新薬剤情報 武田、EPO受容体作動薬の欧米でのP3成績発表 武田薬品工業は6月21日、同社が米Affymax社と共同開発している腎性貧血治療薬peginesatide(商品名Hematide)について、慢性腎疾患に伴う貧血患者を対象とした4つの第III相臨床試験の速報結果を発表した。 2010/06/29 腎・泌尿器
日経メディカル2010年6月号「トレンドビュー」(転載) 変わる自然気胸治療 初発例では外来通院が主流に 原発性自然気胸の治療方針が変わってきた。従来は入院を余儀なくされていたが、初発例であれば外来治療が可能になった。一方、手術適応例では、再発率を下げるための最適な処置が模索されている。 2010/06/29 呼吸器
特集●高血圧の背後に潜む原発性アルドステロン症を疑え! Vol.3 PA患者の拾い上げで病診連携 原発性アルドステロン症の患者の拾い上げには、診断や治療の核となる拠点病院と診療所などとの病診連携がが欠かせない。石川県南部にある芳珠記念病院(石川県能美市)は、PAの病診連携に力を入れる数少ない病院の1つだ。同病院は、診断に役立つチャートや資料を作成して地域の医師に配布するなど… 2010/06/29 代謝・内分泌
新薬剤情報 アステラス、ADAでSGLT2阻害薬のP2成績発表 アステラス製薬は本日、同社が開発中のナトリウム/糖共輸送担体(Sodium-Glucose Co-transporters:SGLT)サブタイプ2阻害薬(SGLT2阻害薬)のASP1941について、わが国で行った第II相臨床試験の結果を第70回米国糖尿病学会(ADA2010)で公表したと発表した。… 2010/06/28 代謝・内分泌
日本不整脈学会2010 ICD植え込み患者の運転免許制限、7月から一部緩和 1次予防例の観察期間は1カ月に短縮など、リスクに見合う内容に変更 自動車運転中の意識消失による重大な交通事故を防ぐため、ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)使用患者に課されてきた一定期間の運転制限が、7月1日から一部緩和される。従来6カ月だった観察期間を、1次予防目的の植え込みでは1カ月に短縮するなど、リスクに見合った制限に改定された。た… 2010/06/28 循環器
日経メディカル2010年6月号「ニュース追跡」(転載) 生保受給者集め訪問診療 患者を紹介した業者にリベート支払う 不動産業者が、経営する集合住宅に生活保護受給者を入居させ、在宅患者として医療機関に紹介。医療機関は見返りにリベートを業者に支払うという、“貧困ビジネス”の存在が大阪で明らかになった。 2010/06/28 事件・話題
特集●高血圧の背後に潜む原発性アルドステロン症を疑え! Vol.2 日常診療でPAを拾い上げるには 日本内分泌学会は、6月20日付で原発性アルドステロン症(PA)の診療ガイドラインを発表し、一般医家にPA患者の拾い上げを呼び掛けている。ただし、血漿アルドステロン濃度と血漿レニン活性の測定に際し、服用している降圧薬を数週間中止する必要があるなど、一般医家にとっては難しい面もある。日… 2010/06/28 代謝・内分泌
特集●高血圧の背後に潜む原発性アルドステロン症を疑え Vol.1 原発性アルドステロン症診療の新常識 従来、患者はごく少数と考えられていた原発性アルドステロン症(PA)。しかし、血漿アルドステロン濃度と血漿レニン活性の測定が一般化したことで、極めて多くの患者が存在することが分かった。関係学会はPAの拾い上げに向け、ガイドラインの整備などに力を入れている。… 2010/06/25 代謝・内分泌
新薬剤情報 万有製薬、シタグリプチンとαGIの併用を追加申請 万有製薬および小野薬品工業は6月24日、両社が販売している2型糖尿病治療薬のシタグリプチン(商品名ジャヌビア、グラクティブ)について、αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)との併用療法に関する効能追加申請を行ったと発表した。… 2010/06/25 代謝・内分泌
特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.2 HbA1c表記「+0.4%」の波紋 日常臨床や健診などでの切り替えは約1年後 今回の糖尿病診断基準改訂におけるもう1つの大きな変更点は、HbA1cの表記法だ。わが国ではこれまで、HbA1cの表記に、独自基準であるJDS値を用いてきた。だが、国際標準化に対応し、国際学会や英文論文などでは2010年7月1日から、日常臨床や健診などの現場では約1年後のあらかじめ定められた日時を… 2010/06/25 代謝・内分泌
日本糖尿病学会2010 糖尿病合併高血圧へのARB利尿薬合剤、その評価は 多数例での検討では糖代謝に悪影響見られず 糖尿病合併高血圧に対する治療目標は130/80mmHg未満とされているが、実臨床でこの目標を達成している患者は少ないのが現状だ。近年、単剤での目標未達成例に対して降圧薬合剤が注目され、実際に良好な臨床成績が報告されている。だが降圧利尿薬は糖・脂質代謝に悪影響があるとされることから、ア… 2010/06/25 循環器
日経メディカル2010年6月号「トレンドビュー」(転載) 進む分娩手当の導入 国の補助金投入で加速、引き上げ競争の様相も 手掛けた分娩数に応じて、産科医に手当を支払う病院が増えている。周産期医療の危機的状況に対する“処方せん”として一定の効果が上がっているが、病院間の額の引き上げ競争も見られ始めた。 2010/06/25 医師の職場環境
特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.1 「HbA1c 6.1%以上」追加で、診断の間口広がる 2010年7月1日に、11年ぶりとなる糖尿病の新しい診断基準が施行される。新基準では、「糖尿病型」の判定にHbA1cの基準が設けられた。1回の採血で血糖値とHbA1cの測定結果が両方とも糖尿病型であれば、それだけで糖尿病と診断できる。また、HbA1cの表記法もJDS値に0.4を足したNGSP相当値に変更され… 2010/06/24 代謝・内分泌
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.6 【デング熱】国内にも媒介する蚊が生息 渡航者から感染が広がる恐れ 「海外で注意すべき感染症には蚊が媒介するものが少なくない。日本人渡航者はそれらに無警戒なことが多く、注意が必要だ」と、渡航医学センター西新橋クリニック(東京都港区)院長の大越裕文氏は話す。… 2010/06/24 感染症
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.5 【結核】高齢者の発症例が増加 生物学的製剤使用中は特に注意 「結核は過去の病気ではない」と言われ続けているにもかかわらず、「臨床現場では、いまだに昔の病気というイメージが根強く残っている」と、国立病院機構東京病院外来診療部長の永井英明氏は嘆息する。… 2010/06/23 感染症
日本血管外科学会2010 頸動脈狭窄症、外科治療かステント治療か ステント治療でMAEが多く、その手技にはもう一工夫が必要 2008年4月、頸動脈狭窄症の治療法としてステント留置術(CAS)が保険診療で行えるようになってから、従来の内膜摘除術(CEA)に代わってCASを行う症例が増えてきた。だが、CAS用ステントの2年間の国内市販後調査(656例)では、Major Adverse Event(MAE: 死亡、脳卒中および心筋梗塞)が症候性で… 2010/06/23 循環器
新薬剤情報 グリメピリド、小児2型糖尿病への適応を取得 サノフィ・アベンティスは6月18日、同社が製造販売する2型糖尿病治療薬グリメピリド(商品名アマリール)について、小児2型糖尿病患者への投与ならびに成人2型糖尿病患者に対する1日0.5mgからの投与開始を可能にする「用法・用量」変更の承認を、同日付で取得したと発表した。小児2型糖尿病に対す… 2010/06/22 代謝・内分泌
日本糖尿病学会2010 進行CKD合併2型糖尿病患者への経口吸着剤 QUAYを延長しながら生涯費用を300万円近く削減 経口球形吸着炭AST-120(商品名クレメジン)は、慢性腎臓病(CKD)患者の腎機能低下を抑制し、透析導入を遅らせる。京大大学院医療疫学の林野泰明氏らは、進行したCKDを有する2型糖尿病患者に使用した場合の費用対効果を検討。生活の質で調整した余命を延長しながら、患者当たりの生涯費用を300万… 2010/06/21 代謝・内分泌
本誌連動◇官の医療は復活するか? Vol.2 機能転換を阻む住民・医師 相次ぐ計画の見直しや未達 瀬戸際の自治体病院で、経営改革の遅れが目につく。基本である経営効率化すら、不十分な病院もまだ残っている。急性期医療へのこだわりが、大胆なリストラの障害となった社会保険病院もある。 2010/06/18 行政・制度
日本糖尿病学会2010 高血糖は急性期脳卒中の予後不良因子 わが国でも具体的な血糖コントロール目標値が必要に 脳卒中急性期での高血糖は予後不良因子であり、急性期脳梗塞の組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)療法においても予後を悪化させる可能性のあることが分かった。川崎医大脳卒中センターの木村和美氏が、第53回日本糖尿病学会年次学術集会のMeet the Expert「糖尿病と脳卒中の臨床」で発表した… 2010/06/18 循環器
本誌連動◇官の医療は復活するか? Vol.1 土壇場で救われた社保病院 苦境の公立には手厚い支援(2010.6.17訂正) 民主党政権の登場で、自公政権時代に進められた「官から民へ」という医療提供体制の流れが、逆転し始めている。国の強力な後押しによって、社会保険病院や自治体病院は果たして“復活”できるのか。そして今後の医療界での「官」と「民」とのあるべき方向性は──。政策動向をまとめるとともに、… 2010/06/17 行政・制度
支持関係が入り組み票の奪い合いの恐れも 日医・病院団体が推す3人の参院選候補者の横顔は? いずれも病院を経営、医療の内容はまちまち 通常国会も幕を閉じ、永田町はいよいよ参院選に向けて走り出した。日本医師会の政治団体、日本医師連盟も、既に比例代表区の立候補予定者3人の推薦または支援を決めている。推薦が安藤たかお氏(民主新)、支援が西島英利氏(自民現)と清水こういちろう氏(みんなの党新)だ。3候補はいずれも総… 2010/06/17 事件・話題
特集●片頭痛、正しく診ていますか? Vol.3 嘔吐を繰り返す小児は片頭痛になりやすい? 片頭痛の随伴症状として悪心・嘔吐が知られる。しかし小児では、頭痛症状がなく、胃腸炎などの原因もないにもかかわらず、発作性の嘔吐を定期的に繰り返すことがある。こうした症状は周期性嘔吐症候群(cyclic vomiting syndrome:CVS)と呼ばれ、国際頭痛分類第2版で「小児周期性症候群」に分類… 2010/06/17 精神・神経
新薬剤情報 武田、DPP4阻害薬アログリプチンと降圧薬合剤を発売 武田薬品工業は6月15日、2型糖尿病治療薬でジペプチジルペプチダーゼ4阻害薬(DPP4阻害薬)のアログリプチン(商品名ネシーナ)、およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)のカンデサルタンとCa拮抗薬アムロジピンの合剤(商品名ユニシア配合錠)を同日付で発売したと発表した。… 2010/06/16 循環器
日本糖尿病学会2010 2型糖尿病治療薬としてのブロモクリプチン 52週の投与で心血管リスクは半減 中枢神経のサーカディアンリズムに作用して糖尿病を治療する――。米食品医薬品局(FDA)が昨年春に承認した新しい2型糖尿病治療薬ブロモクリプチンについて、第53回糖尿病学会年次学術集会(5月27~29日、開催地:岡山市)のシンポジウム「新規抗糖尿病薬・抗肥満薬開発の展望」で、埼玉医大総合… 2010/06/16 代謝・内分泌
07年から適応開始し、妊娠・出産後の問題はなし 挙児希望ある子宮筋腫患者への適応広がるFUS 英国St.Mary's Hospital放射線科医Wladyslaw Michal Witold Gedroyc氏に聞く 造影MRガイド下で集束超音波手術(focused ultrasound surgery:FUS)を行うための医療機器が薬事承認され、今年1月に発売された。子宮筋腫での施行例が最も多く、既に海外では約5500症例の治療実績がある。英国St. Mary's Hospitalの放射線医でこれまで多くの症例にFUSを行ってきたWladyslaw Mic… 2010/06/16 産婦人科
【日経ヘルスケア6月号●診療所経営駆け込み寺より】 広告方法を見直したいどのように進めればいいか 開業当初から電話帳の広告や駅・電柱の看板広告を出し続けていますが、患者の数が伸び悩んでいます。診療所の収支も厳しいので、広告の方法や費用を見直そうと思うのですが、今以上に患者が減らないか不安です。広告の見直しはどのように進めればよいのでしょうか?(内科、44歳)… 2010/06/16 医療経営
循環器プレミアム速報 「新しい糖尿病診断基準は来月1日から使えます」 糖尿病診断基準検討委員会委員長・清野裕氏の講演より 6月4日、サノフィ・アベンティス社主催の糖尿病メディアフォーラムにおいて、関西電力病院院長で糖尿病診断基準検討委員会委員長の清野裕氏が、「糖尿病の診断基準改定とその社会的影響について~HbA1cの導入がもたらすベネフィットとは~」というテーマで講演を行った。その中から、糖尿病の新し… 2010/06/15 代謝・内分泌
新ガイドライン情報 米学会、糖尿病者のアスピリンによる1次予防勧告改定 JPADなど最近2試験の結果を受けて推奨対象を前回より限定 米国糖尿病学会(ADA)、米国心臓協会(AHA)、米国心臓学会(ACC)は合同で、糖尿病患者における心血管疾患(CVD)1次予防のためのアスピリン投与に関する勧告を改訂した。新しい勧告はCirculation誌オンライン版のほか、J Am Coll Cardiol誌オンライン版、Diabetes Care誌6月号にも掲載された。… 2010/06/15 循環器
日経メディカル2010年6月号「トレンドビュー」(転載) 注水で大腸内視鏡を容易に 鎮静、送気不要でS状結腸挿入時の苦痛も軽減 痛みを与えずに大腸内視鏡を楽に挿入する手技を、横浜市立市民病院の水上健氏が実践している。送気の代わりに注水と脱気を行うことで、S状結腸も容易に通すことができる。初心者でも習得しやすい。 2010/06/15 消化器
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.4 【B型肝炎】化学療法でウイルスが再増殖 治癒と思われた症例が劇症化 今年2月、関節リウマチなどで使用される免疫抑制薬メトトレキサートの添付文書が改訂された。同剤の投与によって、B型肝炎ウイルス(HBV)またはC型肝炎ウイルスのキャリアに重篤な肝炎や肝障害が発現したり、HBVが活性化し肝炎が発現することが報告されたとして、肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の… 2010/06/15 消化器
新薬剤情報 ノボ ノルディスク ファーマ、リラグルチドを発売 ノボ ノルディスク ファーマは6月11日、同日付で2型糖尿病治療薬のリラグルチド(商品名ビクトーザ)を発売したと発表した。リラグルチドはGLP1アナログ(グルカゴン様ペプチド1アナログ、GLP1受容体作動薬とも呼ばれる)で、同機序の薬剤としてわが国では初めての上市となる。… 2010/06/14 代謝・内分泌
日本糖尿病学会2010 ARBの腎保護作用、腎機能低下速度により違いが 糖尿病腎症を対象としたORIENT試験のサブ解析から アンジオテンシンII受容体拮抗薬には糖尿病性腎症に対する腎保護作用が知られているが、この作用は腎機能の低下速度などによって違いがあることが明らかとなった。第53回日本糖尿病学会年次学術集会(5月27~29日、開催地:岡山市)で、旭川医大内科学病態代謝内科学分野の羽田勝計氏が発表した。… 2010/06/14 腎・泌尿器
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.3 【麻疹】2006年から流行始まる 一足早く排除に向け対策進む 麻疹は、百日咳と同様、ブースター効果減少を背景に成人で流行し、一足早く問題視されていた感染症だ。2006年に地域流行が始まり、翌年には全国的な流行に拡大し、多くの学校が休校となった。 2010/06/14 感染症
循環器プレミアム編集長インタビュー 「長期成績がすべてではありません」 大動脈瘤ステントグラフト治療の第一人者、Roy K. Greenberg氏に聞く 第38回日本血管外科学会学術総会に合わせ、大動脈瘤ステントグラフト治療(血管内治療)の第一人者である、米クリーブランドクニックのRoy K. Greenberg氏が来日した。外科治療に比べ低侵襲であることから、わが国でも腹部大動脈瘤を中心に同治療は急速に普及している。だが最近、長期予後は外科… 2010/06/11 循環器
特集●片頭痛、正しく診ていますか? Vol.2 頭痛外来を訪れる患者の12%は薬物乱用状態 初発の頭痛で、すぐに医療機関にかかる患者は少ない。多くはOTCの鎮痛薬を服用し、それでも症状が改善しなければ受診する。しかし中には、痛みを抑えるために大量の鎮痛薬を連用することにより、頭痛の頻度や程度が増幅されてしまっているケースもある。それが薬物乱用頭痛だ。… 2010/06/10 精神・神経
日経メディカル2010年6月号「今月のキーワード」(転載) アシネトバクター菌 抗菌薬30種以上無効の耐性菌を確認 2010年4月、国内で使用できる30種類以上の抗菌薬がすべて無効な多剤耐性アシネトバクター菌への感染が、わが国で初めて確認されていたことが分かった。同菌への感染は過去にもあったが、今回はアミノグリコシド系抗菌薬が無効などより広範な耐性を獲得していた。… 2010/06/10 感染症
特集●片頭痛、正しく診ていますか? Vol.1 抗菌薬で治る片頭痛がある? トリプタン製剤の登場により、以前よりも身近になってきた片頭痛治療。しかし、中には、意外な合併疾患によって発作の痛みが増強したり、治療薬の服用方法が適切でないために頭痛が慢性化してしまっている患者もいる。本特集では、片頭痛治療におけるこうしたピットフォール症例を紹介するほか、… 2010/06/09 精神・神経
日本血管外科学会2010 バスキュラーラボ確立のための条件は 小規模でもまず始めることが普及の糸口に 脈管疾患に関連するさまざまな検査を集約して行う「Vascular Laboratory(バスキュラーラボ)」が注目を集めている。第38回日本血管外科学会学術総会で、「バスキュラーラボ確立のための条件」をテーマにパネルディスカッションが行われた。… 2010/06/08 循環器
日経メディカル2010年6月号「行政ウォッチ」(転載) 混合診療の範囲拡大検討 行政刷新会議の分科会が方針を打ち出す 内閣府で混合診療の見直し議論が進んでいる。要件を満たす医療機関が独自に保険外併用療養を行えるようにするというものだ。実質、混合診療の全面解禁ともいえ、拙速な議論に批判の声も出ている。 2010/06/08 行政・制度
特集●増え続ける川崎病 Vol.3 川崎病の原因はグラム陽性球菌とグラム陰性菌の共同作用か? なぜ川崎病を発症するのか──。昨年秋、英国免疫学会誌(Immnology)に順天堂大静岡病院小児科先任准教授の永田智氏が、その発症のメカニズムをめぐる新説を発表した。川崎病患者では、スーパー抗原活性を持つグラム陽性球菌と、ヒートショックプロテイン60を出すグラム陰性菌が共同作用して、血… 2010/06/08 小児科
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.2 【成人T細胞白血病】キャリアが全国に拡散 母子感染対策の徹底が急務 成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia:ATL)は、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)への感染によって起こる難治性の疾患だ。いったん発症すると予後は悪く、有効な治療法は発見されていない。1988年は約700人/年だったATLの新規発症者数は、2007年には約1030人/年に増加している。… 2010/06/08 感染症
新薬剤情報 サノフィ・アベンティス、グリメピリドに0.5mg錠追加 サノフィ・アベンティスは本日、経口血糖降下薬グリメピリド(商品名アマリール)について、6月8日から「0.5mg錠」を発売すると発表した。1錠中のグリメピリド含量が0.5mgという規格は他国にはなく、きめ細かな投薬をしたいというわが国の医療界の要望で追加されたという。… 2010/06/07 代謝・内分泌
日本血管外科学会2010 血管内治療は胸腹部大動脈瘤でも標準治療になるか 現状では長期成績、耐久性、再治療、アクセシビリティーに課題 腹部大動脈瘤(AAA)へのステントグラフト内挿術(血管内治療、EVAR)の安全性と有効性は、少なくとも周術期においては広く認められており、より治療の複雑な胸部下行大動脈瘤(DTA)や胸腹部大動脈瘤(TAAA)への適用に期待が高まっている。… 2010/06/07 循環器
本誌連動◇よみがえる感染症 Vol.1 【百日咳】成人での感染例が急増 早期発見し乳児への感染予防を 感染症を取り巻く環境が変化する中、今まで封じ込められていた“過去の感染症”が急速によみがえりつつある。“過去の感染症”の一つ、百日咳は、ワクチン接種後のブースター効果の減少で、今年も猛威をふるっている。特に成人の割合は、2000年は全報告のうち2.2%だったのが09年には40.5%。今年… 2010/06/07 感染症
日本循環器病予防学会2010 健康ならウエスト径が太くても死亡リスクは増えず 代表的な日本の3つのコホート研究を統合した結果 わが国で実施されている複数のコホート研究のデータを統合して、ウエスト径と総死亡の関係を検討したところ、ウエスト径が太い方がむしろ総死亡が少ないという負の関連が見られた。 2010/06/04 代謝・内分泌
日経メディカル2010年6月号「この人に聞く」(転載) 医師にはシェークスピアを読んでほしい 舛添 要一(参議院議員) 3人の首相の下で厚生労働大臣を務めました。政権交代で職を辞しましたが、私の大臣時代、様々な出来事が立て続けに起こりました。消えた年金問題、後期高齢者医療制度、産科たらい回し、薬害肝炎訴訟、そして新型インフルエンザ…。実際に何が起こり、大臣である私自身や厚労省がどう対処したかを… 2010/06/04 行政・制度
特集●エビデンスに基づく薄毛・脱毛治療 Vol.3 女性の薄毛は原因疾患の有無の確認を 閉経後の男性型脱毛症、過度のダイエットなど原因は多様 薄毛に悩むのは男性だけではない。30歳代~50歳代の女性1000人に行った意識調査(2005年3月、大正製薬が実施)では、「髪のボリュームが少なくなった」、「分け目の地肌が気になる」など、何らかの薄毛を気にしている人を合計すると、全体の57.3%と半数以上に上った。… 2010/06/04 皮膚科
特集●エビデンスに基づく薄毛・脱毛治療 Vol.2 ここまで分かった!「男性型脱毛症発症」のメカニズム 治療の第1選択薬はミノキシジルとフィナステリド 「日本人男性の男性型脱毛症の発症頻度は約30%で、成人男性800万~1000万人が薄毛を気にしている」。こう話すのは、大阪大学皮膚・毛髪再生医学教授の板見智氏だ。前頭部および頭頂部の毛髪が細く短くなる男性型脱毛症は、男性の薄毛や脱毛の主な原因とされる。かのジュリアス・シーザーもしかり… 2010/06/03 皮膚科
新薬剤情報 心不全へのエプレレノン評価した臨床試験、早期終了 米国ファイザー社は5月27日(現地時間)、慢性心不全患者へのエプレレノンの効果を評価する臨床試験EMPHASIS-HFについて、被験者募集を早期終了すると発表した。同試験の独立安全性データ監視委員会による2回目の中間解析により、主要評価項目を早期に達成したことが確認されたため、独立運営委員… 2010/06/02 循環器
特集●エビデンスに基づく薄毛・脱毛治療 「男性型脱毛症」で初のガイドライン 日本皮膚科学会が無効な治療法の蔓延を懸念 日本皮膚科学会は、4月に行われた同学会総会で、「男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)」を発表した。日本における脱毛症のガイドライン策定はこれが初めてだ。 2010/06/02 皮膚科
米国心臓協会、任天堂と商取引的な契約を締結 ゲームの効果を解説するタイアップサイトも 米国心臓協会(AHA)は5月17日、任天堂(Nintendo of America)と提携し、今夏よりWiiのゲーム機本体およびゲームソフト「Wii Fit Plus」、「Wii Sports Resort」の商品パッケージにAHAのロゴを付けることなどを発表した。… 2010/06/01 循環器