特集●こんな場面でエコーが活躍 Vol.2 小児の副鼻腔炎の診断にもエコーが威力 「長引く咳や鼻水が止まらない子どもを診たら、鑑別に挙がるのは喘息や気管支喘息、鼻咽頭炎、副鼻腔炎だ。なかでも副鼻腔炎は、耳鼻科でX線写真などを撮影しないと分からないと思いがちだが、実はもっと手軽に調べることができる」。こう強調するのは、小児科医で小島医院(兵庫県三木市)院長の… 2009/03/31 小児科
特集●こんな場面でエコーが活躍 骨折の初期診断、X線よりもエコーが使える 超音波診断装置(エコー)は肝胆膵や腎臓、付属器といった臓器を描出するだけのものと思っていないだろうか。近年、画像の解像度が向上し、表在用のプローブなども登場するなど、様々な場面でエコーが使われている。本特集では、エコーを使って骨折や副鼻腔炎、褥創の診断に役立てている取り組み… 2009/03/30 骨・関節・筋
新デバイス情報 日本メドトロニック、エンデバーステントの薬事承認取得発表 日本メドトロニックは3月30日、薬剤溶出ステント(DES)の「エンデバーコロナリーステントシステム」の薬事承認を3月24日に取得したと発表した。保険償還の手続き終了後、発売を開始する予定。 2009/03/30 循環器
日経メディカル2009年3月号「行政ウォッチ」(転載) 「新公益法人」に悩む医療界 県・郡市医師会や財団法人病院はどうなる? 新しい公益法人制度がスタートした。事業内容が「公益性あり」と判断されるかどうかで、法人の種類や税制上の取り扱いが決まるだけに、日本医師会をはじめ、医療界も対応に追われている。 2009/03/26 医療経営
糖尿病学の進歩2009 肥満なくても心血管リスクは危険因子数に応じて上昇 耐糖能異常があると危険因子数に関係なく高リスク状態に 循環器疾患のリスクは、一般に危険因子の集積数が多いほど高くなる。こうした傾向は肥満のない人、すなわちわが国ではメタボリックシンドロームに該当しない人でも認められるほか、耐糖能異常がある人は危険因子集積数にかかわらずリスクがきわめて高いという。… 2009/03/25 循環器
本誌連動◇輸血は今 Vol.2 急性呼吸障害を見たら“TRALI”を疑え 輸血後数時間以内に発症、早期発見が救命のカギ 輸血後GVHDや感染症のリスクが大幅に減少したことで、数は少ないが重篤な症状を呈するそのほかの副作用が相対的に注目度を増している。その一つが輸血関連急性肺傷害(transfusion-related acute lung injury:TRALI、トラリー)だ。… 2009/03/24 呼吸器
新薬剤情報 降圧薬「ニューロタン」に100mg錠が追加 万有製薬、強い降圧効果と蛋白尿抑制効果に期待 万有製薬は3月23日、同日付の薬価基準収載を受けて、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の「ニューロタン錠100mg」(一般名ロサルタンカリウム)を発売した。 2009/03/24 循環器
米国NIH News フラミンガム研究が心血管リスク予知マーカー検索に着手 BG Medicine社と協定結び同研究で初めての官民共同研究としてスタート 米国を代表する循環器疫学研究であるフラミンガム研究(Framingham Heart Study;FHS)は、バイオベンチャーのBG Medicine社(米マサチューセッツ州)と協力し、心血管疾患のハイリスク者を同定できるバイオマーカーの開発・実用化に乗り出した。米NIHが3月12日、発表した。… 2009/03/24 循環器
ISC(ASA)2009 脳室内出血例へのtPA投与で予後が大幅に改善 先験的臨床研究のトピックス、自己拡張型ステントの成績も 脳卒中は米国でも死因の第3位となる疾患だけに、医療・健康上の解決すべき課題として常に新しい取り組みが行われている。米国脳卒中協会(ASA)主催のInternational Stroke Conference(ICS)2009で発表された先験的な臨床試験の中から、今後の実用化が期待される話題を拾った。… 2009/03/24 循環器
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 遺伝子検査で副作用を予測 抗癌剤のイリノテカンで個別化医療始まる 抗癌剤の副作用が起きやすい患者を予測する診断薬が、まもなく保険診療で利用できるようになる。より安全な治療が行えるメリットがあるが、すべての副作用が予測できるわけではないなど弱点も抱える。… 2009/03/23 癌
本誌連動◇輸血は今 輸血後肝炎は急減、GVHDは解決 核酸増幅検査「NAT」の導入が奏功 輸血を受けた患者の肝炎発症、大量輸血で起こる致死率の高い副作用──。輸血はかつて臨床医にとって“怖いもの”だったが、その安全性は近年大幅に向上してきている。一方で、頻度は低いが最近注目され始めた副作用もある。ここ数年で登場した輸血をめぐるガイドラインも併せて、臨床医が知って… 2009/03/19 救急医療・集中治療
特集●日本版NPは実現するか Vol.8 「開業医の仕事の一部は、NPが担うことになるかもしれない」 家庭医の立場から◎日本生協連医療部会家庭医療学開発センター長 藤沼康樹氏 在宅医療にも積極的に取り組んでいる生協浮間診療所の藤沼康樹氏は、英国を視察した際、プライマリ・ケアの現場で活躍しているナース・プラクティショナー(NP)の様子を目撃。「将来、英国のNPのような人が日本にも出てきたら、現在の開業医の仕事の一部は、NPが担うことになるかもしれない」と… 2009/03/19 コメディカル
特集●日本版NPは実現するか Vol.7 「日本にも麻酔看護師が必要だ」 麻酔科医の立場から◎自治医大さいたま医療センター麻酔科・集中治療部講師 讃井將満氏 米国の医療現場では、ルーチンの麻酔業務をこなす「麻酔看護師」が活躍している。麻酔看護師と共に働いた経験を持つ自治医大さいたま医療センターの讃井將満氏は、日本の麻酔科医不足に鑑み、「日本にも麻酔看護師が必要だ」と力説する。… 2009/03/18 コメディカル
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 院内調剤が復活の動き 薬価差益の確保と患者負担の軽減狙う 外来処方せんの調剤を院内に戻す動きが出てきた。景気低迷に伴う受診抑制が顕著となる中、患者負担の軽減に加えて、薬価差益も確保しようというのが病院の狙いだ。 2009/03/18 医薬品
特集●日本版NPは実現するか Vol.6 「学会も『新生児NP』の検討を始めています」 NICUの立場から◎国立成育医療センター周産期診療部産科医長 久保隆彦氏 かねてマンパワー不足が問題になっているNICU(新生児集中治療施設)。「米国に習う形で、日本でも、学会で新生児ナース・プラクティショナー(NP)の導入に向けた検討が始まっている」と国立成育医療センターの久保氏は説明する。… 2009/03/17 コメディカル
特集●日本版NPは実現するか Vol.5 「周術期の患者管理でのNPの活躍に期待している」 外科医の立場から◎東京女子医大心臓血管外科講師 西田博氏 現在、周術期の管理は、若手の外科医が担当しています。彼らは手術をしたくて外科に入ってきたのに、なかなか手術をさせてもらえないというジレンマがあります。外科医は今まで以上に手術に専念し、周術期管理はそれを専門にする他の人にやってもらうようにしないと、次世代の外科を担う“金の卵… 2009/03/16 コメディカル
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 脳梗塞予防にステント留置 手術困難なケースに実施、診療科の連携が課題 脳梗塞発症のリスクとなる頸動脈狭窄症の治療法として、ステント留置術が広がってきた。適応の見極めや治療前後のフォローでは、脳卒中の専門医と循環器内科医の連携も新たな課題になっている。 2009/03/16 循環器
ICS(ASA)2009 女性の脳卒中では非典型の兆候を見逃すな 診断の遅れが予後の悪さの一因に 男性の方が女性より脳卒中のリスクは大きいと、よく言われる。だが米国心臓協会(AHA)の2004年の統計では、脳卒中による死亡は女性の方が多い。International Stroke Conference(ICS)2009から、その原因が、女性では典型的な症状を呈さないことが多く、結果として病院到着に時間がかかり、組織… 2009/03/13 循環器
保険者からの徴収も念頭に置き、対処法を記載 未収金問題で四病協がマニュアル作成 治療費不払いなどによる病院の未収金問題を解決するため、日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会(日精協)の4団体で構成する四病院団体協議会(四病協)は、『未収金発生防止マニュアル・回収マニュアル』を作成、全国に約5700カ所の会員病院に配布した。… 2009/03/13 行政・制度
日本再生医療学会2009 プロトコール改良で膵島移植の成績が劇的に向上 新規開発保存液の膵管内注入、エクセナチド投与など総合的対策が奏功 2000年のエドモントン・プロトコル発表以来、1型糖尿病への膵島移植治療は600例以上実施されているが、低い膵島移植率と複数回移植、5年後に10%まで落ちる長期インスリン離脱率の低さといったハードルはいまだ解決されておらず、世界中で試行錯誤が続けられている。… 2009/03/12 代謝・内分泌
日経メディカル2009年3月号「寄稿」(転載) 経鼻内視鏡検査は見落としが多いとはいえない(上) 本誌2008年12月号に掲載した『経鼻内視鏡に死角あり』の記事に対して、「この記事によって、経鼻内視鏡検査には見落としが多いという誤解が医療現場で広まった」とのご指摘を内視鏡専門医の方などから頂いた。誤解を招きかねない記事であったことをお詫びするとともに、経鼻内視鏡検査の特徴とメ… 2009/03/11 消化器
下村嘉一氏(近畿大眼科教授)に聞く レーシック後の角膜炎、その正体は? 入院はまれだが、コンタクトのケア不十分例では急増 先日、東京都中央区にある銀座眼科でレーシック手術を受けた患者の多くが、術後に感染性角膜炎を発症したとのニュースが報じられた。患者の中には、入院したり、角膜移植が必要な可能性もある患者も含まれていたという。そもそも感染性角膜炎とはどのような疾患なのか。専門家である近畿大眼科教… 2009/03/10 眼科
奈良県立医大に「血栓制御医学講座」が発足 6年間の寄付講座、教授は現・同大小児科の杉本充彦氏が就任予定 奈良県立医大とバイエル薬品は3月10日、同大学にバイエル薬品による寄付講座「血栓制御医学講座」を開設すると発表した。期間は2009年4月からの6年間。教授は、現・同大小児科講師で血液疾患を専門とする杉本充彦氏が就任する予定。研究領域は「血栓形成の分子細胞メカニズムの解明とその制御」だ… 2009/03/10 循環器
北米放射線学会で注目集まる新型CT CTの多列化競争は「64列」で一段落? 320列登場するも、高解像度化や2管球化に進むメーカーも X線CTの進化は、ここ数年、搭載する検出器を増やす「多列化」が大きな流れだった。多列化することで、短時間で広い範囲の撮影を行うことができるようになり、心臓や肺など、撮影中に動いてしまう臓器でもブレずに描画できる。しかし昨年ごろから、多列化競争が一段落し、進化の方向性がメーカーご… 2009/03/10 医療機器
特集●日本版NPは実現するか Vol.4 「医師中心のチーム医療には限界が来ています」 看護師の立場から◎東京医療保健大学大学院教授 坂本すが氏 NPの導入で期待されるのは、医師の負担軽減だけではない。東京医療保健大学の坂本氏は、NP制度を導入することで、現在の医師を中心としたチーム医療の体制を効率化できる可能性があると指摘する。 2009/03/10 コメディカル
【日経ヘルスケア3月号●診療所経営駆け込み寺より】 すぐ辞めない職員を採用したい 面接の際の注意点は? 患者が増えて忙しくなってきたので、看護師を募集しようと考えています。しかし、最近は採用してもすぐに辞める人が多いと聞きますので、長く勤務してくれる人を選考できればと思います。採用面接の際に、注意すべき点はありますか。(内科、48歳)… 2009/03/09 医療経営
日本脳炎の新ワクチン、マウス脳由来物質の混入はないが 「第2期接種の安全性は確立していない」 「第19回予防接種に関する検討会」(座長:国立成育医療センター総長の加藤達夫氏)が細胞培養日本脳炎ワクチン「ジェービックV」について2月26日に検討。供給量の問題から、今シーズンは定期接種として積極的勧奨を再開することが難しいとの結論に至った。来シーズン以降、第1期の定期接種は復活… 2009/03/09 感染症
特集●日本版NPは実現するか Vol.3 「医師不足だから看護師が代わりに、というのはおかしい」 日本医師会の立場から◎日本医師会常任理事 羽生田俊氏 実現すれば医師不足問題がある程度解消されるのではないかと期待されるナース・プラクティショナー(NP)。しかし日本医師会は今年初め、「NP導入反対」の声明を発表した。恩恵を被るはずの日医が、NPに反対するのはなぜか。常任理事の羽生田氏に聞いた。… 2009/03/09 コメディカル
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) 介護報酬改定3%増の中身 都市部の訪問系サービスに手厚い評価 初の引き上げとなった2009年度の介護報酬改定は、介護従事者の確保を目的に、有資格者や長期勤続者の配置が評価されたのが大きな特徴。また、人件費率の高い訪問系サービスも、手厚い評価を受けた。 2009/03/09 行政・制度
日本消化管学会 2009 低用量アスピリンによる小腸粘膜傷害 カプセル内視鏡による検査で判明、2週間の服用でも高率に発生 アテローム血栓による心血管疾患の二次予防を目的に、抗血小板療法として低用量アスピリンを長期服用する患者が増えている。しかし、低用量といっても非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であることに変わりはない。そのため、特に消化管傷害には注意が必要だ。… 2009/03/05 循環器
新薬剤情報 ミチグリニドとピオグリタゾンが併用可能に 経口糖尿病治療薬の併用療法、幅広がる 厚生労働省は2月23日、キッセイ薬品工業と武田薬品工業が申請していたミチグリニド(商品名グルファスト)とピオグリタゾン(アクトス)との併用療法に関する効能追加を承認した。 2009/03/05 代謝・内分泌
特集●日本版NPは実現するか Vol.2 「4月から修士課程でNPの養成を始めます」 大学の立場から◎国際医療福祉大学大学院教授 湯沢八江氏、同大学三田病院副院長 武藤正樹氏 3年ほど前から、日本におけるNPの可能性を考えてきました。研究の一環として、医師や患者を対象に「看護師が生活習慣病患者の外来診療の一部を受け持つことについてどう思うか」という調査したところ、医師の65%、患者の90%が賛成という結果を得て、NPには社会的ニーズがあることを確信しました… 2009/03/04 コメディカル
日経メディカル2009年3月号「トレンドビュー」(転載) セレスタミンの処方を見直す なくならない長期投与による副作用発現例 切れ味の良さから重症の花粉症などに広く使用されているセレスタミン。しかし、漫然と長期間投与されている例は少なくない。含有するステロイドによる副作用の発現例はいまだになくなっていない。 2009/03/04 アレルギー・免疫
ISC(ASA) 2009 「発症後1時間」がtPA投与の“Golden Hour” 病院到着後の対応の早さがカギ、発症時間推定に有用なFLAIR画像 脳梗塞治療薬として10年以上前に米食品医薬品局(FDA)が認可した組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)は、発症後3時間以内に静脈投与することが推奨されている。しかし、3時間以内投与を実現するには様々な障害がある上、時間軸だけで投与の適応かを判断することにより発症時間が不明のケース… 2009/03/04 循環器
特集●日本版NPは実現するか 「ナース・プラクティショナー」は医師不足解消に役立つか 医師不足問題を解決する方策の一つとして、「ナース・プラクティショナー」への関心が高まっている。特に、本場米国で実際にNPと仕事をした経験のある医師らが日本版NPの実現を熱望。既に一部の大学でNP養成コースが立ち上がるなど、動きは急だ。日本版NPは、本当に実現するのか。各方面のキーマ… 2009/03/02 コメディカル