JAMA Intern Med誌から 高齢者への運動介入は腎機能低下を遅くする 運動介入群と健康教育群の高齢者を2年後まで追跡してeGFRを比較 米国California大学San Francisco校のMichael G. Shlipak氏らは、高齢者に対する運動介入が慢性腎臓病の進行を遅らせるために役立つかどうかを検討するランダム化比較試験を行い、中強度の運動を2年間継続したグループは、健康教育に参加した対照群よりも推定糸球体濾過量(eGFR)の低下速度が遅… 2022/05/26 腎・泌尿器
Lancet誌から 手足口病に対する新規ワクチンの第3相試験結果 ベトナムHo Chi Minh Pasteur研究所のTrong Toan Nguyen氏らは、台湾のMedigen Vaccine Biologic社が開発したエンテロウイルス71(EV71)に対するワクチンEV71vacを、台湾とベトナムの生後2~71カ月の小児に接種する第3相臨床試験を行い、EV71関連疾患を予防する効果は高く、安全で忍容性も高いと… 2022/05/25 感染症
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 糖尿病患者の脂肪肝・肝癌チェック体制に課題 回答医師の57%は糖尿病患者からの肝癌発症例を経験 長野県の糖尿病専門医を対象としたアンケートから、糖尿病患者の脂肪肝・肝癌スクリーニングは必ずしも十分ではない現状が明らかになった。調査結果を第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12~14日、神戸市の会場とウェブ配信のハイブリッド開催)で発表した佐久市立国保浅間総合病院糖尿… 2022/05/24 代謝・内分泌
eClinicalMedicine誌から 座って過ごす時間の長さと45種類の疾患リスク 座位時間が長い人は17疾患のリスクが増加、統合失調症リスクは減少 中国天津医科大学のZhi Cao氏らは、座位で過ごす時間が長いことと、その後の非感染性疾患(NCDs)発症リスクの関係を調べ、座位時間の長い人は対象とした45疾患のうちの12疾患が発症しやすく、座位時間を減らし、代わりに運動をすれば、それらのリスクは低下すると報告した。結果は2022年4月28日… 2022/05/24 生活習慣
5月9~15日の話題になった論文 12~15歳への3回目接種はオミクロン株対策にも役立つ 本コラムでは、Googleが提供する学術雑誌のインパクト指標「h5-index」から、各領域10誌を抽出。それを元に世界中で最も多くツイートされた論文を紹介する。 5月9~15日に最もツイート数が多かったのは、JAMA誌の論文「Association of Prior BNT162b2 COVID-19 Vaccination With Symptomatic SAR… 2022/05/24 感染症
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 間葉系幹細胞がICIによる1型糖尿病発症を抑制 糖尿病モデルマウスを用いた研究結果 間葉系幹細胞(MSC)の投与により、免疫チェックポイント阻害薬による1型糖尿病の発症を抑制できる可能性が示された。2022年5月12~14日に開催された第65回日本糖尿病学会年次学術集会で、大阪大学大学院医学系研究科内分泌・代謝内科学の堀谷恵美氏らが発表した。 様々な領域の癌治療に用いられ… 2022/05/23 代謝・内分泌
JAMA Ophthalmology誌から ED治療薬で眼の副作用リスクが高まる可能性 勃起不全(ED)などの治療に用いるホスホジエステラーゼ5(PDE5)阻害薬の使用に関連する眼の有害事象のリスクについて報告された。結果の詳細は2022年4月7日のJAMA Ophthalmology誌に掲載された。PDE5阻害薬は、PDE5の活性を阻害することで平滑筋弛緩作用を有するサイクリックGMPの分解を抑制し… 2022/05/23 眼科
Annals of Surgery誌から 熱傷患者の敗血症診断に有望なマーカー候補は? オーストラリア・アルフレッド病院のAndrew T. Li氏らは入院中の熱傷患者の敗血症を早期診断するためのバイオマーカーの診断能を評価し、N末端プロ脳性ナトリウム利尿ペプチド(NT-pro-BNP)、1回拍出係数(SVI)、腫瘍壊死因子(TNF)-α、受傷後14日目のセルフリーDNA(cfDNA)が非常に有望であ… 2022/05/20 救急医療・集中治療
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 SGLT2阻害薬投与で下肢切断リスク上昇せず レセプトビッグデータによる解析結果 我が国のレセプトデータベースを用いたビッグデータ解析から、糖尿病患者へのSGLT2阻害薬の投与に伴う下肢切断リスクの上昇は観察されなかったと、奈良県立医科大学糖尿病内分泌内科学講座の紙谷史夏氏ら(同大学公衆衛生学講座との共同研究)が、第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12… 2022/05/20 代謝・内分泌
071.日経メディカル 聴く論文(2022.05.16-05.20) COVID-19が日本の病院診療に及ぼした影響 他 2022年5月20日に公開したポッドキャスト配信「日経メディカル 聴く論文」のアーカイブです。ご興味のある方は是非ご登録ください。 2022/05/20 感染症
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 eGFRcr>eGFRcysの患者は腎予後不良の可能性 TNF受容体1(TNFR1)高値が関連 血清クレアチニンから算出したeGFR(eGFRcr)の値と、血清シスタチンCから算出したeGFR(eGFRcys)の値が大きく異なる患者は少なくない。eGFRcrに基づいたGFR区分(以下「eGFRcr区分」と表記)がeGFRcysに基づいたGFR区分(以下「eGFRcys区分」と表記)よりも良好だった(腎機能低下が1段階以上軽… 2022/05/19 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から アミロイドPETの結果を血漿マーカーで予想できるか Aβ42:40、ApoE遺伝子型、年齢を組み入れたアルゴリズム 米国C2N Diagnostics社のYan Hu氏らは、血液検査の結果を利用して、アミロイドPET検査によるアミロイド陽性/陰性判定を予測するアルゴリズムを構築して、その検査精度を検討し、アルツハイマー病(AD)の早期診断に寄与できる可能性があると報告した。結果は2022年4月21日のJAMA Network Open誌電… 2022/05/18 精神・神経
JACC: Cardiovascular Imaging誌から 冠動脈石灰化スコアは心臓突然死のリスクも予測 ASCVDの既往がない一次予防集団での解析結果 冠動脈石灰化スコア(CACスコア)は、アテローム動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)の既往がない一次予防集団において、心臓突然死のリスク予測因子にもなることが明らかになった。米国の後ろ向きコホート研究の結果で、今年4月の第71回米国心臓病学会学術集会(ACC.22)で発表され、論文がJACC: Card… 2022/05/18 循環器
学会トピック◎第65回日本糖尿病学会年次学術集会 2型糖尿病の薬物治療アルゴリズムを近く発表 エビデンスと我が国での処方実態踏まえ推奨を決定 第65回日本糖尿病学会年次学術集会(会期:5月12~14日、神戸市の会場とウェブ配信によるハイブリッド開催)で、同学会理事長の植木浩二郎氏(国立国際医療研究センター研究所糖尿病研究センター長)は、2型糖尿病患者を対象とした薬物治療アルゴリズムをコンセンサスステートメントとして近く発… 2022/05/17 代謝・内分泌
NEJM誌から 抗体薬AZD7442のCOVID-19発症予防効果は約8割 2種類の抗体チキサゲビマブとシルガビマブを併用する第3相臨床試験 米国Colorado大学医学部のMyron J. Levin氏らは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する完全ヒトモノクローナル抗体のチキサゲビマブとシルガビマブを併せて用いるAZD7442の、COVID-19発症予防効果を調べる第3相臨床試験PROVENTを行い、予定された評価時点でのCOVID-19発症率は0.2%、プラセ… 2022/05/17 感染症