NEJM誌から 第Xa因子阻害薬使用中の大出血に対処する新薬 アンデキサネットの臨床試験中間解析 第Xa因子阻害薬に対する中和剤として開発されたアンデキサネットを、実際に第Xa因子阻害薬使用中に急性大出血を起こした患者に投与する臨床試験を行ったカナダMcMaster大学のStuart J. Connolly氏らは、アンデキサネットの中和効果は速やかに現れ、高い止血効果が認められたと、NEJM誌電子版に201… 2016/09/26 循環器
NEJM誌から 補助化学療法が不要の早期乳癌患者を識別する 70種類の遺伝子発現を調べるマンマプリントが有望 早期乳癌患者に補助化学療法を行うかどうかを判断する際に、遺伝子発現プロファイリングの情報を考慮すると、臨床リスクが高いと見なされた患者の半数近くが化学療法を回避できる可能性が示唆された。ポルトガルChampalimaud Clinical CenterのFatima Cardoso氏らは、ランダム化フェーズ3試験の結… 2016/09/21 癌
NEJM誌から 本態性振戦の症状軽減する非侵襲的視床破壊術 手の震えを軽減するが、歩行障害や感覚麻痺の事例も 米University of Virginia Health Sciences CenterのW. Jeffrey Elias氏らは、パイロットスタディで有効性が示唆された、本態性振戦に対するMRIガイド下集束超音波視床破壊術の有効性と安全性を評価するために、偽治療群を対象とするランダム化比較試験を行って、この治療が手の震えを軽減し、効… 2016/09/20 精神・神経
NEJM誌から 再発性の多発性骨髄腫にダラツムマブが有用 標準治療と比較したオープンラベルフェーズ3試験 再発性または再発性で難治性の多発性骨髄腫患者に、標準治療(ボルテゾミブ+デキサメタゾン)をコントロールとして、抗CD38抗体ダラツムマブを併用するオープンラベルのランダム化フェーズ3試験を行ったイタリアTurin大学のAntonio Palumbo氏らは、ダラツムマブの併用で死亡または病状進行のリス… 2016/09/16 癌
NEJM誌から 甲状腺癌の世界的な増加は過剰診断が原因か 発症率が劇的に増加しても死亡率が増えない理由 ここ数十年の間に甲状腺癌の発症率が劇的に増加しているという報告はいくつもあるが、甲状腺癌の死亡率には実質的な変化はないか、逆にやや減少している。フランスInternational Agency for Research on CancerのSalvatore Vaccarella氏らは、その理由について検討し、新たに診断される患者の多く… 2016/09/09 癌
NEJM誌から アーミッシュの生活環境は喘息リスクを下げる 自然免疫による保護効果をもたらす可能性を示唆 アーミッシュとフッタライトは、どちらも、米国内で独自の生活様式を守って暮らしている宗教集団で、遺伝的背景と生活様式はよく似ている。にもかかわらず児童の喘息有病率には大きな差がある。米Chicago大学のMichelle M. Stein氏らは、アーミッシュとフッタライトの子供たちの免疫系のプロファ… 2016/09/01 アレルギー・免疫