医師が刑事裁判の被告になったとき 福島県立大野病院の医療事故に見る医師の境遇 「大変だな、と思った」。福島県立大野病院の医療事故をめぐる刑事裁判の初公判終了の直後、被告の加藤克彦医師はその感想を聞かれ、言葉を選びながらこう一言答えた。開廷は午前10時、裁判所から出てきたのが午後5時。長時間に及んだ初公判の緊張さめやらぬ中で、思わず出た率直な感想なのだろう… 2007/01/28 医療安全
福島・大野病院事件の初公判、被告は無罪主張 情に訴えた検察側、専門性強調する弁護側 福島県立大野病院で2004年12月、帝王切開手術時で女性を出血死させたとして、業務上過失致死と医師法第21条の異状死の届け出義務違反の罪に問われた産婦人科医、加藤克彦被告は初公判で、「忸怩(じくじ)たる思いがあるが、非常に切迫した状況の中で、冷静にできる範囲のことを精一杯のことをや… 2007/01/27 医療安全
“でべそ”は絆創膏で治そう 自然治癒より早く整った形に 臍ヘルニア、いわゆる“でべそ”は、「放っておけば治るのだから治療する必要はない、圧迫法は意味がない」とされてきた。しかし、脱出した部分を腹腔側に還納し絆創膏を使って固定する方法で治療すると、自然治癒させるより早く治せる上、整った形のへそになることから、「まずは絆創膏固定法… 2007/01/25 小児科
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-2】 「イミキモド」で尖圭コンジローマの治療が変わる ウイルス性性感染症である「尖圭コンジローマ」は、わが国では、年間10万人に30人ほどの発症数と推定されているが、近年、増加傾向を示しており、女性の占める割合も高くなってきている。これまでは外科治療が中心だったが、いずれも痛みを伴う患者に負担の大きい治療だったこともあり、わが国初… 2007/01/25 感染症
未破裂動脈瘤治療の実力病院を格付け 44施設が最高評価、本誌と日経新聞の合同調査 日経メディカルと日本経済新聞社が実施した合同調査によると、未破裂動脈瘤治療の実施施設を「施設の構造、診療の過程、治療成績」の3つの観点から「ABC」の3段階でそれぞれ格付けを実施した結果、3つの観点のすべてでA評価となったのは、回答があった426施設中44施設だった。また、3つの観点のい… 2007/01/24 精神・神経
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-1】 「バレニクリン」が禁煙指導の新たな武器に 「最初の1週間、喫煙しながら服用してもらうと、自然にたばこの本数が減る」。臨床試験の調整医を務めた大阪府立健康科学センター健康生活推進部長の中村正和氏は、承認されれば初の経口禁煙治療薬となるバレニクリンの効果をこう説明する。わが国では、2006年6月にファイザーが承認申請済み。順… 2007/01/24 呼吸器
【日経メディカル オンラインの高血圧治療に関する調査】 降圧薬の第1選択薬、Ca拮抗薬とARBで9割 降圧薬の第1選択薬の処方状況は、Ca拮抗薬が47.6%で最多、これにアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が42.0%で続き、この2タイプで9割を占めていることが分かった。Ca拮抗薬とARBで大半を占める傾向は、専門科目別あるいは高血圧患者数別にみてもほぼ共通していたが、順位は専門科目別や高血… 2007/01/22 循環器
【詳報◆NMドクターアンケート】 「子供も医者に」は30%にも満たず 「自分の子供も医者になってほしいですか」との質問に、「はい」の選択肢を選んだ医師は27.9%。「いいえ」の回答も26.7%でほぼ同数だったが、最も多かったのは「どちらとも言えない、分からない」を選んだ45.3%--。これは、日経メディカル オンラインの医師会員を対象に行ったアンケートで明… 2007/01/18 医師のキャリア
【ユニーク外来探訪 第1回】 靴専門外来@国立国際医療センター 国立国際医療センターリハビリテーション科の藤谷順子氏が、隔週で靴専門外来をスタートさせたのは2004年11月のこと。それまでは、リハビリテーション科に設けられた装具外来で、ひざ装具やコルセットなどとともに医療用の靴の作成も行っていた。… 2007/01/17 骨・関節・筋
脳卒中の実力病院を格付け 全国29施設が最高評価を獲得、本誌と日経新聞の合同調査 日経メディカルは日本経済新聞社と共同で、わが国における主要な脳疾患の4分野について、大規模な調査を行った。今回、脳卒中について「施設の構造、診療の課程、治療成績」の3つの観点からABCの3段階でそれぞれ格付けを実施した結果、全426施設中29施設が3つの観点のすべてでA評価となった。… 2007/01/12 精神・神経
【日経ヘルスケア1月号●診療所経営相談室より】 待ち時間改善のため予約システム導入を検討 予約の取り方に一工夫、順番待ちシステムも有用 【質問】開業から1年余りがたって患者は順調に増えているのですが、半面、診察までの待ち時間が長くなってきました。このままでは患者が不満を募らせるのではないかと心配です。そこで、予約受付システムを導入して、待ち時間を短縮したいと思っているのですが、その際にどのような点に注意すべきで… 2007/01/10 医療経営
【日経メディカル Cadetto 連動企画Vol.13】 「医療事故で訴えられる」ことが最も不安 若手医師にとって将来の悩みや不安は尽きないものが、中でも「医療事故で訴えられる」という不安が最も強いことが、『日経メディカル Cadetto』の若手医師勤務実態調査で明らかになった(調査の概要は、Vol.1「U35」の若手医師の年収はいくら?を参照)。… 2007/01/09 医師のキャリア
【日経メディカル Cadetto 連動企画Vol.12】 「医学博士の取得予定なし」が4割強も 専門医の取得意向は高いものの、医学博士の取得を予定している医師は必ずしも多くはないことが、『日経メディカル Cadetto』の若手医師勤務実態調査で分かった(調査の概要は、Vol.1「U35」の若手医師の年収はいくら?を参照)。… 2007/01/08 医師のキャリア
【日経メディカル Cadetto 連動企画Vol.11】 最終目標は第一線の臨床医、大学教授は少数派 現在の勤務先は医局人事による派遣で決まったが、将来は医療機関の一般公募に応募するのが主流になる--。『日経メディカル Cadetto』が35歳以下の若手医師を対象に調査したところ、こんな結果が明らかになった。また自身のキャリアの最終的な目標は、「市中病院の第一線の臨床医」との回答が過… 2007/01/07 医師のキャリア