【救急医療の現場から(その2)】 救急の崩壊は誰が食い止める? 厳しい状況をいかに改善していくか。第35回日本救急医学会総会で連日開催されたシリーズワークショップ「病院医療の崩壊と救急医療」では、地域の救急医療崩壊を食い止めるための取り組みも発表された。… 2007/10/31 救急医療・集中治療
連載●薬の価値は「費用対効果」で測る~英国薬事情《1》 ドネペジルは、なぜ英国を訴えたのか 英国では、2006年から07年にかけて、アルツハイマー病の薬であるドネペジル(日本での商品名アリセプト)の裁判が、医療関係者ばかりでなく一般メディアでも大きな話題になった。2006年11月、NICEがアルツハイマー病の診療指針(ガイダンス)の改訂版を発表し、新規にアルツハイマー病と診断され… 2007/10/31 医薬品
【救急医療崩壊の現場から(その1)】 救急医療もギリギリです 「救急医はみな非常に疲弊しており、このままでは救急医がいなくなるのではないか。救急医療がギリギリの状態にあることを学会として社会にアピールしていくべきだ」。第35回日本救急医学会総会で大きなテーマとなったのは、正に救急医療体制の崩壊の現状。「病院医療の崩壊と救急医療」と題した… 2007/10/30 救急医療・集中治療
【日経メディカル10月号特集連動企画◆医師を襲うトンデモ医療裁判Vol.4】 適応ない治療法まで勧めなきゃダメ? 「説明義務過剰型」の典型例 1995年、県立病院で乳癌の疑いありと診断された50歳の女性患者は、乳房温存療法に積極的に取り組んでいる大学外科助教授Aのことを本で知り、診察を受けた。Aが診察したところ、乳癌の疑いが強く、Aは健診センターのB医師の精密検査を受けるよう勧めた。… 2007/10/23 医療安全
【日経メディカル10月号特集連動企画◆医師を襲うトンデモ医療裁判Vol.3】 太い糸で縫合したからガス壊疽が起きた?! 「因果関係こじつけ型」と「医学的根拠希薄型」の合併例 1999年4月9日、農作業中の男性が耕運機に巻き込まれ、ふくらはぎに刃が突き刺さった。患者は八戸市立市民病院(青森県)に搬送され、創部洗浄やデブリドマンなどが行われ、膝窩動脈の枝動脈に生じていた裂け目を電気メスで焼灼止血した。その後創部の出血は見られず、抗菌薬の投与や輸液などが行… 2007/10/22 医療安全
【日経メディカル10月号特集連動企画◆医師を襲うトンデモ医療裁判Vol.2】 2次救急の当直医は心嚢穿刺できなきゃ過失?! 「最高水準要求型」と「医学的根拠希薄型」の合併例 1993年10月8日午後4時20分ころ、奈良県五條市内で38歳の女性が運転中の車がブロック塀に衝突する事故が発生。シートベルトは着用していなかった。患者は奈良県立五條病院に搬送された。 2007/10/19 医療安全
【日経メディカル10月号特集連動企画◆医師を襲うトンデモ医療裁判Vol.1】 トンデモ判決に4つのタイプ 医師の気力を削ぐようなトンデモ判決が、なぜ生まれるのか 人は過ちを犯す──。それは、医師も裁判官も同じだ。ところが、医師は裁かれて過失を認められる一方、裁判官が過ちを咎められることは、あまりない。医療裁判ではしばしば、医師側から見て承服しがたい「トンデモ判決」が下される。それらの判決は、大きく4つのパターンに分類される。… 2007/10/19 医療安全
3次元エコーは乳癌検診を変えるか 検査精度の向上により、早期発見を期待 従来のエコーの問題を技術面から解決しようという動きが出てきた。それが3次元エコーの登場だ。超音波スキャンおよび処理能力が向上した結果、プローブ内を2次元エコーのプローブが高速で振動することで、多方向に超音波を出し、得られた2次元画像を再構成して3次元画像を得られるという。… 2007/10/17 医療機器
【日経メディカル Cadetto連動企画◆医者カップル時代 Vol.6】 未婚医師100人の結婚観 女性の4割が医師との結婚を希望、でも悩みも多く... これから結婚を控える未婚の医師は、結婚に対してどのような理想を描いているのだろうか。『日経メディカル Cadetto』の調査では、未婚者の8割以上が「結婚したい」と回答。さらに医師をパートナーに選ぶかを聞いたところ、女性の40.8%、男性の18.2%が「医師と結婚したい」と答えた。男性で最も… 2007/10/16 医師のキャリア
郵政民営化で誕生!巨大企業立病院グループ 全国に14病院を展開、赤字からの脱却が第一の課題に 今年10月1日の郵政民営化に伴い、日本最大の企業立病院グループが誕生したことをご存じだろうか。旧日本郵政公社が開設していた逓信病院が、郵政グループの持ち株会社である日本郵政の傘下に置かれ、企業が開設する民間病院となったのだ。… 2007/10/15 医療経営
【日経メディカル Cadetto連動企画◆医者カップル時代 Vol.5】 医師同士婚は“夫も家事”が当たり前 3割超が「サイフは別々」 “医師同士婚”は、「夫婦で臨床医として働く場合、やっぱり家庭生活の維持、子育てのための時間の確保が難しいでは?」と見られている。では、実際に医師同士の夫婦は家事や育児をどう分担しているのだろうか。医師以外の人と結婚した人と違いがあるのだろうか。合わせて、家計の管理や、転勤に… 2007/10/12 医師のキャリア
【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.12】 不顕性誤嚥を拾い上げるには 後期高齢者を診る際、誤嚥性肺炎を引き起こす誤嚥のリスクの高い患者を拾い上げて患者指導することは重要だ。「誤嚥の患者で最も多い主訴は体重減少。そのほか食事時間の延長などが見られたときも誤嚥を疑うべき」と、在宅医療で多くの高齢患者を診ている梶原診療所(東京都北区)在宅事業部長の… 2007/10/12 消化器
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《下》 慢性疲労症候群、治療はどうする? 「新しい慢性疲労症候群の診断指針は、これまでの診断基準に比べると、より具体的に手順が示されている。慢性疲労症候群を多く診ている医師でも、一般の内科医でも、これからは同じ診断結果が得られるはずだ」。関西福祉科学大教授で大阪市立大客員教授の倉恒弘彦氏は、新しい診断指針について、… 2007/10/11 精神・神経
【日経ヘルスケア10月号●診療所経営相談室より】 開業してまだ1ヵ月 信頼できる連携先を探すコツは? 1カ月前に開業したばかりです。最近、患者に「近所で評判のいい介護施設を知らないか」と聞かれたのですが、いわゆる“落下傘開業”なので地域の事情がよくわからず、即答できませんでした。今後のために、周辺の医療機関や介護施設との連携を深めていきたいのですが、何から始めればいいでしょう… 2007/10/10 医療経営
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《中》 「特発性慢性疲労」の概念は医師にも患者にも有用 新しい慢性疲労症候群の診断指針について、指針作成に中心的な役割を果たした日本疲労学会理事長の橋本信也氏に聞いた。 2007/10/10 精神・神経
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《上》 「原因不明の疲労」の診断が容易に 6月30日に開催された日本疲労学会で、慢性疲労症候群(CFS:chronic fatigue syndrome)の新しい診断指針が発表された。慢性疲労症候群は原因不明の強い疲労が6カ月以上にわたって持続する疾患だ。これまで使用されてきたわが国の診断基準は、1992年に策定されたもので、15年ぶりの改定となる。… 2007/10/09 精神・神経
話題の会社「アスクレピオス」とは? 17件の医療機関の債権を購入、経営改善を支援 「アスクレピオス」――。ギリシャ神話の「医神」にちなんで名付けられたこの株式会社をご存知だろうか。最近、医療やバイオの関係者の間で、何かと話題にのぼる会社だ。 2007/10/09 医療経営
【日経メディカル Cadetto連動企画◆医者カップル時代 Vol.4】 医師同士婚は離婚のリスクが高い? 離婚経験者が語る「医師の結婚感」とは 医師以外の職業と結婚した人に医師同士婚についてどう考えるかを聞いたところ、「離婚のリスクが高いのではないか」という指摘があった。ここでは、離婚のリスクが高いと考えられる理由とともに、離婚経験者の自由意見も合わせて、医師の離婚について考えてみよう。… 2007/10/08 医師のキャリア
【日経メディカル Cadetto連動企画◆医者カップル時代 Vol.3】 医師同士婚だと結婚生活が成り立たない? 結婚に何を求めるか 医師以外の職業の人と結婚した人は、“医師同士婚”をどう見ているのだろうか。Vol.2「医師同士婚、職場ではどう思われている?」では、医師同士婚に肯定的な自由意見をまとめてみた。ここでは「忙しすぎて結婚生活が成り立たないのでは?」「子育ての時間がないのでは?」「物の見方が偏るのでは… 2007/10/07 医師のキャリア
【日経メディカル Cadetto連動企画◆医者カップル時代 Vol.2】 医師同士婚、職場ではどう思われている? 「医師との結婚も悪くない」「やめたほうがいい」―賛否両論 医師同士で結婚した人の約7割は「医師と結婚してよかった」と考えている。では、医師以外の職業の人と結婚した人は、“医師同士婚”をどう見ているのだろうか。 2007/10/06 医師のキャリア
【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.11】 終末期に備え、まず聞いておきたい栄養経路 高齢者の主治医に求められるのは、何歳までも付き合っていくという心構え。いざ何かあったときにも戸惑わず、本人が望む医療を最期まで提供しなければならない。そのためには終末期にどんな対応をしてほしいのかという希望を早いうちに確認しておくことが重要だ。… 2007/10/05 ターミナルケア
【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.10】 追加?のときこそ減らす! 処方薬の見直し方 今年7月、生協浮間診療所(東京都北区)の藤沼康樹氏の元に訪れた75 歳の男性。各科で処方されている薬は、なんと15種類以上。認知症がかなり進行しているので、本人が服薬を管理するのは不可能な状態。家族に聞くと、飲み残した薬がスーパーの買い物袋2つ分はたまっているという。… 2007/10/04 医薬品
検察の起訴根拠を揺るがす展開に 福島・大野病院事件の第8回公判が開催 福島県立大野病院事件の第8回公判が9月28日に開催され、注目証人の一人である胎盤病理を専門とする医師(以下、弁護側病理医)への尋問が行われた。最大のポイントは、検察側が起訴の根拠としていた鑑定書に疑問を呈する証言が行われたことだ(事件の概要などは、「福島・大野病院事件の初公判、… 2007/10/01 医療安全
マッチング中間公表、大学VS.市中の結果は? 市中トップは東京医療センター、2位聖路加、3位… 大学病院か?市中病院か?――。例年まず焦点になるのは、来年研修医となる医学部6年生たちがどちらを選んだか、だ。第5回の「医師臨床研修マッチング」中間公表によると、大学VS.市中は、36.6%対63.4%と今年も市中病院が“圧勝”した。… 2007/10/01 医師のキャリア