2010年診療報酬改定報道の3つの盲点 二木 立(日本福祉大学教授・副学長)(2010.2.3補注) 私は、今回の診療報酬改定についての報道には3つの盲点があると感じています。それらは、(1)薬価「隠れ引き下げ」を加えると全体改定率は実質0%であること、(2)プラス改定は政権交代の成果とは言えないこと、(3)医科・歯科の引き上げ率格差は露骨な利益誘導であることです。… 2010/01/27 行政・制度
産婦人科勤務医は今回の診療報酬改定に何を求めているのか 海野信也(北里大産婦人科教授) 本日(2010年1月15日)の中医協に、長妻厚生労働大臣は「平成22年度診療報酬改定について」という諮問書を提示しました。中医協では、社会保障審議会医療保険部会・医療部会が平成21年12月8日付でまとめた「平成22年度診療報酬改定の基本方針」、平成22年12月9日付厚生労働省公表資料「平成22年度… 2010/01/27 行政・制度
高齢者医療制度厚労省素案の危険性 中澤堅次(済生会宇都宮病院院長) 1月12日、日経新聞に高齢者医療制度に関する厚労省素案が公表された。厚労省が出す案はそのまま政府の案とは思いたくないが、厚生労働大臣了承の素案であれば多少問題がある。素案はたたき台だが、75歳を区切りとしていた年令を65歳に下げ、現役世代と分離する。高齢者に応分の負担を求め、企業と… 2010/01/26 行政・制度
職文化の異なる国の制度をどう利用するか(2010.1.22訂正) Job DescriptionとNurse Practitioner 神津仁(神津内科クリニック院長) 明けましておめでとうございます。2010年という年がどんな年になるにせよ、我々が望むことは1つ、人々が健康で心安らかな毎日が過ごせるように、ということでしょう。今年も皆さんにとって良い年でありますようにお祈りします。さて、最近Nurse Practitioner(NP)という職種が注目を集めています… 2010/01/20 コメディカル
診療報酬の引き下げがついにストップ、しかし医療再生にはほど遠い 喜ぶべきか悲しむべきか、「10年ぶりプラス改定」 多田智裕(武蔵浦和メディカルセンターただともひろ胃腸科肛門科) 前回に引き続き、診療報酬の引き上げを巡る議論について、医療の現場からお話ししたいと思います。今回、焦点を当てたいのは、引き上げの比率についてです。昨年末のぎりぎりの折衝の結果、2010年度の診療報酬は0.19%増で決着しました。自民党時代に10年間にわたって引き下げられ続けてきた診療… 2010/01/12 行政・制度
新型ワクチン集団接種出務記 長尾和宏(長尾クリニック院長) 今回、一医師会員として新型インフルエンザワクチンの集団接種に出務しました。そこで感じたことを述べます。12月23日の天皇誕生日、私は尼崎市医師会による小学校3年生以下を対象とした新型インフルエンザワクチンの集団接種の初日に出務しました。患者数はすでにピークを過ぎて明らかに時期を逸… 2010/01/06 感染症