院内感染対策は専門性、総合力、そしてビジョンの問題 岩田健太郎(神戸大医学部附属病院感染症内科) 2010年9月9日の産経新聞によると、厚生労働省は「帝京大病院の多剤耐性アシネトバクターによる院内感染問題や国内で新型の耐性菌が検出されていることを受け」、多剤耐性菌の発生動向把握のための具体策の検討を始めたという。… 2010/09/27 感染症
東京医科大学の第三者委員会(その2/2) 郷原信郎(弁護士・名城大学教授) 7月13日に第三者委員会の報告書を公表し、その際、理事長、学長と私の3人が出席して記者会見を行いました。その際も理事長の方から、「郷原先生には、まだ8月まで契約もあるので、引き続き第三者委員会の報告書の提言の実行に関して、いろいろアドバイスをしてもらいたい」というようなことを理事… 2010/09/22 組織
小児科医過労死裁判で勝ち取ったもの 中原のり子(自殺した小児科医中原利郎氏の妻) 7月8日、過労からうつ病を発症し、自殺した小児科医、中原利郎氏の遺族が、当時勤務していた病院を訴えていた民事裁判が、最高裁での和解という形で決着した。医師の過重労働の1つの象徴のようにいわれてきた事件の裁判について、中原氏の妻、のり子氏に振り返ってもらった。… 2010/09/21 医師のキャリア
東京医科大学の第三者委員会(その1/2) 郷原信郎(弁護士・名城大学教授) 東京医科大学の第三者委員会の委員長を務めた弁護士・名城大学教授の郷原信郎です。第三者委員会報告書の提言を受けた東京医大側から、再生委員会の立上げなど、提言の実行に関する助言等の業務に引き続き携わるよう依頼されていましたが、諸般の事情により、このたび、東京医大との契約をすべて… 2010/09/21 組織
不毛なアシネトバクター騒動とその背景にある誤解 青木眞(感染症コンサルタント) 帝京大病院で、院内感染によりアシネトバクター菌に集団感染したことについて、現場の冷ややかさとは対照的に連日の新聞が熱心に報道している。日々、全国の医療機関でアシネトバクターが新たに検出されたことが発表されているほか、帝京大では9月8日、救急や新規入院の受け入れを中止する事態に… 2010/09/13 感染症
医薬品の適応外使用 井上清成(井上法律事務所 弁護士) この6月から8月にかけ、中央社会保険医療協議会(中医協)や厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」(検討会議)で、ドラッグ・ラグ解消に向けた議論が行われた。ドラッグ・ラグ問題とは、欧米では製造・販売・使用の認められている医薬品が、日本では薬事法上の製造販… 2010/09/09 行政・制度
団塊世代の退職で、医療はどうなるか? 上昌広(東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門特任教授)(2010.9.6訂正) 8月7、8日と山形県酒田市を訪問しました。地元医師会の本間清和会長と、大学時代の剣道部の後輩である前田直之氏(前田製管社長)が招いてくれたのです。 2010/09/03 医療提供体制