今さら聞けない「AED」の使い方 1次救命処置の基本を動画で紹介 ここ1~2年、駅や空港、競技場など公共の場でAED(自動体外式除細動器)を当たり前のように目にするようになった。しかし、“一般向けの機器”との印象が強いためか、その使い方を知らない医療従事者が少なくないようだ。いざという時にためらわずに使えるよう、まずはこのビデオを見てAED使用の… 2006/08/24 救急医療・集中治療
【日経メディカル8月号特集連動企画 膀胱炎】 主要起炎菌の大腸菌にもキノロン耐性 泌尿器科で耐性菌といえば、淋菌のニューキノロン耐性化が顕著だが、一般診療で遭遇しやすい膀胱炎においても耐性菌が治療に影響を及ぼし始めている。膀胱炎の主要な起炎菌は大腸菌で、単純性膀胱炎の約8割を占める。起炎菌が多岐にわたる複雑性膀胱炎では約2割と減るが、それでも最も多い部類に… 2006/08/23 感染症
【日経メディカル8月号特集連動企画 伝染性膿痂疹】 とびひの原因菌の3割がMRSA 伝染性膿痂疹(とびひ)におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の割合は、実に3割を超えている。広島大細菌学教授の菅井基行氏が2002年に行った調査の結果、とびひ患者の患部から検出された黄色ブドウ球菌1017株のうち、342株(33.6%)がMRSAだった。… 2006/08/22 感染症
【日経メディカル8月号特集連動企画 市中肺炎】 高齢者で肺炎球菌のニューキノロン耐性高まる 高齢者で重症化しやすい肺炎では、ニューキノロン系薬が効かなくなることが最も懸念されている。しかし、このままではその懸念は現実のものとなるかもしれない。「薬剤感受性サーベイランス研究会」が2005年に行った調査によると、ニューキノロンの1つであるレボフロキサシンに耐性を獲得した肺炎… 2006/08/21 感染症
【MRの医師に対する意識調査 MR活動の将来編】 「MR活動は効率化の余地あり」との意見が大多数 「日ごろの医薬情報提供活動は質・量ともに十分ではない」「MRの活動を効率化する余地は大」--。「MRの医師に対する意識調査」の第3回は、「MR活動の将来編」。大半のMR(医薬情報担当者)は、現状の仕事が十分でないと考え、改善の必要を感じている実態が浮き彫りになった。… 2006/08/21 医師のキャリア
【MRの医師に対する意識調査 医師の評価編】 一番困るのは「過剰な接待を要求する医師」 「接待では必ず10万円以上(2~3人で)。何かと理由をつけては呼び出し、その時の飲食代をメーカーに払わそうとしていた。大口ユーザーなため、泣く泣く自腹を切ることも多かった」。こんな悲痛なコメントを寄せたのは、ある製薬企業の30歳代の男性MR(医薬情報提供者)だ。… 2006/08/18 医師のキャリア
【日経メディカル8月号特集連動企画 化膿性髄膜炎】 耐性菌による遷延化、後遺症が懸念 罹患頻度は低いが重篤な転帰をたどりやすい化膿性髄膜炎でも、PRSPやBLNARが目立つ。特にBLNARは、1999年以来、指数関数的に増えており、インフルエンザ菌の4割以上を占めるまでになっている(図1)。PRSPも肺炎球菌例の半数近くを占め、かつての標準治療だった、注射用ペニシリン系薬のアンピシ… 2006/08/18 感染症
【日経メディカル8月号特集連動企画 急性中耳炎】 “治らない”“繰り返す”が深刻化する乳幼児 小児の急性中耳炎がなかなか治らない。治ったと思ってもすぐに繰り返す――。ここ数年、プライマリ・ケアの現場ではこうした困惑の声が増える一方だ。本来なら予後良好な急性中耳炎が難治化・遷延化する一因となっているのが、主要起炎菌である肺炎球菌とインフルエンザ菌の著しい薬剤耐性化だ。… 2006/08/17 感染症
【MRの医師に対する意識調査 MR活動の現状編】 医師への訪問は「アポなし」が8割弱 医局の廊下に各社のMR(医薬情報担当者)が並んで医師を待っている光景は、いまだに多くの医療機関で見かけるが、8割近くのMRは日ごろの活動で「アポイントなし」で医師を訪問している--。日経メディカル オンラインがMRを対象に実施した調査からこんな実態が明らかになった(問1)。… 2006/08/17 その他
【記者の目】『ブレア政権の医療福祉改革』を読んで 予算増に動く英国医療から学ぶべきこと 6月末に発表された経済協力開発機構(OECD)の「the OECD Health Data 2006」によると、医療費の対国内総生産(GDP)比率で、サミット8カ国からロシアを除く7カ国中、日本は最下位(8.0%)という結果だった。長らく英国との間で最下位争い(?)を繰り広げてきたが、ついに英国(8.3%)に抜かれ… 2006/08/14 行政・制度
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第16回】 米国のがん施設認定制度に学ぶ 日本では国が「地域がん診療連携拠点病院」(以下、がん拠点病院)の指定を行っているが、米国では米国外科学会(American College of Surgeon:ACS)の「がん委員会」(Commission on Cancer:COC)が、がん病院の認定を実施している。その歴史は古く、1913年に設置されたがん委員会が、実に1922… 2006/08/11 癌
【日経ヘルスケア21 8月号●診療所経営相談室より】 医療事故の発生が心配 どのような予防策が効果的か? 【質問】依然として多くの医療事故がマスコミで報じられており、当医院に通う患者の関心も高いようです。診療所の場合、病院より事故が起きる可能性は低いと思いますが、万一のことを考えて、予防策を講じたいと思っています。どのような取り組みをすれば効果的でしょうか。(内科、54歳)… 2006/08/10 医療経営
診療報酬改定の勝ち組は後発品メーカー 診療所が減収の中、処方せん変更で2ケタの増収 日本医師会総合政策研究機構は8月8日、2006年度緊急レセプト調査の結果(4~6月分)を公表した。診療所の入院外の総点数は、前年の同時期に比べて1.2%の減少。患者数(総件数)は1.75%増加したものの、1件当たりの点数が2.9%ダウンし、診療報酬のマイナス改定による影響をカバーするまでには至… 2006/08/10 行政・制度
【未承認薬、何が問題か 第6回(最終回)】 新薬承認に“仮免”制度の導入を ここまで、薬を「承認済みの薬」と「未承認の薬」の2つに分けて考えてきた。未承認薬は、国内で販売することができないし、公的医療保険で賄われることもない。製薬企業にとって、医療従事者にとって、そして何よりも患者にとって、開発中の新薬が承認されるかどうかは大きな意味を持つ。だからこ… 2006/08/10 医薬品
真夏の水浴びで小児が貧血に 先行感染後の褐色尿を見たら要注意 公園で子供が水浴びをする風景は夏の風物詩。だがこの水浴びが原因で、自己免疫性溶血性貧血の一種である発作性寒冷血色素尿症が発症することは意外と知られていない。先行感染後の褐色尿を見たら、発作性寒冷血色素尿症を念頭に置くことが必要だ。… 2006/08/09 小児科
【地域医療の現場から 第4回 ◆ 鹿児島県】 なぜ自治医大卒医師は地元に定着しないか 地域で十分な医師を確保できないことなどから、自治医大の定員増を求める声は強い。だが、地域の中核病院で働く医師の多くは地元の大学出身者で、自治医大卒業医師が十分に活用されているかという疑問がわく。自治医大卒で、現在霧島市医師会医療センター(鹿児島県霧島市)内科部長を務める重田浩… 2006/08/09 医師のキャリア
ワクチン接種したのに麻疹脳炎 軽いとは限らない修飾麻疹、発熱後に発疹がみられる場合などには要注意 ワクチン接種を済ませていても、年数の経過による免疫力の低下(2次ワクチン不全=SVF:Secondary Vaccine Failure )などで麻疹を発症することがある。その場合、コプリック斑やカタル症状などの典型的な症状がみられない「修飾麻疹」を呈することが多い。修飾麻疹は一般に軽症というのが教科書… 2006/08/07 感染症
好評第二弾!PETの知識○×チェック(下) 患者を紹介したはいいが、保険診療でのPET検査の条件を満たしていなかったために、「全額自己負担で支払うはめになった」と患者にクレームをつけられた――。保険診療のPET検査は、対象疾患や要件が厳しく決められており、患者を紹介する立場の医師もそれに無関心ではいられない。 … 2006/08/04 医療機器
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第15回】 「がん施設認定制度」の日米比較 日本の地域がん診療連携拠点病院」(以下、がん拠点病院)がこのほど大量に増えた。しかし、まだ、そこで行われる診療の質の高さを示すようにはなっていない。「がん施設認定制度」で大きく先行する米国と比較してみると、がん拠点病院制度の今後の課題が明らかになる。… 2006/08/03 癌
【未承認薬、何が問題か 第5回】 欧米4カ国に追い付け! 厚生労働省は2005年1月に「未承認薬使用問題検討会議」を設置し、国の新薬承認の基本的考え方は維持しつつ、臨床現場で必要とされる未承認薬を早期に使用できるための新たな枠組みを作った。欧米諸国(米、英、仏、独の4カ国)で新たに承認された薬を定期的にチェックし、3カ月に1度開かれる検討… 2006/08/03 医薬品
眼科で発見された意外な疾患とは 答えは肺外結核(結核性リンパ節炎)、初診から診断確定まで9カ月を要した1例 東京医大第1内科講師の伊藤良和氏の下には、9カ月もの間、原因不明の様々な症状に悩まされた患者Y氏(26歳男性)がいる。最初に症状が出現したのは、2005年3月のこと。Y氏は38℃の発熱と全身倦怠感を感じて近くの内科診療所を受診し、風邪と診断された。大学院の卒業旅行の疲れが出たせいでそのう… 2006/08/01 呼吸器