複数患者への穿刺器具の使い回し問題 針周辺部分を含めて使い捨ての徹底を 血糖値測定の際に使われる微量採血用穿刺器具には、(1)器具全体が使い捨て(2)針周辺部分が使い捨て(3)針は使い捨てだが先端キャップは使い捨てではない――の3種類がある。全国で相次ぎ発覚している複数患者への穿刺器具の使い回し問題は、本来は(1)や(2)の器具を使うべきところ、(3)… 2008/06/30 感染症
本誌連動◇口を診る Vol.4 予防的口腔ケアで術後感染や口内炎を減らす 外科的手術や癌治療の前の“口”が、注目され始めている。口の中の細菌を減らして治療に臨むと、術後の合併症や口内炎の症状が軽減するなど、様々なメリットが報告され始めた。 2008/06/30 感染症
採血器具使い回し問題の核心 「使い回し」問題に見る厚労省のダメさとマスコミの怖さ 「まず、これ読んでみて。理解できると思う?」と、都内で内科医を開業する50代後半の男性医師は書類を突き出す。「微量採血のための穿刺器具(針の周辺部がディスポーザブルタイプでないもの)の取扱いに係る周知徹底及び調査の実施について(依頼)』に関する追加情報」という役所らしく長いタ… 2008/06/29 行政・制度
米国高血圧学会(ASH)2008 JNC8はNHLBI主導で大幅改造に(詳報) 「高血圧診療のパラダイムシフトが起こるだろう」と学会長 第23回米国高血圧学会(ASH)では、高血圧診療ガイドラインも話題となった。「Hypertension Guidelines: What's New and What's Needed?」では、ASH、国際高血圧学会、米国心臓協会、欧州高血圧学会/欧州心臓病学会などの発言者が、それぞれの立場から今後は何が必要とされるのかについて議論した… 2008/06/27 循環器
本誌連動◇「医師不足対策」の虚と実 Vol.4 「病院経営者は若手医師のニーズに応えてあげる必要がある」 堺常雄氏(聖隷浜松病院院長)に聞く 医師不足対策を考える上で忘れてはならないのが、現場の病院経営者の役割だ。日本病院会副会長で聖隷浜松病院(浜松市中区)院長の堺常雄氏は、「規模や立地を問わず、各病院で工夫できる部分はいろいろあるはず」と強調する。… 2008/06/27 医療経営
特集●皮膚診察を変えるダーモスコピー Vol.3 230例のダーモスコピー像をサイトで体験 画像の自動解析プログラム、使いやすい診断用紙もサイトで無料提供 メラノーマと色素細胞母斑(ほくろ)の鑑別のポイントなど、使いこなせば皮膚疾患の診察を大きく変えると期待されるダーモスコピー。しかし慣れないうちは、肉眼像に比較して飛躍的に増える情報量に混乱してしまいがち。230例のダーモスコピー像で所見を学んだり、診断に迷った場合の自動解析プロ… 2008/06/26 皮膚科
米国高血圧学会(ASH)2008 前期高血圧者の心血管リスク評価に新手法 個別の危険因子やFramigham Risk Scoreより優れる 第23回米国高血圧学会では「前期高血圧(prehypertesion)」が大きなテーマの一つとなり、初日のディベートに続き、2日目には「前期高血圧は血管病変の入口」というセッションが行われた。中でも注目を集めたのが、ミネソタ大学Rasmussen Center(ミネソタ州)のJay N. Cohn氏による、前期高血圧… 2008/06/26 循環器
本誌連動◇口を診る Vol.3 口腔トラブルの陰にドライマウスあり アフタ性口内炎、カンジダ症といった口腔トラブルの背景には、ストレスや口の衛生状態の悪化、薬剤の影響、義歯などの原因が考えられる。だが同時に、ドライマウスが大きく影響していることも多い。「患者は非常に悩んでいるが、そもそも口が渇くことを病気や薬の副作用だと思っていない人が多い… 2008/06/26 プライマリケア
高齢者の降圧治療メリット示した「HYVET」 どう評価する? 臨床現場でどう生かす? 今年3月、NEJM誌上で論文発表された「HYVET(HYpertension in the Very Elderly Trial)」。これまで実施例がなかった、超高齢者への降圧治療の効果を確認したプラセボ対照の大規模RCTだ。得られた結果は、80歳以上であっても積極的な降圧治療のメリットは大きいというもの。来年初めの改定を控え… 2008/06/25 循環器
米国高血圧学会(ASH)2008 ディベート「前期高血圧は治療すべきか?」 1 Pro:至適血圧以上なら治療対象にすべき 米国ルイジアナ州ニューオリンズで開催された第23回米国高血圧学会(ASH、2008年5月14~17日)は、前期高血圧(prehypertension)を巡るディベートで幕を開けた。米国の高血圧診療ガイドラインであるJNC8の策定作業が進む中、最も議論されているのが、JNC7で新たに作り出された「前期高血圧」とい… 2008/06/24 循環器
頸動脈狭窄の治療戦略、ベストプラクティスは? アグレッシブな欧米、コンサーバティブなアジア 総合医学論文誌The New England Journal of Medicine誌は今年4月から5月にかけて、同誌のWebサイト上で症例を呈示し、内科的治療、頸動脈ステント、頸動脈内膜切除術(外科治療)の3つのうち、どの治療方針を採用するかについて読者投票を実施した。投票結果のほか、回答と共に寄せられたコメント… 2008/06/24 循環器
米国高血圧学会(ASH)2008 ディベート「前期高血圧は治療すべきか?」 2 Con:条件反射的な処方の前にリスク評価を行うべき 前期高血圧(prehypertension)患者は積極的に治療すべきだとするTulane大学(米国ニューオリンズ)のThomas D. Giles氏の主張(こちら)に対し、Englewood病院(米国ニュージャージー州)のLawrence R. Krakoff氏は、「血圧は、昔も今も非常に大きな問題で、短時間では議論は尽くせない」と前置… 2008/06/24 循環器
日本人のメタボリックシンドローム、腹囲は何センチ以上? 女性の至適カットオフ値は90cmより細め 日本のメタボリックシンドロームの診断基準は、2005年に8学会合同の検討委員会(委員長:松澤佑次氏)がまとめた(日本内科学会雑誌2005; 94: 794-809.)。メタボリックシンドロームでは内臓脂肪の蓄積が主要な役割を担うとして、その指標としてウエスト周囲径(腹囲)を用い、カットオフ値を男性… 2008/06/24 循環器
本誌連動◇「医師不足対策」の虚と実 Vol.3 「医局の“復権”に必要なのは教育体制の充実」 大橋俊夫氏(前全国医学部長病院長会議会長)に聞く 2004年の卒後臨床研修必修化以降、医師派遣機能の低下が続く大学医局。その復権のために大学は今何をすべきか、今年5月まで全国医学部長病院長会議会長を務め、医局のあり方について発言を続けてきた大橋俊夫氏に持論を語ってもらった。… 2008/06/24 行政・制度
日本循環器学会2008 Shinken Databaseが明かす日本人の心房細動の実態 死亡率は年1%台前半と良好、慢性化は有意な心血管リスクとならず 心臓血管研究所が実施している患者登録事業(Shinken Database)から、日本人の心房細動の実態が明らかになってきた。同研究所では2004年から、付属病院外来を受診して循環器疾患と診断された患者すべてを対象とした患者登録事業を始めている。2008年の日本循環器学会や日本不整脈学会で、04~05… 2008/06/24 循環器
小倉ライブ2008 ディベート「DESはすべての症例に使えるか?」 日本では血栓症の頻度は低いが、薬剤による未知の作用には不安も 循環器臨床医の「学会」ともいえる第25回小倉ライブ(実行委員長:小倉記念病院院長の延吉正清氏)が北九州市で開催され、初日の5月30日、「DESはすべての症例に使えるか」を巡ってディベートが行われた。「イエス」の立場をとったのは仙台厚生病院(仙台市青葉区)循環器科主任部長の井上直人氏… 2008/06/24 循環器
日本循環器学会2008 日本人のブルガダ症候群、予後調査まとまる タイプ1の心電図所見と突然死の家族歴の重複例は要注意 日本人を対象としたブルガダ症候群の予後調査の結果がまとまった。国立循環器病センター心臓血管内科部長の鎌倉史郎氏を中心とする厚労省循環器病委託研究で行われていたもので、今春の第72回日本循環器学会総会・学術集会で鎌倉氏が発表した。患者(発端者)の女性比率4%、突然死の家族歴も18%… 2008/06/24 循環器
日本循環器学会2008 慢性心不全患者へのβ遮断薬投与 常用量でも運動療法による運動耐容能改善を促進 常用量のカルベジロール投与は、運動療法による慢性心不全患者の運動耐容能の改善を促進させることが明らかとなった。第72回日本循環器学会総会・学術集会で、北野病院心臓病センターの中根英策氏らが発表した。… 2008/06/24 循環器
米国糖尿病学会(ADA)2008 血糖厳格管理で大血管リスクは有意減少せず、ADVANCE 脂質や血圧を含めた総合的な管理が重要に 今回の米国糖尿病学会(ADA、米国サンフランシスコ、6月6~10日)で最も注目を集めたのが、厳格な血糖管理が心血管イベントの抑制につながるかを検証したADVANCE試験といえるだろう。「同様なコンセプトで行われた3つの試験が今回発表されるが、私たちの試験の最終結果を一番最初に報告できること… 2008/06/24 代謝・内分泌
日本循環器学会2008 メタボのモデル動物にARBとスタチンの併用が効果 耐糖能の有意な改善効果などを確認 香川大循環器・腎臓・脳卒中内科の水川瑞樹氏(現・KKR高松病院心臓血管病センター)らは、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とスタチンをメタボリックシンドロームのモデル動物に併用投与すると、耐糖能など代謝に関連する複数の指標が改善することを確認した。試験の結果を3月28日から福岡… 2008/06/24 代謝・内分泌
日本循環器学会・208回関東甲信越地方会(2008) YIA最優秀賞は災害医療センターの稲葉理氏に 「若手循環器医の実力アップを実感」 6月7日に開催された第208回日本循環器学会関東甲信越地方会で、国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)循環器科の稲葉理氏がYIA(Young Investigator's Award)最優秀賞に、新潟大大学院循環器学分野の田中孔明氏と慶応大循環器内科の山川裕之氏がYIA優秀賞に選出された。さらに今回は特別… 2008/06/24 循環器
特集●旅行感染症の診かた Vol.4 1年目の研修医が診た狂犬病 狂犬病の症状とともに脳炎も発症、病歴の聴取ができない可能性を念頭に 2006年11月、日本で36年ぶりの狂犬病が洛和会音羽病院(京都市山科区)で発生した。最前線で診療に当たった医師の1人が、当時、研修医1年目だった岩崎千尋氏(現洛和会音羽病院シニアレジデント1年)。そして狂犬病発生の報告を受けて対応に追われたのが、同院総合診療科部長の二宮清氏(現現洛和… 2008/06/24 感染症
特集●旅行感染症の診かた Vol.3 オリンピック開催地・北京で気を付けるべき感染症は? A型肝炎に注意、強毒性エンテロウイルスが流行中 今年8月、北京オリンピックが開催される。日本からも多くの人が観戦に訪れるだろう。中国から帰国して体調不良を訴える患者に対してはどのような疾患を疑うべきなのか。また、日常診療の中で「これからオリンピック観戦に行く」という患者がいた場合、どんなアドバイスをすべきなのか。中国で気を… 2008/06/23 感染症
本誌連動◇「医師不足対策」の虚と実 Vol.2 「医師数が過剰になっても構わない」 尾辻秀久氏(参議院自由民主党議員会長)に聞く 舛添要一厚生労働相の私的懇談会はこのほど、医師養成数の増加を盛り込んだ報告書をまとめた。医学部の定員増に対し、「将来は医師数が過剰になる」と懸念する声も少なくないが、「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」会長の尾辻秀久氏は、そうした論調に疑義を呈する。… 2008/06/23 行政・制度
本誌連動◇「医師不足対策」の虚と実 空振り続く医師不足対策、打つ手はあるのか 予算「92億円」でも改善実感得られず 国が莫大な予算を計上して様々な施策を打ち出しているものの、医師不足は一向に改善しない。これまでの国の医師確保策を検証するとともに、今後、国や大学、病院経営者などが何に重点的に取り組むべきか、識者にインタビューした。… 2008/06/20 行政・制度
本誌連動◇口を診る Vol.2 高齢者の口角炎は赤いカンジダのサイン プライマリケアの現場でも比較的なじみがあり、遭遇する頻度も高い口内炎。口内炎の中でも、アフタ性口内炎やウイルス性口内炎は、2~3週間経過を見れば症状は改善する。しかし経過を見ても、なかなか治らない場合がある。そういったケースでは、どう対処すべきなのだろうか。… 2008/06/20 プライマリケア
シリーズ●動画で見るAiの実際《5》 Aiで確認した白血病で死亡した30歳男性の本当の死因 Ai(エーアイ)の威力と有用性を体感してもらうため、千葉大Aiセンターの山本正二氏が同センターで死亡時医学検索を行った症例をナレーション付きの3D 動画で解説するシリーズの5回目。今回の症例は、急性骨髄性白血病で死亡した30歳の男性。膀胱出血の様子が死後のCT画像ではっきり確認できる。… 2008/06/19 医療安全 医師限定コンテンツ
本誌連動◇口を診る 「口内炎にはステロイド」から脱却を 「そういえば先生、口内炎が治らないんですけど」「最近舌がヒリヒリするんです」。診察のついでに患者からのちょっとした“口の訴え”があったとき、どう対処しているだろうか。医科と歯科の境界があいまいな「口腔内」は、医師から見れば「歯科の領域」とされ、診察でおろそかにしがちだ。だが… 2008/06/19 プライマリケア
特集●皮膚診察を変えるダーモスコピー Vol.2 メラノーマは丘、ほくろは溝に 皮膚病変の良悪性はメラニン色素の分布部位で見分ける(6/12訂正) 「ほくろがだんだん大きくなっているのですが、癌でしょうか…?」「ほくろがだんだん大きくなっているのですが、癌でしょうか…?」。皮膚科では日常的に受けるこんな質問。そんなときに威力を発揮するのが、表皮を透過して皮膚内部の色素分布や色合いを観察できるダーモスコピーだ。皮膚の丘と… 2008/06/17 皮膚科
大臣無視し官僚が既成事実化を目論んだ? 意味不明な事故調法案大綱の発表 厚生労働省は6月13日、医療安全調査委員会の設置のための法案のたたき台となる「医療安全調査委員会設置法案大綱案」を発表した。法案の詳細は既報の通り(2008.6.13 厚労省が「事故調」設置法案の大綱案)、基本的には4月に厚労省より発表された第三次試案の内容を踏襲したものだ。… 2008/06/17 医療安全
宮古島で新型インフルエンザ対策の大規模訓練(No.2) 外来受診者1万4841人にどう対応するのか 死亡数103人、入院者数329人、外来受診者数1万4841人。新型インフルエンザの流行があった場合の宮古島での推定値だ。この圧倒されがちな数の患者に対して、限界のある医療資源をどのようにつぎ込み、いかにしてパンデミックを乗り切るか--。宮古病院の発熱外来では、流行期間を8週間として算定… 2008/06/16 その他
【日経ヘルスケア6月号●診療所経営相談室より】 ミスを繰り返す職員に対する 効果的な注意の仕方は? 最近、職員のミスが気になり始めました。レセコンの入力ミスや釣り銭の間違いなど、同じミスを繰り返す職員もいます。再発防止のためにどう注意すればいいでしょうか。(内科、41歳) 2008/06/16 医療経営
WHOディレクター、ケイニス氏に聞く 骨粗鬆症による骨折リスクを評価する「FRAX」とは 骨粗鬆症患者を診るプライマリケア医向けに、WHO(世界保健機関)が骨折リスク評価ツール「FRAX」を開発した。このツールは、英語をはじめ、日本語、ドイツ語、フランス語など8ヶ国語に翻訳されており、世界各国でインターネット経由で利用できる。6月上旬から日本の実地医家の利便性を考慮して、… 2008/06/10 骨・関節・筋
宮古島で新型インフルエンザ対策の大規模訓練(No.1) フェーズ5Bを想定、発熱外来での対応や患者搬送を実施 5月29日。沖縄県宮古島市で新型インフルエンザ対策の大規模訓練が行われた。日本国内でヒト-ヒト感染が確認され、大きな集団発生が起こった段階であるフェーズ5Bを想定。発熱外来での対応や患者搬送および遺体搬送など、実践さながらの訓練が繰り広げられた。… 2008/06/10 その他
特集●皮膚診察を変えるダーモスコピー ダーモスコープで表皮を透視 診療報酬アップで普及に弾み 「100年に1度の画期的な検査法─」(信州大学皮膚科教授の斎田俊明氏)。ダーモスコピーは、今、皮膚科分野で最も注目されている検査法の一つだ。従来は病理組織検査をしなければ分からなかったようなメラノーマの早期診断を可能にするなど、表皮より内部の色素分布を観察することで、肉眼では判… 2008/06/10 皮膚科
重症角膜感染症の陰にCLの不適切な管理 入院が必要な重症患者対象の初調査の結果より コンタクトレンズ(CL)が関連した角膜感染症で入院治療を受けた患者の多くは、CLを推奨期間より長期に装用していたり、定期検査を受けていないなど、適切な管理ができていない――。このような実態が、近畿大眼科教授の下村嘉一氏らによる、CL関連角膜感染症に関する全国調査の中間報告から明ら… 2008/06/09 眼科
特集●旅行感染症の診かた Vol.2 「帰国後、発熱で来院」─何を疑う? “マラリア疑い”は即紹介、「チクングンヤ」「発疹熱」が日本上陸! 発熱を来す旅行感染症は下痢と比べると発生の頻度は少ないが、緊急対応を要するものが含まれているため、プライマリケアの現場では注意が必要だ。発熱を主訴とする旅行感染症の鑑別のポイントを専門家に聞いた。… 2008/06/05 感染症
後期高齢者医療制度、反対派と現場医師との間に温度差 4つの誤解に対する厚労省の見解は― 75歳以上の高齢者を対象に、今年4月から始まった後期高齢者医療制度。国民からの不満のみならず、各地の医師会や保険医協会も、「姥捨て山の制度」「高齢者は死ねという制度」などと、激しい反対運動を繰り広げ、「後期高齢者診療料」の算定を、拒否・自粛するよう呼びかける様子が連日報道された… 2008/06/04 行政・制度
特集●旅行感染症の診かた 「帰国後、下痢で来院」─何を疑う? 8割が細菌性腸炎、2次感染の阻止が重要 高熱や下痢を訴えて患者が来院。聞くと海外旅行から帰国したばかり―。こんな場合、真っ先に疑うのは感染症だ。だが「海外で罹患するリスクのある感染症は多種多様。教科書にはそれぞれの感染症に応じた特徴的な症状が書かれているが、実際にプライマリケア医が症状だけで疾患を見分けるのはなか… 2008/06/04 感染症
「洗濯済みのタオル=清潔」は誤り 清拭用のタオルでセレウス菌感染 患者の清拭に日常的に使っているぬれタオル(おしぼり)が、院内感染の原因となることがある。原因は、熱やアルコールに強く、洗濯しても容易に排除できないセレウス菌(Bacillus cereus)だ。この菌は環境中に広く分布し、穀物や野菜などによく付着していることから、食中毒の原因菌として知られ… 2008/06/03 感染症
議論呼ぶメタボリックシンドロームの診断基準 女性の腹囲90cmの根拠とは? 4月から特定健康診査・特定保健指導、いわゆるメタボ健診が始まった。わが国におけるメタボリックシンドロームの診断基準は、2005年に8学会合同の検討委員会(委員長:松澤祐次氏)がまとめている。メタボリックシンドロームでは内臓脂肪の蓄積が主要な役割を担うとして、ウエスト周囲径(腹囲)… 2008/06/03 代謝・内分泌
オムツかぶれ? 皮膚カンジダ? 治りにくい肛門周囲の紅斑、その正体は… 意識して診ると意外に多い 「お尻の溶連菌」を見逃すな 一見、オムツかぶれや皮膚カンジダ症(乳児寄生菌性紅斑)に似ているが、外用薬への反応が悪い肛門周囲の紅斑。そうした皮膚病変では、一度はA群β溶血性連鎖球菌(以下、溶連菌)の感染を疑う必要がある。溶連菌感染の有無は、溶連菌性咽頭炎用の迅速検査で簡単に判定でき、ひとたび溶連菌と分か… 2008/06/02 皮膚科