【詳報◆NMドクターアンケート】 患者ハラスメントを8割弱の医師が経験 粗暴な行動を取ったり、要求内容が過大であるといった患者からの「悪質クレーム」、患者ハラスメントを、76.9%の医師が経験。暴力を受けた経験を持つ医師も12.1%に上る。一方で、暴力や悪質クレーム対策のマニュアルを策定したり連絡手順を決めている施設は3割程度にとどまる--。今年9月、日… 2006/10/27 医師・患者関係
「急性中毒に胃洗浄」を見直せ 変わる救急診療の“常識” 古くから、急性薬物中毒患者にルーチンで行われてきた胃洗浄。「胃に残っている物質を洗い流せば患者の予後は改善するだろう」と信じられてきたのだが、近年、その適応を絞る施設が目立つようになってきた。胃洗浄の臨床的意義は少ないとする欧米のコンセンサスを受けた変化で、「胃洗浄を行わな… 2006/10/25 救急医療・集中治療
話題の糖尿病新薬の威力(2)DPP-4阻害薬 経口薬でもβ細胞復活作用などの効果を発揮 前回の記事「話題の糖尿病新薬の威力(1)GLP-1誘導体」で紹介したGLP-1(グルカゴン様ペプチド1)誘導体は、低血糖を起こしにくく、体重減少効果があり、β細胞の機能を復活させるという3つの革新的な効果がある代わりに、注射薬かつ高価であるという欠点を併せ持っていた。その欠点を補う格好で… 2006/10/20 代謝・内分泌
速報!臨床研修マッチングの最終結果 「大学離れ」の傾向変わらず、大学のトップは東大 2007年度からの卒後臨床研修先を決める医師臨床研修マッチングの最終結果が10月19日まとまり、大学病院に決まった研修医は48.8%、市中病院は51.2%で、市中病院の方がやや優勢であることが明らかになった。この割合は昨年とほぼ同じで、研修医の大学離れが依然として続いている。… 2006/10/19 医師のキャリア
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第20回】 リスク調整済死亡率の一般公開で成績改善へ 米国のニューヨーク州やニュージャージー州、カリフォルニア州などでは、心臓外科手術に関して、手術の難易度でリスク調整をした「術後30日死亡率」を、医師・施設別に一般向けに公開している。これらの州では、病院が自分たちの手技を点検したり変更したりすることを促して、成績の改善につなげ… 2006/10/19 医療の質
【地域医療の現場から 第5回 ◆ 京都府舞鶴市】 医師確保に奔走、復活かける舞鶴市民病院 今年7月には事実上、常勤医のいない病院となっていた舞鶴市民病院(京都府舞鶴市)に、10月より明石回生病院から2人の医師が常勤医として着任した。「今回の騒動で、医師の確保の難しさを改めて感じさせられた」と語る舞鶴市長の江守光起氏は、同病院を来春を目処に公設民営、療養型に転向させる… 2006/10/18 医療経営
【緊急連載◆流れは変わるか? 安倍政権下の医療政策(4)】 来夏の参院選が一つの焦点 10月12日、東京都内のホテルで、「ポスト小泉政権の医療政策」と題する公開シンポジウムが開催された。主催した医療経済フォーラム・ジャパンによれば、出席者は約450人。聴衆は、自由民主党の国会議員や厚生労働省・財務省の官僚らによる講演やシンポジウムに熱心に耳を傾けていた。… 2006/10/16 行政・制度
患者が受診を中断する理由とは 「医師の説明不足」が大半、大阪の医療機関の調査で明らかに 「医師が一方的に説明し、私の考えや意思を尋ねなかった」「症状や治療について質問できないことがあった」--。これらは、治療中断者に対して行ったアンケート結果から浮かび上がってきた、患者の本音だ。この調査を行ったのは、大阪府や兵庫県で急性期病院や介護老人保健施設などを経営してい… 2006/10/13 医師・患者関係
手術件数と死亡率は果たして相関するか 患者背景などでリスク調整しても相関関係あり 心臓血管外科手術や肺癌、食道癌の手術において、年間手術件数が多い施設ほど術後30日以内の死亡率が低くなる傾向がある――。日本胸部外科学会は10月1日、学会会員747施設を対象とした調査からこのような結果を発表した。調査結果からは、症例数が少なくても治療成績がいい施設がある一方で、あ… 2006/10/13 医療の質
強硬論相次ぐ医療機関の消費税論議 日医代議員会で激論、長年の負担・進まぬ対応に業煮やす? 「少々の受診抑制は我慢しても、医療機関の消費税を非課税から課税に変えるべき」、「当面ゼロ税率や軽減税率の実現はムリだから、病医院は課税事業者になるしかない」――。10月7日開催の日本医師会臨時代議員会では、病院を中心に経営の重荷となっている消費税に関し、悲壮感さえ漂う意見が相次… 2006/10/12 行政・制度
医師不足を教育・研修の充実で解消 筑波大主導の「いばらき地域医療研修ステーション」の一挙両得の試み へき地の医療機関で医師を採用しようとしても容易には集まらない--。プライマリケアに関心を持つ学生・研修医は少なくないが、それに応える教育・研修の場が確保できない--。そんな地域・行政が抱える問題と、大学側の悩みの両方を解決しようとする試みが始まっている。それが「いばらき地域… 2006/10/12 医師のキャリア
話題の糖尿病新薬の威力(1)GLP-1誘導体 低血糖起こしにくく、体重減少効果・β細胞復活作用あり(10/17 訂正) 低血糖を起こしにくくて、体重減少効果がある。加えて、膵臓のβ細胞の機能を復活させる作用もある──。そんな「いいとこ取り」の糖尿病治療薬が、海外では市場に出始めている。それがGLP-1(グルカゴン様ペプチド1)誘導体だ。日本の糖尿病治療専門医の間でも、この薬剤への関心が非常に高まっ… 2006/10/11 代謝・内分泌
全身のかゆみの裏にニコチンパッチ ニコチンパッチで感作、喫煙で症状が出現 (10/13 変更) ニコチンパッチを使って禁煙治療を受ける患者が増加する中、ニコチンパッチの “ありがた迷惑”な副作用が報告された。副作用を避けるために禁煙を達成するか、または、禁煙できずに副作用に苦しむか--。患者は厳しい選択を迫られる。… 2006/10/11 皮膚科
【緊急連載◆流れは変わるか? 安倍政権下の医療政策(3)】 「データ」と「国民」で打開図る日医 「再来年の診療報酬改定に向けて、今からしっかり運動を続けていきたい」。日本医師会の唐沢祥人会長は、10月7日の臨時代議員会でこう答えた。小泉前政権に対する数々の恨みつらみの中で、最大のものは何かと問われれば、大半の医師は度重なる診療報酬のマイナス改定を挙げるだろう。在任中3回の… 2006/10/10 行政・制度
【日経ヘルスケア 10月号●診療所経営相談室より】 スタッフの慰安旅行を計画するには? 日帰り・海外なども検討、企画を職員にゆだねるのも手 【質問】開業して1年ほどがたちました。スタッフの日ごろの働きぶりに報いるため、慰安旅行を実施したいと思っています。昔なら温泉などに行って宴会をするのが一般的でしたが、最近の若い職員には好まれないのではないかと悩んでいます。行き先や日程などをどうやって決めればよいでしょうか。(内… 2006/10/08 医療経営
持続型インスリン対決、その結果は? 効果の持続性、使い勝手ではグラルギンがやや優勢か 「インスリンのグラルギンとデテミル、どっちがいい?」。糖尿病治療にかかわる医師は、近いうちにこのような疑問を抱くはずだ。なぜなら、持続型インスリンであるインスリンデテミルが来年にも承認されると予測されており、先行して販売されているインスリングラルギンと競合するようになるから… 2006/10/06 代謝・内分泌
【緊急連載◆流れは変わるか? 安倍政権下の医療政策(2)】 医師不足の解消望むも期待は希薄 小泉政権時代に、医療が悪くなったと考えている人が大多数を占めているにもかかわらず、安倍新政権に期待を寄せている人はわずか――。日経メディカル オンラインが実施した緊急調査の結果から、こうした事実が浮び上がってきた。… 2006/10/05 行政・制度
起立性調節障害は中学生の1割 日本小児心身医学会がガイドラインを作成 「朝、身体がだるくてなかなか起きられない」--これは起立性調節障害の主訴の一つ。一般に怠け癖と考えられがちな起立性調節障害の診断や治療を、非専門医でも適切に行うための手引きとして日本小児心身医学会が今年9月、新たなガイドラインを発表した。「初診から少なくとも4週間はガイドライ… 2006/10/05 精神・神経
【詳報◆NMドクターアンケート】 サプリの過剰宣伝に批判続出 自分自身でサプリメントを日常的に摂取している医師は、全体の3割弱。しかし、治療への影響やサプリメント自体の副作用に対する懸念から、患者に積極的にサプリメントの摂取を勧める医師は少なく、情報不足や、メーカーの過大な宣伝を取り締まらない薬事行政のあり方などに大きな不満を感じている… 2006/10/04 サプリ・食品
【緊急連載◆流れは変わるか? 安倍政権下の医療政策(1)】 柳沢大臣・武見副大臣のサプライズ人事 在任中3回の診療報酬改定で、1度も本体部分(技術料)を引き上げなかった小泉純一郎前首相。その小泉内閣が退陣し、9月26日に安倍晋三内閣が発足した。小泉前政権の5年間、 数々の“冷や飯”を食わされてきた医療界。新政権の登場で、医療政策の風向きが変わるようにと願う医療関係者も少なくない… 2006/10/03 行政・制度
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第19回】 病院の“本当の実力”を示すデータベースとは 「米国STSのやり方なども参考にしつつ――」。厚生労働省の「手術に係る施設基準等調査分科会」で、何度かSTSという言葉が出てきた。これは、米国胸部外科学会(Society of Thoracic Surgeons;STS)が実施している「STSデータベース」のことだ。イリノイ州シカゴ市中心部にあるSTS本部を訪問し、… 2006/10/03 医療の質