日経メディカル最新号のご案内:2008年12月号

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今号の見どころ

 こんにちは。日経メディカル編集長の千田です。12月号の読みどころを紹介します。

 第1特集は昨年12月号に続き、今年も癌。タイトルは「癌治療の最先端」です。今回の特集では、手術、放射線治療、化学療法、免疫療法の4つの分野における最先端の治療法を総覧しています。手術ではソナゾイドによる肝臓超音波造影、センチネルリンパ節生検、術前化学療法などの外科手術の成績を向上させる技術を、放射線治療では癌だけに放射線を照射するIMRTや粒子線治療の現在をリポート。化学療法では矢継ぎ早に登場する分子標的薬の実力を検証しました。さらに最近再び脚光を浴びる免疫療法については、つい先月、スーパー特区プロジェクトに採択された癌ワクチン療法の最新情報をまとめました。

 なおこの特集では、本誌編集部の記者に加え、『日経キャンサーレビュー』の小崎丈太郎編集長、日経メディカル第2部の石垣恒一副編集長にも取材チームに加わり、記事も執筆してもらいました。当社の癌専門記者が総力で取材した19ページの本特集を読めば、癌治療の“真”の最先端がわかります。

 第2特集は「新型インフルエンザ対策」です。11月28日に政府は新型インフルエンザの関係省庁対策会議を開き、行動計画の見直しを決定しました。本特集では新しいガイドライン案の内容を紹介しつつ、新型インフルエンザ発生時の医師や医療機関の役割や、具体的にどんな行動を取るべきかについてまとめました。貴院の院内体制整備のヒントとしてお役立て下さい。

 なお、今月号は国際色豊かです。寄稿で「米国のフィジシャン・アシスタントって何?」、「この人に聞く」(吉田太郎氏)で「キューバ医療の秘密」を取り上げてます。日本とは異なる米国、キューバの医療の実態は、目からウロコが落ちるかもしれません。こちらも是非、ご一読下さい。

 ちなみに、米国とキューバが同じ号に登場するのは全くの偶然です。深い意味はありません。

『日経メディカル』編集長 千田 敏之

今月の早わかり

  • 特集

    新技術が続々!
    癌治療法、次代のホープを一挙紹介

    癌診療の最前線では今、次々と新しい治療法が登場している。放射線治療の分野では今年4月、強度変調放射線治療(IMRT)が保険適用になった。照射野内の線量に強弱をつけながら多方向から照射することで、近隣の組織を避けながら癌に高線量を集められる新技術だ。各領域における最先端の治療法を紹介する。

  • 特集

    新型インフルエンザ、あなたの役割は?

    新型インフルエンザは流行の段階が進むと、それまでなら病院に入院できていたような患者でも自宅療養の指導がなされるようになる。さらに、抗インフルエンザ薬の予防投与は見あわせ、原則治療用途のみへと方針が変わる。新ガイドライン案の内容を紹介しながら、流行時における医療機関や医師の役割について整理した。

  • トレンドビュー

    普及進む経鼻内視鏡検査に落とし穴

    経鼻内視鏡は外径が細く挿入時の苦痛が少ないことから急速に普及している。しかし、一宮市立市民病院の井口洋一氏は、経鼻内視鏡検査で食道癌が見落とされた症例を経験した。「この食道癌は、深達度がsm3とリンパ節転移があってもおかしくなかったが、経鼻内視鏡では発見できなかったようだ」と井口氏は話す。

  • トレンドビュー

    妊婦搬送事故で判明、都立病院の衰退

    今年10月初め、脳出血を起こした妊婦が都内の8 病院に救急搬送を断られて死亡した。この事故で、最初に依頼を受けた都立墨東病院は総合周産期母子医療センターでありながら、産科医不足の状態にあったことが露呈した。だが、墨東病院に限らずほかの都立病院も医師不足問題を抱え、医療機能の低下に陥っている。

  • この人に聞く

    映画『シッコ』で話題、キューバ医療の秘密

    元々農業が専門の吉田太郎氏は、キューバ人医師の講演を聴いたことがきっかけでキューバ医療の取材を行うことになった。2007年に自費でキューバを訪れ、家庭医、行政官、医科大学などを取材、『世界がキューバ医療を手本にするわけ』(築地書館)を刊行した。その吉田氏に、知られざるキューバ医療の秘密を聞いた。

  • 日経メディクイズ 皮膚/胸部/腹部エコー/小児/心電図/在宅医療(PDF)
  • 日常診療のピットフォール 85歳、男性。意識障害と発熱。