日経メディカル最新号のご案内:2008年7月号

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今号の見どころ

 こんにちは。日経メディカル編集長の千田です。7月号の読みどころを簡単に紹介します。

 特集は「ターゲットは食後高血糖」です。昨年、国際糖尿病連合から食後高血糖の管理に関する世界初の指針が発表されました。「食後2時間血糖値は140mg/dL」という目標の持つ意味や、この値を達成するためにはどんな薬物療法が効果的か―などについて、学会の最新情報も折り込みながらリポートしてます。明日からの糖尿病診療にもすぐに役立つ内容になっていますので、ご一読下さい。

 もう一本の特集は「刑事訴追、そのとき医師は…」です。医療事故で刑事事件に巻き込まれるケースが増えています。刑事事件になるということはどういうことか、医師の生活、人生はどう変わってしまうのか。実際に刑事事件の当事者となった3人の医師の肉声をお聞き下さい。他人事ではありません。

 その他、今号では「低用量アスピリンによる胃潰瘍」や「採血用穿刺器具の使い回し」、「保険医取り消し処分に違法判決」など、医療界の最新のトピックスが盛りだくさんです。

 最後に近況を。6月、編集部旅行の翌週、大学時代の山仲間と宮城の二口山塊の沢登りに出掛けて地震に遭いました。入山していたのは宮城県南部だったので、私たちは大丈夫でしたが、思わず30年前の宮城県沖地震を思い出しました。当時、仙台で学生生活を送っていたのですが、2日間下宿に電気もガスも通じず、結構大変だった記憶があります。

 いつ遭遇するか分からない災害、そして事件―。日々の生活を送りながらも、頭の片隅でいつも何らかの“覚悟”をしておく必要があるのかもしれません。

『日経メディカル』編集長 千田 敏之

今月の早わかり

  • 特集

    食後2時間血糖値、目標は140mg/dL未満

    食後の高血糖は、心血管疾患発症のリスク─。糖尿病診療の現場でこうした認識が定着する中、国際糖尿病連合(IDF)から、食後血糖値の管理に関する世界初の指針が発表された。食後2時間値140mg/dL未満という目標を達成するには、どんな薬物療法が効果的なのだろうか。

  • 特集

    刑事事件の当事者となった医師の独白

    「誰かが悪者にならなければ解決しないんだ」。2001年に起きた東京女子医大事件で嫌疑をかけられた佐藤一樹医師は、取り調べ中に号泣しながらこう語る刑事の姿を目の当たりにした。同氏はこのとき、警察も無罪だと思い始めて苦悩していることを悟った。だが、逮捕して起訴という捜査方針が変わることはなかった─。

  • トレンドビュー

    少量でも、種類を変えてもリスクはある

    上部消化管出血で運ばれる患者の中で、低用量アスピリンの服用者による潰瘍が増えている。各施設からこういった報告が相次ぎ、最近、国内での大規模な実態調査も始まった。小倉記念病院消化器科の白石慶氏は「アスピリンの量が少なくても、錠剤の種類を変えても、出血のリスクはほぼ同じ」と注意を促す。

  • トレンドビュー

    保険取り消し処分に初の違法判決

    2004年11月、神戸市内のショッピングモールに眼科医院を構えていた細見雅美氏の保険医登録が取り消された。その処分に疑問を抱いた兵庫県眼科医会長(当時)の向井章氏は、細見氏が処分取り消しを求め起こした裁判で神戸地裁の証言台に立つ。“援軍”を得た裁判で、細見氏は初の医師勝訴判決を勝ち取った。

  • ニュース追跡

    採血用穿刺器具、針は交換していたが…

    血糖測定の際に使われる微量採血用穿刺器具の使い回しが全国で発覚している。報道された範囲では、針自体は患者ごとに交換していたものの、先端キャップを複数の患者に使っていたケースが多かった。HBVの感染リスクをできるだけ減らすには、キャップごと使い捨てるタイプの製品を使うべきなのだが、不徹底だった。

  • 日経メディクイズ 皮膚/胸部/腹部エコー/小児/心電図/感染管理(PDF)
  • 日常診療のピットフォール 45歳、女性。腹痛、排便異常。