【寄稿】 災害現場の“飛び入り参加医”やめよう 救援活動に混乱招き、無補償、2次被災の危険も 5月27日に発生したインドネシア・ジャワ島地震は、5月末現在で6000人近い死亡が確認され、懸命の救援活動が進められている。こうした大規模災害の際、決まって医師や薬剤の不足が訴えられるが、個々の医師がボランティアで現場に駆け付けるのは、危険なだけでなく、混乱のもと。平時から訓練を受… 2006/05/31 救急医療・集中治療
急性心筋梗塞後の投与で効果を確認 造血薬で心機能低下を防ぐ 抗癌剤投与時や骨髄移植時などに用いられる造血薬、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)。これを急性心筋梗塞を起こした患者に投与すると聞けば、何の意味があるのかと首をかしげる人も多いはずだ。しかし、最近の臨床研究で、G-CSFが急性心筋梗塞後の心筋細胞を壊死から守り、心機能低下を防ぐこと… 2006/05/30 循環器
皮膚科学会会頭・橋本公二氏に聞く 専門医教育の場として総会を改革 日本皮膚科学会では、同会の「総会のあり方を考える会」の答申を受け、ここ数年総会の改革を進めている。「Exploring our higher specialty(皮膚科専門医としてより高度の専門性をもとめよう!)」をテーマに掲げた、第105回日本皮膚科学会総会会頭を務める愛媛大皮膚科教授の橋本公二氏に、今総… 2006/05/29 皮膚科
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第10回】 医師の意識が臨床指標活用のカギ カイゼン活動のスピードを加速させようとしているM.D.アンダーソンがんセンターの特徴は、臨床指標に工夫を凝らしていることだ。 2006/05/26 医療の質
呼吸器学会学術講演会会長・工藤翔二氏に聞く 社会的かかわりを重視し、ニーズにこたえていきたい 第46回日本呼吸器学会学術講演会が、6月1日(木)~3日(土)の3日間、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される。今大会のテーマは「呼吸器疾患の科学とケアを考える」。会長を務める日本医大内科学第四講座主任教授の工藤翔二氏に、テーマの趣旨と今学会の注目点を聞いた。… 2006/05/25 呼吸器
【どうなる?後発品 第8回(最終回)】 後発品の「食わず嫌い」を克服するために 先発品の特許が切れた後、価格の安い後発品にシフトするのは、医療経済的に考えれば当然だ。先発品の開発にかかったコストは、特許で守られ、独占的に販売できる期間内に回収する。特許が切れた後は、いわば社会の公共財として、その薬を必要とする患者になるべく安い価格で提供される。この仕組… 2006/05/24 医薬品
【地域医療の現場から 第2回 ◆ 福島県泉崎村】 閉塞感に押しつぶされる医師のホンネ 福島県の泉崎村立病院で、将来の院長含みで赴任した医師が、わずか1カ月で退職したことが話題になったのは2004年10月のこと。同病院は現在どうなっているのだろうか。2005年4月から赴任した圓谷幸雄氏に、現在の心境を語ってもらった。… 2006/05/24 医師のキャリア
アレルギー学会春季臨床大会会長・中川武正氏に聞く アレルギー疾患の根治を目指す時代へ 「21世紀のアレルギー診療を模索する」。これが第18回日本アレルギー学会春季臨床大会のテーマだ。同大会の会長を務める聖マリアンナ医大内科教授の中川武正氏に、このテーマの狙いを聞いた(同学会は、5月30日(火)~6月1日(木)の3日間、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催)。… 2006/05/23 アレルギー・免疫
肝臓学会総会会長・岡上武氏に聞く ウイルス学偏重からの脱却が必要 第42回日本肝臓学会総会が、5月25日(木)~26日(金)の2日間、国立京都国際会館(京都市左京区)で開催される。今学会のテーマは、「肝臓学のニューフロンティアを拓くー継承と創造」。会長を務める京都府立医大消化器病態制御学教授の岡上武氏に、その趣旨を聞いた。… 2006/05/22 消化器
茨城県医師会が「医療問題中立処理委員会」 患者の医療不信を解消し、裁判前に紛争を解決 茨城県医師会は2006年4月、県医療問題中立処理委員会という新しい委員会(委員長:弁護士の荒川誠二氏)を設置した。これは医療に対して不満を持つ患者や患者家族と医師とのコミュニケーションを円滑に進めるための仲介役となる第三者機関だ。… 2006/05/22 医療安全
【どうなる?後発品 第7回】 「後発品の品質」医療現場の実感は? 連載第5回と第6回は『オレンジブック』を読み解きながら、後発品の普及を目指す行政が、どのように品質確保に努めてきたかを解説した。では、実際に後発品を使用する医療現場は、その「品質」をどのように受け止めているのだろうか。… 2006/05/19 医薬品
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第9回】 テキサスにもトヨタの「カイゼン」上陸 (6/20 訂正) ワシントン州シアトル市からテキサス州ヒューストンに移動して、世界ナンバーワンの癌病院として常に注目を浴びているM.D.アンダーソンがんセンターを訪問した。 2006/05/18 医療の質
糖尿病学会年次学術集会会長・田嶼尚子氏に聞く 「ボーダレス」な糖尿病にいかに対応するか 地域や人種、年齢を問わず糖尿病が増加している上、動脈硬化の要因として糖尿病が重要視されるようになってきた。こうした現状の下で開催される、第49回日本糖尿病学会年次学術集会のテーマは、「グローバル化する糖尿病 アジアからの発信」。会長の東京慈恵医大糖尿病・代謝・内分泌内科主任教… 2006/05/18 代謝・内分泌
内分泌学会学術総会会長・千原和夫氏に聞く 個々の領域で得られない情報を提供したい 第79回日本内分泌学会学術総会が5月19日(金)から21日(日)までの3日間、神戸市で開催される。大会のメインテーマは、「内分泌学の継承と新しいアイデンティティーの確立」。大会長を務める神戸大内分泌代謝・神経・血液腫瘍内科学教授の千原和夫氏に聞いた。… 2006/05/18 代謝・内分泌
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第8回】 「世界1の癌病院」を訪ねて 第1回から第7回では、医療の質向上に取り組むワシントン州シアトル市のスウェーディッシュ病院とバージニア・メイソン病院を紹介した。今回からは、米国の「癌病院ベスト5」を訪問する。まずはワシントン州シアトル市からテキサス州ヒューストンに移動し、世界1の癌病院とも称されるM.D.アンダー… 2006/05/16 医療の質
【どうなる?後発品 第6回】 「オレンジブック」を読み解く(2) 後発品の品質をめぐる議論の中で、よく出てくるエピソードとして「錠剤がそのまま便の中に出てきた」という話がある。後発品は錠剤の品質が悪いため、消化管内で十分に溶解しない場合があり、安定した薬効が期待できないというわけだ。よくよく聞くと、実際に本人がそれを経験したのではなく、伝… 2006/05/15 医薬品
糖尿病性腎症早期は正常血圧でも治療 東京医大らのグループの調査で明らかに 糖尿病性腎症の早期腎症期の患者については、糖尿病・腎臓専門医の約半数は正常血圧(130/85mmHg未満)であっても、降圧薬による治療を始めていることが分かった。これは東京医大八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科助教授の大野敦氏らが、このほどまとめた調査結果。… 2006/05/12 循環器
普及進むセカンドオピニオン外来の限界 末期癌患者へのサポート体制充実が急務 九州中央病院(福岡市南区)院長の杉町圭蔵氏の元には連日、全国から様々な悩みを抱えた患者やその家族が訪れる。その大半は癌患者だ。「手術して1年半くらいはすごく元気だったのに、最近食欲もなくなった。今年に入ってからリンパ節に新しい転移が見付かり、有効な治療法はないと言われた。… 2006/05/12 癌
【日経メディカル5月号特集連動企画】 新米開業医ホンネ座談会「開業準備はこんなに大変!」 労働条件がきつい、正当に評価してもらえない、自分の理想の医療ができないなど、現状に不満を募らせる勤務医は多い。しかし開業は開業でまた大変。『日経メディカル』5月号では、まさに開業に踏み切ったばかりの医師たちによる座談会を企画した。… 2006/05/11 医療経営
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第7回】 「カイゼン」の成功事例を見る シアトル市のバージニア・メイソン病院は、製造業のカイゼン手法であるトヨタ生産システム(TPS;Toyota Production System)を医療に応用したバージニア・メイソン生産システム(VMPS;Virsinia Mason Production System)によって、診療の質を高めている。今回はその成功事例を見てみよう。… 2006/05/10 医療の質
ご参加ありがとうございました 【結果発表!】日経メディクイズ・コンテスト 「第1回 日経メディクイズ・コンテスト」が終了しました。各設問の正解率は以下の通りでした。 2006/05/10 医師のキャリア
骨髄穿刺は「胸」より「腰」で 求められる手技の標準化 血液疾患などの診断に欠かせない骨髄穿刺。わが国では胸骨からの穿刺が一般的だが、致死的合併症が相次いで報道される中、穿刺手法の見直しを求める声が上がっている。 2006/05/09 医療機器
【どうなる?後発品 第5回】 「オレンジブック」を読み解く(1) 後発品について調べたいとき、参考書として挙げられることが多いのが「日本版オレンジブック」だ。正式名称は『医療用医薬品品質情報集』。“本家”である米食品医薬品局(FDA)のオレンジブックにならって、オレンジ色の表紙が目印だ(写真)。… 2006/05/02 医薬品
ACE阻害薬の副作用を逆手に取る 咳の反応を敏感にして誤嚥性肺炎肺炎を予防 アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は空咳の副作用が問題になることがあるが、これを逆手に取って、誤嚥性肺炎を予防する試みが広がっている。 2006/05/02 呼吸器