日経メディカル最新号のご案内:2008年11月号

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今号の見どころ

 こんにちは。日経メディカル編集長の千田です。11月号の読みどころを紹介します。

 特集は「米国感染症診療 ABC」です。米国で感染症診療を学んで帰国した医師の著書を読んだり、彼らが講師を務める感染症セミナーを受講する若手医師が増えています。系統だった感染症診療のノウハウは、医学部教育では教えてもらえないため、その論理的な診断プロセスや、抗菌薬の使い方に注目が集まっているようです。特集では、“入門編”として、具体的な薬剤選択の方法や、診断の進め方を実際の症例と共に紹介します。日本の従来型の感染症診療とはいったいどこが違うのか――。是非、ご一読下さい。

 スペシャルリポートのテーマは、いわゆる「リビングウィル」です。「終末期に患者の意思を生かすには」というタイトルで、各地の先進的な取り組みをまとめました。日々の高齢者診療において、明日から活用できるノウハウとともに、今後の課題についても整理しました。その他「トレンドビュー」では、高血圧治療の新ガイドライン、12月にも発売になるインフルエンザ菌b(Hib)ワクチン、自殺予防などを取り上げています。また、財政再建途上にある北海道夕張市の夕張医療センターのルポも必読記事です。

 最後に近況を。編集部で使うデジタル一眼レフカメラを2台新調しました。EOS Kiss X2というカメラなのですが、手ぶれ補正とISO感度1600という機能で、蛍光灯下でもストロボ不要というのに驚いています。聞けば高級機ではISO3200、6400が標準とのこと。また、コンパクトデジカメとは格段に違う美しい画像にも感心。価格が10万円以下と安価にもかかわらず、大したものです。本誌で記者が撮った写真がきれいになったと感じられたら、それはおそらくKissのお陰です。私も20年ぶりに自分用の一眼レフが欲しくなりました。

『日経メディカル』編集長 千田 敏之

今月の早わかり

  • 特集

    若手医師に大人気!
    米国流感染症診療の秘密

    ここ数年、米国で感染症診療を学んだ医師が開催するセミナーに、全国から多数の若手医師が詰めかける。定期的に参加するというある研修医は、「大学では感染症診療をほとんど教えてくれないが、ここでは、総合診療的な視点から、手順を追って診断にたどり着く方法を教えてくれる」とその魅力を語る。

  • スペシャルリポート

    患者の意思を終末期に生かすノウハウ

    2007年5月、国立長寿医療センターは、通院患者に終末期の治療への希望を書いてもらう取り組みを始めた。意思決定能力が落ちてしまう前に患者本人の意思を把握すれば、いざというとき尊重できるとの考えからだ。様々な形で広がってきた終末期医療についての患者の意思確認。先駆的なケースから、具体的ノウハウを探った。

  • トレンドビュー

    乳幼児の髄膜炎予防に切り札登場

    インフルエンザ菌b 型(Hib)ワクチンが、この12月にようやく発売される。Hibは乳幼児の細菌性髄膜炎や喉頭蓋炎などの重篤な疾患を引き起こすため、ワクチンによる予防に小児科医の期待が集まる。接種スケジュールがほかの定期接種と重なっているため、DPTワクチンとの同時接種が効率的だと専門家は勧める。

  • トレンドビュー

    自殺の危険因子、うつ病発見は開業医で

    自殺の危険因子となるうつ病の早期発見・治療には、プライマリケア医と精神科医の連携が鍵。静岡県では睡眠障害に着目したキャンペーンを展開、秋田県では「うつ病・自殺予防協力医」と「うつ病治療登録医」を公表した。今春から診療報酬で精神科医連携加算が算定できるようになったことも追い風となっている。

  • トレンドビュー

    財政破綻した夕張の医療はどうなった?

    北海道夕張市の破綻後、閉鎖した市立病院の運営を引き継いだ村上智彦氏。北海道瀬棚町(現・せたな町)などで地域医療を実践してきた同氏は、その経験を基に予防医療の普及を図る。健康管理の意識が低ければ、高齢の患者でも厳しく接する姿勢は、外来診療や入院に頼り切ってきた市民の意識に変化を与えつつある。

  • 日経メディクイズ 皮膚/胸部/腹部エコー/小児/心電図/感染管理(PDF)
  • 日常診療のピットフォール 57歳、男性。術後、突然の発熱。