供すべきかは、喫緊の課題となっている。… 2011/12/20 ターミナルケア
日本胸部外科学会2011 不安定狭心症へのCABG、on pumpかoff pumpか hANPを使う日大は「on」、阪大はAMIでなければ「off」 わが国で行われる冠動脈バイパス術(CABG)の6割は、人工心肺を用いないオフポンプCABG(OPCAB)で行われている。だが、急性冠症候群(ACS)、なかでも不安定狭心症患者に対する緊急CABGについてもOPCABが第1選択となるかは、まだ結論が出ていない。第64回日本胸部外科学会定期学術集会(10月9日… 2011/12/19 循環器
日経メディカル2011年12月号「トレンドビュー」(転載) DPP4阻害薬は早めに使う 肥満合併患者ではGLP1作動薬が選択肢 今年9月、リナグリプチン(商品名トラゼンタ)が発売され、わが国で使えるインクレチン関連薬は6成分になった。それぞれの薬剤プロファイルは異なり、糖尿病の病期や合併症に応じた使い分けが重要だ。… 2011/12/15 代謝・内分泌
日経メディカル2011年12月号「トレンドビュー」(転載) 肺塞栓症を防ぐ新たな手段 新薬で予防が容易に、拾い上げはSpO2や心電図で 術後に発生しやすい肺血栓塞栓症(PTE)は、死亡率が高く見逃してはならない疾患だ。最近、経口の抗凝固薬が登場し、予防が容易になった。新薬の有用性とPTE早期診断のポイントについてまとめた。 2011/12/14 循環器
日経メディカル2011年12月号「今月のキーワード」(転載) 骨質マーカー 骨折リスクを予測する新しい指標 骨折リスクと密接に関係する骨強度は、骨密度と骨質によって規定される。後者の骨質の指標となるのが骨質マーカーだ。 2011/12/13 骨・関節・筋
日経メディカル2011年12月号「スペシャルリポート」(転載) 復興へ道険し、南相馬の医療 人口激減で医療提供体制の再編を求める声も 福島第1原子力発電所の事故は今も、南相馬市の医療提供体制に暗い影を落とす。多くの医療従事者が同市から去り、人口激減で患者も減少。復興の道のりは遠く、医療機関の再編も必要な状況だ。 2011/12/12 事件・話題
日本高血圧学会2011 DM合併高血圧、ARBと併用するCCBに差異 心拍数を抑制するアゼルニジピンが有用と演者 2型糖尿病合併高血圧患者に対してアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とCa拮抗薬を併用する場合、テルミサルタン/アムロジピンよりもオルメサルタン/アゼルニジピンの方が優れている可能性があると、坂出市立病院内科の大工原裕之氏が第34回日本高血圧学会総会(10月20~22日、開催地:宇都宮… 2011/12/12 循環器
【日経ヘルスケア12月号●診療所経営駆け込み寺より】 診療所についたマイナスイメージ、どう払しょくする? 最近、父親が経営していた診療所を事業承継しました。患者数が伸びないので、近くに住む知人に相談したところ、住民が父親に対して「無愛想で取っつきにくい」との印象を抱いていたとのことでした。マイナスイメージを払しょくし、住民に身近に感じてもらうには、どんな取り組みが効果的でしょう… 2011/12/08 医療経営
日本高血圧学会2011 新規ARBアジルサルタン、持続する強い降圧を確認 カンデサルタンを対照薬とした国内P3試験の結果 新規アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であるアジルサルタンはAT1受容体を選択的かつ強力に阻害することから、既存のARBに比べて強力かつ持続的な降圧効果が期待される。国内第3相臨床試験において同薬剤は対照薬カンデサルタンを上回る24時間安定した降圧を実現、安全性は同等だったと、阪… 2011/12/08 循環器
日経メディカル2011年12月号「トレンドビュー」(転載) 医学部新設の動きが活発化 日医などの反対で実現の可能性は不透明 1979年以降新設されていない医学部。医師不足に悩む自治体を中心に、準備を進める動きが活発になっている。ただ、新設に向けた国の議論は一向に進んでおらず、いまだ実現のめどは立っていない。 2011/12/07 組織
日経メディカル2011年12月号「ニュース追跡」(転載) 依然混迷の特定看護師制度 骨子案まとまるも厚労省の拙速姿勢に批判相次ぐ 全国紙が今年10月、特定看護師が創設されると報じ、11月には厚生労働省がその制度の骨子案を示した。しかし、法制化を急ぐ同省の姿勢に医療界からは「拙速すぎる」との批判も出ている。 2011/12/06 コメディカル
日経メディカル2011年12月号「行政ウォッチ」(転載) TPPで国民皆保険が崩壊? 政府の交渉参加表明に懸念示す医療界 野田佳彦首相が、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加意思を表明した。日本医師会など医療界からは、TPPで国民皆保険制度が崩壊するといった批判が噴出。ただ、過敏に反応している面もあるようだ。 2011/12/05 行政・制度
米国心臓協会(AHA)2011 糖尿病は高血圧とは独立して左室弛緩能を障害 降圧によるe'の改善に差、CALVLOC研究サブ解析 高血圧に糖尿病が合併すると予後は不良となるが、その詳細な機序は明らかではない。左室拡張不全を伴う高血圧患者を対象にした検討から、糖尿病を合併すると左室弛緩能の障害がより高度となること、また糖尿病合併例では降圧薬投与により血圧がコントロールされても、左室弛緩能の改善は糖尿病非… 2011/12/05 循環器
日本高血圧学会2011 Ang II標的のDNAワクチン、半年間の降圧を確認 SHRでの検討、難治性高血圧の治療や合併症予防が可能か 阪大臨床遺伝子治療学の森下竜一氏らは、高血圧に対するワクチン開発に取り組んでいる。第34回日本高血圧学会総会(10月20~22日、開催地:宇都宮市)で同氏は、これまでの研究成果を紹介。アンジオテンシン(Ang)IIを標的としたDNAワクチンの自然高血圧発症ラット(SHR)への接種により、半年間… 2011/12/02 循環器