【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動企画Vol.6】 メタボ健診に疑問はあれど、円滑実施に尽力 石川県医師会理事(近藤クリニック院長)近藤 邦夫 氏 メタボ健診の実施主体は各保険者だが、実際に健診や保健指導を中心となって行うのは、医師や保健師、管理栄養士ら医療・保健関係者。石川県医師会理事として、メタボ健診の準備を進めてきた近藤クリニック(金沢市)院長の近藤邦夫氏は、「事業の大きさに比べ、準備期間が短かすぎた。現場で健診… 2008/02/29 代謝・内分泌
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 5 アルブミン製剤―予後改善のエビデンスは無い 自治医大さいたま医療センター麻酔科・集中治療部講師の讃井将満氏は2007年4月から、ICUでのアルブミン製剤の使用を大幅に制限した。「血清アルブミン低値、低栄養状態、むくんでいるといった理由で、アルブミン製剤が安易に投与されている。だが、アルブミンを投与しても重症患者の予後を改善す… 2008/02/26 医薬品
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 6 終末期患者への輸液―それだけではQOLは改善しない 1998年の国内調査によると、癌治療病院では癌の終末期患者の80%に1500mL/日程度の輸液が行われていた。だが最近では、「癌の専門医から紹介されてくる患者に投与されている輸液量は、徐々に減っている。全体として、少ない方がよさそうだという流れになっているのではないか」。聖隷三方原病院(… 2008/02/22 ターミナルケア
【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動企画Vol.5】 メタボ健診の影響によるがん検診の停滞が心配 国立がんセンターがん予防・検診研究センター検診技術開発部長 斎藤 博 氏 特定健診・特定保健指導(メタボ健診)の実施を目前にして、各保険者、中でも、市町村国保は、後期高齢者医療制度への拠出金増額というペナルティーに脅え、万全の準備を進めている。国立がんセンターがん予防・検診研究センター検診技術開発部長の斎藤博氏は「がん対策基本法に基づいて、自治体… 2008/02/22 代謝・内分泌
【連載◆「医者の不養生」Vol.7】 医師の半数は健康診断が不十分 不健康な人ほど健康チェックせず 日経メディカル オンラインの調査の結果、ほぼ半数の医師が健康診断が不十分であることが明らかになった。激務の中で健康管理意識が薄くなり、自らの健康をあまり省みていないことがうかがえる。さらに問題なのは、健康に自信がない人ほど、健康診断を受けていない状況にあることだ。不健康な人ほ… 2008/02/21 医師のキャリア
米国ACCORD試験、一部中止の波紋 厳格な血糖コントロールは本当によくないのか? ACCORD試験一部中止のニュースは、世界中の糖尿病専門医に大きな衝撃を与えた。順天堂大内科・代謝内分泌学教授の河盛隆造氏は「血糖厳格管理群でなぜ死亡が増えてしまったのか、解析はこれからという段階で分からないことだらけ。それだけに、発表後の1週間はこの問題を論じるメールが急増、にわ… 2008/02/20 代謝・内分泌
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 4 風邪予防にヨードうがい―水道水なら効果あるのに… プライマリケアの現場で、風邪予防として患者にうがいを奨励するケースは多い。院内感染の予防のため、診療時間が終わった後などに自らうがいをする人も多いのではないか。だが、ヨード液を薄めてうがいをしても、風邪の予防にはならないことが無作為割付試験で明らかになっている。… 2008/02/20 医薬品
【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動企画Vol.4】 メタボ健診には糖尿病患者の掘り起こし効果 本田内科医院(長崎市)院長 本田孝也 氏 2兆円の医療費抑制効果をうたう特定健診・特定保健指導(メタボ健診)だが、「医療費はむしろ増えるのではないか」と予測する臨床医は少なくない。「肥満傾向だからといって、医療機関を受診する人はほとんどいなかった。メタボリックシンドロームというキーワードが、そういう人の受診動機となり… 2008/02/20 代謝・内分泌
【日経ヘルスケア2月号●診療所経営相談室より】 生活習慣病診療強化のため 院内で患者会を立ち上げたい 開業して半年です。糖尿病患者の全国的な増加を背景に、当院でも患者数の伸びが目立ちます。周辺に競合医院が多いこともあり、院内に患者会をつくって生活習慣病診療を強化していきたいと考えています。糖尿病専門医ではないのですが、どのように準備を進めればよいでしょうか。(内科、42歳)… 2008/02/18 医療経営
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 3 鎮静性抗ヒスタミン薬―小児への処方は見直しを 「日本は諸外国と比較して、小児の風邪や花粉症、アトピー性皮膚炎などに鎮静作用の強い第1世代の抗ヒスタミン薬を処方する頻度が異常に高い。子どもは副作用をあまり訴えない。医師側も使い慣れている薬をつい使ってしまうのではないか」――。こう話すのは東北大大学院機能薬理学教授の谷内一彦… 2008/02/18 医薬品
【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動企画Vol.3】 メタボ健診の検査項目に血清クレアチニンを 筑波大学腎臓病態医学教授 山縣 邦弘 氏 メタボ健診では、住民健診では検査項目になっていた血清クレアチニン(Cr)値が廃止された。血清Crは、心血管疾患の独立した危険因子である慢性腎臓病(CKD)の早期発見に不可欠の検査項目だが、尿検査をメタボ健診の項目に加えるのと引き換えに外された。筑波大腎臓病態医学教授の山縣邦弘氏は「… 2008/02/15 代謝・内分泌
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 2 急性中毒への胃洗浄―適応は致死量を飲んで1時間以内 救急現場では、中毒物質を大量に経口摂取して運ばれて来る急性中毒患者が少なくない。従来から、こうした患者にはルーチンの処置として胃洗浄が行われてきたが、実は効果があるケースはごく一部だということをご存じだろうか。… 2008/02/13 救急医療・集中治療
日経メディカル2月号特集連動企画◆「その処置、必要?」 vol. 1 抗菌薬使用前の皮内反応試験―必要な症例は少数 「抗菌薬を静脈注射する前に行う皮内反応試験は、アナフィラキシーを完全には予知できない」。2003年に日本化学療法学会が出したこの報告を受け、厚生労働省は04年、抗菌薬の添付文書から皮内反応試験の実施を行う旨の記述を削除するよう通知した。… 2008/02/12 医薬品
【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動特集Vol.2】 身長、体重、腹囲の測定でメタボの健診・指導は十分 札幌医大地域医療総合医学教授 山本 和利 氏 メタボリックシンドロームに着目した特定健診・保健指導(以下、メタボ健診)に疑問を持つ医師は少なくない。札幌医大地域医療総合医学教授の山本和利氏は「メタボ健診が、病気のどのレベルに介入して、何を予防しようとしているのかが不明確。対象とする病気をメタボリックシンドロームにしたこ… 2008/02/11 代謝・内分泌
【日経メディカル2月号特集「疑問解消!メタボ健診Q&A」連動特集Vol.1】 メタボ健診に意義はあるか? 2008年4月1日からメタボリックシンドロームに焦点を当てた「特定健診・特定保健指導」(メタボ健診)がスタートする。医療費2兆円削減をうたう新事業だが、その具体像は国民はもちろん医療関係者にも十分に伝わっていない。メタボ症候群そのものへの疑問、健診・指導の実効性に対する不信、人材不… 2008/02/10 代謝・内分泌
日経メディカル1月号特集連動企画◆“働きマン”の婦人科疾患 vol. 4 チョコレート嚢胞―腹部超音波で卵巣肥大を見たら念頭に 女性の下腹部痛は婦人科だけでなく消化器など多様な疾患の可能性があり、日常診療でも判断に迷うことの多い主訴の一つだ。横浜市大産婦人科助教の倉澤健太郎氏は、「婦人科疾患の多くは、診断時に内診や経膣超音波、CT、MRIなど専門的な検査や技術が必要となるので、疑ったらそのまま婦人科に紹介… 2008/02/07 産婦人科 医師限定コンテンツ
日経メディカル1月号特集連動企画◆“働きマン”の婦人科疾患 vol.3 月経前症候群―多様な訴えの整理に有用なチェック表 月経時の女性のイライラは誰もが知るところだが、月経前に多彩な精神症状や身体症状が出る患者がいることは意外と知られていない。これらは月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)と呼ばれ、日本産婦人科学会の定義では、「月経前3~10日の黄体期の間に続く、精神的あるいは身体的症状で月経… 2008/02/04 産婦人科 医師限定コンテンツ
【連載】どうなる?医療事故調《4》 「事故調案、民主党ならこうやります」 足立信也参議院議員(民主党・医療事故調査制度作業チーム事務局長)に聞く 事故調案に対して、野党である民主党はこれまでスタンスを表明していなかった。しかし間もなく、民主党の“事故調案”が発表される見通しだ。民主党内の「医療事故調査制度作業チーム」において事務局長を務め、法案の作成に深くかかわっているのが、足立信也参議院議員。医師でもある同氏に、民… 2008/02/04 医療安全
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.4】 オーバー55世代はなぜ開業を目指すのか 「70代まで第一線で」の意識強く 勤務医の定年後の再就職先として思い浮かぶのは、病院の非常勤職、健診医、老人保健施設の施設長など。だが、医療コンサルタントの原田宗記氏は、「ここ数年、従来型の再就職先を選ばず、診療所の開業に踏み切る医師が目立つようになっている」と語る。… 2008/02/04 医療経営
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.3】 「稼げ、稼げと病院から尻をたたかれるくらいなら…」 いくせ皮フ科クリニック(東京都品川区) 幾瀬 伸一氏 2001年、社会保険都南総合病院の皮膚科で部長を務めていた、当時58 歳の幾瀬伸一氏は、「さて、どうしたものか」と考え込んだ。病院に移転の話が持ち上がり、その際、収益性の高い内科、外科、整形外科のみを残して、それ以外の眼科、耳鼻科、泌尿器科、皮膚科を閉鎖するという方針が病院側から各… 2008/02/03 医療経営
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.2】 「信頼してくれる患者を、体力が続く限り診続けたい」 迫田晃郎クリニック(鹿児島市) 迫田 晃郎氏 鹿児島市医師会病院の院長を退くことになった2005年、迫田晃郎氏は同病院からほど近い場所に「迫田晃郎クリニック」を開設した。当時72 歳。年齢的には臨床医としてのキャリアを閉じてもおかしくなかったし、収入のために働く必要はもちろんなかった。しかし「患者さんの信頼を得て医療をさせても… 2008/02/02 医療経営
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.1】 「地域の開業医とともに、在宅終末期医療を担いたい」 あさひクリニック(高松市) 朝日 俊彦氏 香川県立中央病院(高松市)で泌尿器科部長を務めていた朝日俊彦氏が、定年まで5 年残して開業したのは2007 年7月。勤務医で味わった失意を乗り越えての再スタートだった。 2008/02/01 医療経営