岩手医大の“目で分かる”院内感染対策 カラーで清潔・不潔エリアを区別 岩手医大病院が、院内感染への対策として、色で院内を区分け(ゾーニング)するユニークな方法を実施して話題となっている。接触感染も含めた院内感染の予防には、汚染ゾーンを出入りする職員の装備や手順(標準予防策)を分かりやすく示すことが第一と考え、“目で分かる”ゾーニングを考案した… 2006/04/28 感染症
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第6回】 米国病院に根付くトヨタの「カイゼン」 シアトル市内には、提供する医療の質に関してスウェーディッシュ病院に勝るとも劣らぬ定評があるバージニア・メイソン病院もある。同病院の病床数は336床、年間収入は5億5000万ドル(2004年度)と、規模はそれほど大きくないものの、マスコミや調査会社の病院ランキングの上位に名を連ねる常連で… 2006/04/28 医療の質
【マイナス3.16%の深層 第8回】 「紹介率廃止」で変わる?診療所の役回り 今回の改定で最も痛手を受けたのは、実は急性期型の病院かもしれない。減収という経済的な打撃に加え、精神的なショックが大きかっただろう。これまで紹介率向上に大きな努力を払ってきたのに、「機能分化・連携に必ずしも十分寄与していない」(厚生労働省)という理由で、紹介率を要件とする様… 2006/04/28 行政・制度
妊婦の薬相談の大半は精神・神経系薬 成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」(5/1 訂正) 国立成育医療センターの「妊娠と薬情報センター」がこのほどまとめた2005年度の事業報告によると、昨年10月から今年3月末までの半年間で受け付けた相談件数は111件で、精神・神経系薬や風邪薬に関するものが多かったことが明らかになった。… 2006/04/27 産婦人科
【マイナス3.16%の深層 第7回】(4/27 訂正) 改定こぼれ話:領収証・心身医学療法・検体検査 今回は趣向を変えて、今回の診療報酬改定にまつわる三つのこぼれ話を紹介したい。 2006/04/26 行政・制度
【どうなる?後発品 第4回】インターネット調査から 医師の8割超が「後発品の使用は進む」と予想 4月上旬、日経メディカル オンラインは、薬局・薬剤師向け雑誌『日経ドラッグインフォメーション』と共同で、医師を対象とした「後発品」に関するインターネット調査を実施した。多くの医師は、代替調剤に対する抵抗感が少なく、今後は後発品の使用が増えていくと予想していた。… 2006/04/26 医薬品
『日経メディカル』2006年3月号から 慢性咳嗽の2割は百日咳 成人への的確な対処で感染拡大を防げ 百日咳が流行している。成人では軽症で済むことが多いが、問題は、重症化する可能性が高いワクチン未摂取児への感染源となってしまうことだ。診断は、血清診断で抗体価の上昇を確認するが、結果が出るまでに数日かかることなどから、家庭に幼児がいるような患者では、検査結果を待たずにマクロラ… 2006/04/25 感染症
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第5回】 患者の孤独感を癒す患者サポート団体 第4回では、スウェーディッシュ病院(ワシントン州シアトル市)が患者向けに闘病のための情報を豊富に提供している姿を紹介した。米国では、患者サポートに関して、同病院のような医療機関だけでなく、患者支援団体も大きな役割を果たしている。今回は、同病院から200メートルほど離れた建物にあ… 2006/04/25 医師・患者関係
心不全の陰に「睡眠時無呼吸」 合併率は50%、治療で心機能が改善する例も ここ数年、心不全と睡眠時無呼吸症候群の関連性を示す研究報告が続々と登場している。心不全と心房細動で50%、高血圧でも35%が、睡眠時無呼吸を合併。睡眠時無呼吸の合併例では、心不全の薬物治療を継続しても予後が悪く、増悪を繰り返す場合が多いことも明らかになっている。… 2006/04/25 循環器
【日経メディカル4月号特集連動企画 第4回】 こんな医者が嫌われる(患者編) 「口調が高圧的」、「話を聞かない態度が目立つ」。患者が「キライ」と思うのは、こんなタイプの医師であることが、『日経メディカル』の調査で明らかになった。 2006/04/24 医師のキャリア
【マイナス3.16%の深層 第6回】 長いトンネル抜けたCT・MRIの落とし穴 「全体がマイナス改定の中、画像診断については質に応じて格差を設ける方向に一歩踏み出した」――。4月8日、横浜市で開催された第65回日本医学放射線学会のシンポジウムで、厚生労働省保険局医療課の担当官は胸を張った。… 2006/04/21 行政・制度
【地域医療の現場から 第1回 ◆ 三重県尾鷲市】 年5520万円で産婦人科医を雇用したワケ 2005年6月末で三重大からの産婦人科医派遣がなくなり、開業医も含めて地域から産婦人科医がいなくなった三重県尾鷲市。そのため尾鷲市は2005年9月から、年収5520万円という高い報酬を保証し、津市で開業していた産婦人科医を尾鷲総合病院に招いた。高給で医師を招く判断を下した尾鷲市市長の伊藤… 2006/04/21 行政・制度
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第4回】 患者の闘病意欲を高めるには 医療の質の向上活動に熱心なスウェーディッシュ病院(ワシントン州シアトル市)は、患者への情報提供と患者教育にも力を注ぐ。主病棟にある「患者資料センター」と、同病院のがんセンター(写真1)にある「患者教育センター」の充実ぶりを見れば、その姿勢は一目瞭然だ。… 2006/04/20 医療経営
期待の「経口禁煙治療薬」が米で登場間近 「この薬は、禁煙を望むスモーカーにとって、確実に福音になる」。そう断言するのは、東京都世田谷区で開業する医師の永倉俊和氏(用賀アレルギークリニック院長)。「この薬」とは、米ファイザーが開発した、経口禁煙治療薬「バレニクリン」のことで、永倉氏は、同薬の国内での臨床試験に参加し… 2006/04/20 呼吸器
海外旅行者のための「自己記入式安全カルテ」 旅行医学会がアレルギー疾患を中心に作成 ゴールデンウイークから夏休みにかけては、海外旅行者が増えるシーズン。外来にも持病のある患者や健康不安を持つ人が相談に来ることが多いが、日本旅行医学会はこのほど、海外で病気やけがをした際に、現地の医師に見せるだけでアレルギーの有無や現病歴、服用中の薬、主訴など患者の状態がひと… 2006/04/19 アレルギー・免疫
日本版・癌探知犬、探知率はほぼ100% 目指すは「癌センサー」の開発(4/19 訂正) 犬が嗅覚でヒトの癌を見付け出す--。そんな研究論文が今年3月に発表された。肺癌では感度、特異性ともに99%、乳癌に関しては感度99%、特異性88%。驚異的な探知成功率だ。この「癌探知犬」は日本にもいる。OJPC福祉犬育成協会が飼育している3頭のラブラドール・レトリバーだ。… 2006/04/18 癌
【日経メディカル4月号特集連動企画 第3回】 こんな医者が嫌われる(看護師編) 看護師が最も嫌がるのは、「人を見下したような物言いをする医師」。また「当直なのに、呼んでも来てくれない」、「患者を直接診察しないで、指示を出す」といった無責任な医師も看護師に嫌われる代表的なタイプであることが、『日経メディカル』の調査で明らかになった。医師にとって、一緒に働… 2006/04/17 医師のキャリア
【マイナス3.16%の深層 第5回】 生活習慣病は「管理」料でいいのか? 「指導管理等」から「医学管理等」へ--。今改定では、「患者から見て分かりやすい」を旗印に診療報酬体系の簡素化が図られたが、その一環として、個々の項目名が、実際に提供される医療の内容を分かりやすく表記したものになっているかどうかが点検され、必要な見直しが行われている。… 2006/04/17 行政・制度
【米国から学ぶ――医療の質向上を目指して 第3回】 トヨタ生産システム(TPS)で病院改善 データの視覚化でスタッフの意識向上に成功したスウェーディッシュ病院のもう一つの工夫は、「トヨタ生産方式」(Toyota Production System=TPS)を現場の改善に取り入れている点だ。モノ造り工場の生産管理の手法を応用して、病院業務から徹底的に「ムリ・ムダ・ムラ」を排除しようと試みている… 2006/04/17 医療経営
【マイナス3.16%の深層 第4回】 「小児」への追い風は誰のものか 今回の診療報酬改定で、手厚く評価された分野の一つに小児科がある――。この記述は、厳密にいえば誤りである。3.16%という過去最大のマイナス改定にもかかわらず、点数が引き上げられたり項目が新設されたりしたのは、小児科ではなく「小児医療」。… 2006/04/14 小児科
消化器病学会総会会長・大槻眞氏に聞く 医学の進歩の、医療への貢献を問う 第92回日本消化器病学会総会が、4月20日(木)~22日(土)の3日間、北九州市で開催される。メインテーマは「医学の進歩と最適の医療」。消化管疾患と慢性膵炎の国際リウマチシンポジウムも開催されるなど、国際交流都市にふさわしい総会となりそうだ。… 2006/04/14 消化器
【米国から学ぶ--医療の質向上を目指して 第2回】 データ視覚化でスタッフの意識向上 米国西海岸の北部にある人口約60万人の都市、ワシントン州シアトル市。ここにスウェーディッシュ病院がある。様々な臨床指標を計測してデータベース化し、病院経営の改善に生かす「臨床指標活用経営」で、その名を知られる。同病院は昨年、ワシントン州から、高品質のサービスを提供する組織に対… 2006/04/13 医療の質
感染症学会総会会長・山口恵三氏に聞く 伝統ある学会を若手の起用で活性化 「今回の学会は若手を積極的に登用したのが特徴」--。第80回日本感染症学会総会・学術講演会の会長を務める東邦大微生物学教授の山口恵三氏は、こう強調する。第80回という節目の学会の見どころについて、山口氏に聞いた(同学会は、4月20日(木)、21日(金)、東京都港区で開催)。… 2006/04/13 感染症
【マイナス3.16%の深層 第3回】 崖っぷち理学療法(IV)診療所の打開策 2月中旬に今改定の概要が公表されてから、特に関連する告示や通知の公表を首を長くして待っていたのは、全面的に見直されたリハビリテーションに力を入れてきた、病院や診療所の関係者だろう。 2006/04/12 行政・制度
【どうなる?後発品 第2回】長野県上田市のケースから 代替調剤は処方せんの約2割で実施 国立病院機構長野病院(長野県上田市)は2005年12月から、院外処方せんの様式を改め、その最下部に「銘柄指定の指示がない限り、薬効別薬価基準における同一薬品の範囲内で代替調剤を認めます」という一文を記載した。この4月からスタートした国の施策を先取りした格好だ。… 2006/04/12 医薬品
米国、欧州で発売間近 これが噂の「吸入インスリン」だ! 今年1月、世界初となる吸入型インスリン製剤「Exubera」が、米国、欧州で相次いで承認された(写真1)。適応となるのは成人の1型・2型糖尿病患者で、欧米では今夏にも発売が予定されている。“痛みのない”インスリン療法が、いよいよ現実のものとなる。… 2006/04/11 代謝・内分泌
【日経メディカル4月号特集連動企画 第2回】 こんな医者が嫌われる(医師編2) 『日経メディカル』の4月号特集「こんな医者が嫌われる」で実施したアンケートで上位にランキングされた3つの項目(「他医や他施設を見下す」、「口だけで実力が伴っていない、知ったかぶりをする」、「他医の意見に耳を貸さない」)について、自由意見から代表的な意見を以下にまとめた。… 2006/04/10 医師のキャリア
【日経メディカル4月号特集連動企画 第1回】 こんな医者が嫌われる(医師編1) 『日経メディカル』4月号では、「こんな医者が嫌われる」という特集を企画した。嫌われる言動は数あれど、どんな言動が「特に」嫌われるのか、実際に聞いてみなければ分からない。本特集では、医師と看護師、患者、それぞれの立場からの声を集めるために、アンケートを行った。… 2006/04/10 医師のキャリア
内科学会総会会頭・池田康夫氏に聞く 内科医一人ひとりが変革を先導する気概を 「Innovation 医療の変革を先導する内科学」。これが第103回日本内科学会総会・年次講演会のテーマだ。この言葉に込めた思いや今回の総会のポイントについて、会頭を務める慶応大医学部長の池田康夫氏に聞いた… 2006/04/10 医師のキャリア
リウマチ学会会長・江口勝美氏に聞く 治癒を目指せる今こそ早期診断が重要に 第50回日本リウマチ学会総会・学術集会が、4月23日(日)~26日(水)、長崎市で開催される。今回のテーマは「リウマチ学の半世紀を鑑み、リウマチの治癒を目指す~蘭学発祥の地から世界へ~」。第15回国際リウマチシンポジウムも併催され、世界のリウマチ診療の最新知見が集結する。学会長を務め… 2006/04/07 骨・関節・筋
【マイナス3.16%の深層 第2回】 ニコチン依存症管理料、要件の本当の厳しさ 今回の診療報酬改定の数少ない目玉の一つに、「ニコチン依存症管理料」の新設がある。スクリーニングテストでニコチン依存症と診断されたなど、一定の条件を満たす患者に、日本循環器学会をはじめとする関連学会が作成したプログラムに準拠して、5回にわたる禁煙指導を実施した場合の点数だ。… 2006/04/06 行政・制度
【どうなる?後発品 第1回】 2006年診療報酬改定と代替調剤 国立病院機構長野病院(長野県上田市)は2005年12月から、院外処方せんの様式を改め、その最下部に「銘柄指定の指示がない限り、薬効別薬価基準における同一薬品の範囲内で代替調剤を認めます」という一文を記載した。この4月からスタートした国の施策を先取りした格好だ。… 2006/04/05 医薬品
【マイナス3.16%の深層 第1回】 「円周率」?「めくらまし」?今改定は名付けて… 3月10日に開催された全国公私病院連盟の診療報酬説明会。3600人を超える聴衆が詰めかけた会場で、冒頭のあいさつに立った日本病院会の山本修三会長は、今改定を「円周率改定」と評した。山本氏いわく、「改定率がマイナス3.16%だったし、『割り切れない』からそう名付けた」。もちろん、医療機関… 2006/04/04 行政・制度
健診の胸部X線検査廃止は妥当か 横浜市医師会が独自に調査 40歳以上の住民を対象とする基本健康診査(以下、基本健診)での胸部X線検査は、どれだけの異常所見の拾い上げにつながっているのか――。横浜市医師会員が組織する横浜内科学会が、2003年度の基本健診で撮影されたX線フィルム7548枚を独自に調べたところ、肺に所見があったものは延べ1862症例で… 2006/04/04 呼吸器
【米国から学ぶ--医療の質向上を目指して 第1回】 医療の品質改善活動の先進国 「米国の医療から学ぶ」というと「日本が学ぶものはない」という反応があるかもしれない。しかし、米国で2カ月間、取材をした体験からすると、医療の質を改善するための手法に関しては、「学ぶべきものは、たくさんある」。あまり知られていないベストプラクティス(好事例)が、豊富にあった。… 2006/04/03 医療の質
増える「水疱性類天疱瘡」を見逃すな 70歳超の水疱を伴う掻痒性紅斑には要注意 発症時はかゆみを伴う紅斑が主症状で、湿疹や虫刺されなどの一般的な皮疹に見えるが、適切な治療が遅れると急激に重症化し、大型の水疱が次々に出現する――。これが最近、患者の増加が指摘されている、水疱性類天疱瘡の病態だ。水疱性類天疱瘡は、緊満性で大型の水疱(写真1)を特徴とする自己免… 2006/04/03 皮膚科
唐澤新会長、武見、西島議員を支援 日医総研を再生・活性化へ 自由民主党の政治家が選挙戦に登場した今回の日本医師会会長選挙。当選から一夜明けた4月2日、新会長に選出された唐澤祥人氏は、改めて武見敬三、西島英利参議院議員を支援する姿勢を明確にした。 2006/04/03 行政・制度
日医新会長に唐澤氏 46票差で現職の植松氏破る 任期満了に伴う会長の唐澤祥人氏(63歳)が、代議員350人中198票を獲得、現職の植松治雄氏(74歳)に46票差をつけて初当選した。任期は4月1日から2年間。なお、京都府医師会会員の金丸昌弘氏(40歳)はゼロ票だった。… 2006/04/03 行政・制度
下町気質の唐澤新会長に重い使命 日医会長選を読み解く 昨年12月下旬、診療報酬の改定率がマイナス3.16%で決着した時点で、植松日医執行部は一安心していたはずだ。過去最大とはいえ、技術料部分に関しては、2002年の引き下げ幅を0.06ポイント下回ったにすぎず、予想したシナリオのうちでは、まずまずの結果となったからだ。… 2006/04/03 行政・制度
人前で話せない「上がり症」にもSSRI有効 SAD、強迫性障害に適応拡大 抗うつ薬であるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)の適応拡大が進み、「人前でスピーチがうまくできない」など、これまでは「あがりやすいだけ」と片付けられがちだった症状も治療の対象になりつつある。… 2006/04/03 精神・神経