日経メディカル最新号のご案内:2008年10月号

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今号の見どころ

 こんにちは。日経メディカル編集長の千田です。10月号の読みどころを紹介します。

 特集は「困った患者 2008」です。まず、今号は表紙のイラストをお楽しみ下さい。その後で特集記事に進んで下さい。記事の 中の「事件簿」で表紙に描かれた患者たちが登場、医師を追い詰め、困らせます。紹介するケースはすべて実話。そのモンスターぶりに、「うちにもこんな患者がいたなあ」、「困っているのはうちだけじゃないんだ」と共感されることでしょう。

 2000年ころから、患者の権利意識が高まり、医療機関や医師に不平や不満をぶつける人が増えています。さらに、格差社会を背景に、人々が“怒りっぽく”なっているとの指摘もあります。本特集では、日経メディカル オンラインの読者に対して行ったアンケートの結果を紹介しながら、最近の“困った患者”の現状と、対処法をまとめました。特に、トラブル対策のプロ3人のインタビューは必読です。

 スペシャルリポートでは福島・大野病院事件を取り上げました。同事件の経緯と判決の分析、医療界に残した教訓について、詳細にリポートしています。その他トレンドビューでは、胃や膣に穴を開ける手術NOTES、インスリン注射をやめさせる離脱療法、心房細動治療の最新事情など、医学トピックも盛り沢山です。是非、今月号も日常診療にお役立て下さい。

 最後に近況を。何故だかたて続けに、大学や高校の同窓会が開かれており、あちこち出席しております。先日は高校の同窓会に出席するために名古屋に行ってきました。ほぼ30年ぶりに会う友人は、普通のサラリーマンと主婦がほとんどでしたが、医師や薬剤師、臨床検査技師など医療関係も何人かいました。あと“関連”するところでは、精力剤関係の某薬局の経営幹部とか。変わり種はゲイバー勤務、プロのマジシャンあたり。マジシャンは30年前の高校の文化祭で確かマジックをやっていましたが、同窓会でも磨き上げられたプロの技を披露していました。子供のころからの“趣味”を仕事にし、なおかつそれでメシを食っている同窓生たちに感動を覚え、東京に戻って参りました。

『日経メディカル』編集長 千田 敏之

今月の早わかり

  • 特集

    突然怒鳴る、ネットで中傷、職員に嫌がらせ…
    “困った患者”に悩み、困惑する医師たち

    「余計なこと言われたくありません!」。医師会の休日夜間診療所の当番医だったA氏は、患児の母親に簡単なアドバイスをしただけで、突然怒鳴られた。後日、母親はインターネットの掲示板にA 氏を非難する内容を書き込んだ─。年々増え続ける“困った患者”たち。最近の傾向と対処法を探った。

  • スペシャルリポート

    大野病院事件の無罪判決が残した教訓

    2006年2月、患者を失血死させたとして福島県立大野病院の産科医だった加藤克彦氏が逮捕された。前置胎盤に癒着胎盤が合併したまれなケースでの逮捕に、医療界は騒然。事件の行方が注目される中、今年8月、福島地裁は無罪判決を下し、医療関係者はほっと胸をなでおろした。大野病院事件が医療界に残した教訓とは─。

  • トレンドビュー

    胃や膣に穴を開ける手術、NOTESって?

    口から軟性内視鏡を入れ、胃壁に穴を開けて胆嚢を取り出す。そんな度肝を抜く手術風景が、将来ありふれたものになるかもしれない。わが国でも臨床応用された低侵襲内視鏡手術「NOTES」は、口や膣から軟性内視鏡を挿入し、管腔壁を小切開して体腔内に到達し、そこで診断・処置を行うという斬新なものだ。

  • トレンドビュー

    インスリン注射をやめさせる

    インスリン注射をやめたいと訴える2 型糖尿病患者に応え、インスリンを経口薬に変更する「インスリン離脱」を行う医師が出てきた。だが、離脱に関する研究は少なく、確たる方法はまだない。神戸労災病院の小谷圭氏は、注射を残しながら部分的に離脱する方法を実践、「患者によってはこれでも格段にQOL が向上する」と話す。

  • この人に聞く

    あの時、手術していたら癌になっていた

    イラストレーターでエッセイストの南伸坊氏は、4 年前、肺癌の疑いで都内の病院に入院、院内で受ける様々な精神的ストレスに疲労困憊した。確定診断が付かず手術を勧められたが拒否、免疫を高めて“治す”道を選んだ。結局、癌かどうかは分からずじまいだったが、「あの時、手術していたら癌になっていた」と南氏は話す。

  • 日経メディクイズ 皮膚/胸部/腹部エコー/小児/心電図/在宅医療(PDF)
  • 日常診療のピットフォール 68歳、男性。下痢、下腹部痛、発熱。