NICUや救急受け入れ実績を評価する考え示す 2010年度改定に向けた個別議論始まる 中央社会保険医療協議会・診療報酬基本問題小委員会が9月30日開かれ、2010年度診療報酬改定に向けて、分野別の個別項目に関する具体的な議論に入った。今回は、周産期医療と救急医療について話し合った。… 2009/09/30 行政・制度
特集●B型肝炎の常識が変わる Vol.3 今こそすべての新生児にHBVワクチン接種を 国立国際医療センター肝炎・免疫研究センターの矢野公士氏に聞く 欧米型のB型急性肝炎の広がりが今後危惧される中、肝臓専門医の間では、新生児への定期接種(ユニバーサルワクチネーション)の必要性について議論が繰り広げられている。世界のワクチン事情に精通している国立国際医療センター国府台病院肝炎・免疫研究センター医長の矢野公士氏に、今なぜB型肝… 2009/09/30 感染症
欧州心臓学会(ESC)2009 STEMIなら超高齢者でもPCIを第1選択にすべき 症例集めは難航し当初予定の半数以下での解析に、TRIANA試験 虚血性心疾患急性期に実施可能な再潅流療法には、primary PCIと血栓溶解療法がある。ST上昇型心筋梗塞(STEMI)に対する前者の優位性は確立しているが、超高齢者でのエビデンスは希薄であり、出血リスク上昇への懸念からPCIは忌避される傾向にあった。… 2009/09/29 循環器
特集●B型肝炎の常識が変わる Vol.2 欧米型HBV、侮れない慢性化のリスク 指針なき今、抗ウイルス薬投与の見極めはウイルス量の変化で 国内で増えている欧米型のB型肝炎は、従来の国内型と比べ、どのような特徴があるのか。また、慢性化を防ぐための治療介入に一定の指針がない中、現時点でどう対応すればよいのだろうか。 2009/09/29 感染症
特集●B型肝炎の常識が変わる 性感染による“欧米型”B型肝炎が急増中 母子感染は激減したが… 1986年に母子感染防止事業が始まって以降、激減したB型肝炎患者。だが最近、成人でのB型急性肝炎が増加している。背景には、従来国内で主流だったタイプとは異なる欧米由来のB型肝炎ウイルスが広がっていることがある。従来のウイルスとは臨床像が異なり、慢性化しやすいのが特徴だ。… 2009/09/28 感染症
欧州心臓学会(ESC)2009 ARBの心保護作用は薬剤間で異なる オルメサルタンはACE2-Ang(1-7)-Mas系に作用する可能性 レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系に拮抗して降圧・心保護作用を発揮する「ACE2-Ang(1-7)-Mas系」が近年注目を集めている。 2009/09/28 循環器
シリーズ●どうなる?2010診療報酬改定 Vol.5 DPC評価分科会が医療機関にヒアリング 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会が、9月24日、25日に開催された。今回は、同分科会による特別調査の結果(診療報酬の請求方法など)が全国平均に比べ著しく異なる病院の関係者を対象に、その理由や現状に関するヒアリングを実施。ヒアリングの結果は、次… 2009/09/25 行政・制度
欧州心臓学会(ESC)2009 生体吸収性ポリマー使用DES、有効性は従来型と同等 ISAR-TEST-4試験から 薬剤溶出ステント(DES)の最大の弱点とされるのが遅発性ステント血栓症だ。その発症には、コーティング素材であるポリマーに対する炎症反応の関与が指摘されており、体内に残留しない生体吸収性ポリマーを用いたステントが有望視されている。… 2009/09/25 循環器
日経メディカル2009年9月号「トレンドビュー」(転載) 胃癌検診で最初から内視鏡 ダブルチェックで発見率向上を目指す X線法の代わりに、最初から内視鏡を用いる胃癌検診が注目されている。胃癌発見率はX線法よりも高く、ダブルチェック体制でさらに精度を向上させれば、死亡率も減らせるのではとの期待も大きい。 2009/09/24 公衆衛生・予防医学
支払基金、適応外使用33事例の保険給付認める 小児へのスピロノラクトンや難治性心房細動へのアミオダロン注射など 社会保険診療報酬支払基金は9月15日、添付文書上「小児等に対する安全性は確立していない」とされているスピロノラクトン・硫酸アトロピン・アドレナリン注射薬を小児患者に対して使用した場合や、鎮痙剤の硫酸マグネシウム注射薬を「心室頻拍症」に使用した場合など33の適応外使用例を、「薬理作… 2009/09/23 循環器
医師800人に聞いた◇「適応外処方実態調査2009」 Vol.3 適応外処方への疑義照会、「やむを得ない」が最多だが… 適応外処方を行った経験がある医師735人中、院外処方せんを発行しているのは567人(77.1%)。院外処方せんを応需する保険薬局との間で、トラブルは生じていないだろうか。 2009/09/21 医薬品
シリーズ●どうなる?2010診療報酬改定 Vol.4 療養病棟入院基本料の患者分類の枠組みは現状維持の方向 中医協に慢性期分科会が報告書を提出 中央社会保険医療協議会・診療報酬基本問題小委員会が9月18日開かれ、中医協・診療報酬調査専門組織・慢性期入院医療の包括評価調査分科会から、2008年度慢性期入院医療の包括調査結果の報告を受けた。分科会では、療養病棟入院基本料の患者分類に関して、「基本骨格の妥当性は維持されていると考… 2009/09/18 行政・制度
日経メディカル2009年9月号「ルポ」(転載) フリーのアブレーション医 不整脈治療の格差をなくしたい 7年前、病院に属さず、依頼先に出向いてアブレーション治療を行うフリーランス医師になった土谷健氏。「不整脈治療の地域格差をなくしたい」という信念に基づいた“独立”だった(文中敬称略)。 2009/09/18 循環器
医師800人に聞いた◇「適応外処方実態調査2009」 Vol.2 最も多い適応外処方は「NSAIDs潰瘍予防へのH2ブロッカー」 適応外処方を実施した経験があると回答した医師735人に、教科書や治療指針集などから抽出した244の適応外処方を例示して、それぞれの処方に対する実施経験の有無を尋ねた。実施経験が「ある」との回答が最も多かった適応外処方は、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)による潰瘍の予防を目的としたH2… 2009/09/18 医薬品
欧州心臓学会(ESC)2009 カルベジロールは糖・脂質代謝に悪影響を与えない 糖尿病合併例の方が高い代謝改善効果 カルベジロールに関する第4相試験(市販後試験)としてスロバキアで行われた臨床試験から、αβ遮断薬である同薬剤は糖・脂質代謝への悪影響はなく、かえって有意な改善作用が見られたという。Slovak Medical UniversityのMartin Gajdos氏らが、第31回欧州心臓学会で発表した。… 2009/09/18 循環器
医師800人に聞いた◇「適応外処方実態調査2009」 医師の9割弱が適応外処方を実施、根拠のトップは“口コミ” 医薬品に承認された効能や用法・用量と、医学上の最新知見とのギャップを埋めるものとして、日常診療で広く行われているとされる適応外処方。その実態を探るため、薬剤師向け月刊誌『日経ドラッグインフォメーション』では、2009年8月に日経メディカル オンラインの医師会員を対象としたアンケー… 2009/09/17 医薬品
特集●肝斑治療の最前線 Vol.3 “禁忌”のレーザーに取り組む施設が登場 肝斑の診療では、トラネキサム酸とビタミンCの内服や、レチノイン酸、ハイドロキノンの外用などが標準的治療法として広く行われているが、美容を専門とする皮膚科クリニックの中には、独自の治療方法を取り入れているところもある。… 2009/09/16 皮膚科
欧州心臓学会(ESC)2009 24時間血圧で見たARBとCa拮抗薬の併用効果 1日を通じ安定的に強い降圧作用を発揮 高血圧治療で夜間~早朝の血圧を良好に保つことは心血管イベント予防のカギであり、24時間血圧測定の意義は大きい。イタリア・Instituto Auxologico ItalianoのGianfranco Parati氏は第31回欧州心臓学会で、ARBのオルメサルタンとCa拮抗薬アムロジピンの併用について、ABPを指標に検討した2つの臨… 2009/09/16 循環器
欧州心臓学会(ESC)2009 非心臓手術の心血管事故対策ガイドライン、欧州版完成 米国ACC/AHA版よりも幅広く適用できることを重視 欧州では、年間13万人以上が外科手術後1カ月以内に心血管疾患(CVD)で死亡しているという。欧州心臓学会(ESC)はこのほど、周術期の心血管事故対策をまとめた欧州初のガイドラインを策定した。 2009/09/15 外科
特集●肝斑治療の最前線 Vol.2 肝斑の標準治療、レチノイン酸外用を使いこなす シミ治療の選択肢には、トラネキサム酸とビタミンCの内服、ハイドロキノン、レチノイン酸の外用、レーザー治療、光治療、ケミカルピーリング、ビタミンC誘導体イオン導入などがある。肝斑の場合は、レーザーや光治療を行うと、皮膚に炎症を起こしやすい。炎症後色素沈着によって色が濃くなってし… 2009/09/15 皮膚科
欧州心臓学会(ESC)2009 PCI後のクロピドグレルとアスピリン、共に高用量が有効 心血管イベントの予防に優れ出血リスクは増やさず、CURRENT-OASIS7試験 PCI後の7日間に倍量のクロピドグレルと高用量アスピリンを投与することで、従来の抗血小板療法に比べて出血リスクを増すことなく、1000例当たり6件の心筋梗塞(MI)と7件のステント血栓の発症を防げることが示された。… 2009/09/14 循環器
特集●肝斑治療の最前線 OTC登場で認知度高まる「肝斑」、その鑑別法とは いわゆるシミと呼ばれる色素疾患には様々なものがあり、長年の紫外線曝露による老人性色素斑(日光黒子)のほか、そばかすと呼ばれる雀卵斑、傷や摩擦などによってできる炎症後色素沈着、ホルモンの影響などによる肝斑(かんぱん)などがある。中でも肝斑は、2007年に日本で初めてのOTC内服薬が発… 2009/09/14 皮膚科
日経メディカル2009年9月号「トレンドビュー」(転載) 糖尿病にカーボカウント 炭水化物の量でインスリン注射単位数を調節 糖尿病の食事指導といえば、摂取エネルギー量の制限がまず頭に浮かぶ。だが、超速効型インスリンの導入などを機に、炭水化物の摂取量に注目するカーボカウントへの関心が高まってきた。 2009/09/11 代謝・内分泌
特集●医療と総選挙2009 vol.15 医師の61%が小選挙区で民主党候補者に投票 NMO×CareNet合同選挙アンケートに6543人の医師が回答 日経メディカル オンラインとケアネット・ドットコム(CareNet.com)は合同で第45回衆議院選挙に関するアンケート調査を行い、6543人の医師から回答を得た。その結果、民主党支持の流れは医師も同様で、小選挙区では61.1%が、比例区では50.6%が民主党候補に投票していたことが分かった。一方、… 2009/09/10 行政・制度
日本人間ドック学会2009 閉経後女性のTC値、260mg/dLまでは生活指導で 学会主導による大規模前向き調査研究の結果 わが国の人間ドックを受診した閉経後女性約4400例を、総コレステロール(TC)値220~239mg/dLと240~259mg/dLの2群に分けて5年間追跡した観察研究の結果、両群での心血管イベント発生は2例ずつしかなく差は見られなかった。三井記念病院(東京都千代田区)総合健診センター所長の山門實氏が、第50… 2009/09/10 循環器
欧州心臓学会(ESC)2009 新規抗血小板薬のticagrelorが好成績、PLATO試験 心血管イベントの相対リスクはクロピドグレルに比べ16%低下、安全性は同等 スペイン・バルセロナで開催された第31回欧州心臓学会(ESC2009)でスウェーデン・ウプサラ大学のLars Wallentin氏は、ticagrelorとクロピドグレルの効果と安全性を比較するPLATO試験の結果を発表した。 2009/09/10 循環器
【日経ヘルスケア9月号●診療所経営駆け込み寺より】 診療所を譲渡して引退したい どんな点に注意すればいい? 内科診療所の院長です。診療所を20年以上運営してきましたが、体力的にきつくなってきたので、早めに引退したいと考えています。親族に承継してくれる者がいないので、第三者に診療所を譲渡したいと思うのですが、注意しなければならないポイントを教えてください(内科、62歳)… 2009/09/09 医療経営
日経メディカル2009年9月号「トレンドビュー」(転載) 広がり始めた嚥下内視鏡 在宅や一般外来でも嚥下障害に対応 誤嚥性肺炎の原因となる嚥下障害の診療は、これまで一部の医療機関に限られていた。最近、持ち運びも可能な鼻咽喉内視鏡によって、在宅やベッドサイドで嚥下機能を評価する取り組みが広がり始めた。 2009/09/08 老年医学・介護
日経メディカル2009年9月号「トレンドビュー」(転載) 抗菌薬に高用量化の流れ レボフロキサシンとアジスロマイシンに新製剤 抗菌薬のレボフロキサシン(商品名クラビット)とアジスロマイシン(ジスロマック)に、1回量が従来より大幅に多い新製剤が登場した。増量の目的は、抗菌効果の向上と薬剤耐性化の防止だ。 2009/09/07 感染症
日経メディカル2009年9月号「行政ウォッチ」(転載) 医療機関にも公取委の目 レーシックの割引料金で自由診療に初の警告 公正取引委員会は、8月6日、ホームページに掲載されたレーシック手術の割引料金の表示について、東京都内の診療所と医療法人に警告した。実際より著しく有利な価格だと消費者を誤認させた疑いからだ。… 2009/09/07 事件・話題
日経メディカル2009年9月号「ニュース追跡」(転載)(2009.9.8訂正) 人工心臓の治験で心肺停止 国循が脳症に陥り死亡した患者の報告書を公表 一昨年、国立循環器病センター(国循)で行われた人工心臓の治験で被験者が心肺停止後、脳症に陥り死亡した。週刊誌が取り上げたことで世間が注目。これに対して国循は今年6月、報告書をまとめた。 2009/09/03 医療安全
特集●医療と総選挙2009 Vol.15 日医の自民党支持は変わらず? 15日の執行委員会で支持政党決定の見込み 9月2日、日本医師会の定例記者会見の席で、会長の唐澤祥人氏が第45回衆議院選挙を総括した。唐澤氏は「医療に関しては、地域医療の崩壊が現実化した状況を、政治がどのように方向転換させるのかを問う選挙だった」とし、民主党を「日本の医療を何とか良くしたいという姿勢が見える」と評価した。… 2009/09/03 医療提供体制
特集●医療と総選挙2009 Vol.14 医系議員も新旧交代、重鎮・中山氏が苦杯 今回の衆議院選挙の結果、医師免許を持つ医系議員の新旧交代が進んだ。強い追い風を受けて民主党の新人3人が議席を得た一方で、衆参合わせて10回当選している自民党の中山太郎氏(大阪18区)が苦杯をなめた。… 2009/09/02 事件・話題
新薬剤情報 武田、米でのDPP4阻害薬の追加試験について詳細を発表 武田薬品工業は8月28日、米国で同社米国法人が販売許可申請中のDPP4(dipeptidyl peptidase 4)阻害薬「alogliptin(アログリプチン)」について、心血管系のリスクを評価するために行う追加試験の詳細を発表した。… 2009/09/02 代謝・内分泌
特集●医療と総選挙2009 Vol.12 衆院選投票調査 医師も「民主支持」 NMO×CareNet合同選挙アンケート中間速報 8月30日に投票・即日開票された第45回衆議院選挙は、民主党が小選挙区、比例代表合わせて308議席を獲得、単独で過半数の議席(241)を確保し政権交代を果たした。医療従事者向け情報サイト、日経メディカル オンラインとケアネット・ドットコム(CareNet.com)は合同で、医師を対象に今回の選挙に… 2009/09/01 行政・制度
特集●医療と総選挙2009 Vol.13 「日医会長には興味がない。民主党支持は医師としての選択」 茨城県医師会会長・原中勝征氏に聞く 民主党の歴史的な勝利に終わった8月30日の衆議院選挙。茨城6区で民主党候補大泉博子氏の応援に立った茨城県医師会会長の原中勝征氏に、選挙当日、大泉氏が当選したばかりの熱気の中、話を聞いた。 2009/09/01 行政・制度