NEJM誌から 妊娠初期のジカウイルス感染が危険 妊娠中期以降は小頭症の有意なリスク上昇がなさそう 妊婦のジカウイルス感染は、小頭症を初めとする先天異常と関連づけられているが、影響の大きさは明らかではない。米CDCのMichael A. Johansson氏らは、ブラジルBahia州の住民のジカウイルス感染と小頭症児の出生に関する、入手可能なデータを集めて分析し、妊娠初期のジカウイルス感染が小頭症リ… 2016/06/20 感染症
NEJM誌から LABA・LAMA併用はLABA+吸入ステに勝る インダカテロール/グリコピロニウムとサルメテロール/フルチカゾンのRCT 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪は、肺機能の低下を加速し、QOLの低下、入院、死亡率を増加する。英Imperial College LondonのJadwiga A. Wedzicha氏らは、過去1年間にCOPD増悪を経験している患者に、インダカテロール/グリコピロニウム吸入の有効性と安全性を、サルメテロール/フルチカゾン吸… 2016/06/14 呼吸器
NEJM誌から ICU患者の急性腎障害では透析優先の必要はない 致命的な腎不全でなければ透析導入が遅れても死亡率に差はない 仏Assistance publique-Hopitaux de Paris (AP-HP) のStephane Gaudry氏らは無作為化試験を行い、ICUで重度の急性腎障害を起こした患者でも、生命に関わる腎不全に直結する状態でない限り、透析などの腎代替療法よりも他の治療を優先しても不利益はないと報告した。詳細は、NEJM誌電子版に2016年5… 2016/06/13 救急医療・集中治療
NEJM誌から ICU退院患者の介護者はうつ病リスクが上昇 機械的換気後の生存退院患者と介護者のコホート研究 家族や親しい友人による無償の介護は、医療システムの持続において必須だ。介護者の貢献を金額になおすと、米国では年間6420億ドルに相当すると推定されている。ICUに入院し長期間機械的換気を受けて生存退院した患者の半数以上は、1年後も介護者の介助を必要とする。カナダToronto大学のJill I. … 2016/06/10 救急医療・集中治療
NEJM誌から 脳梗塞の二次予防でチカグレロルの優位性なし アスピリン対象の国際多施設RCT 脳梗塞と一過性脳虚血発作(TIA)後の90日間には、虚血性のイベントが再発しやすい。米国Texas大学のS. Claiborne Johnston氏らは、抗血小板薬による二次予防にアスピリンよりもチカグレロルの方が、効果が高いのではないかという仮説を検証する無作為化試験を行ったが、チカグレロルの優位性を示… 2016/06/06 循環器
NEJM誌から 周術期のスタチン投与に利益なし LDLは下がるが心房細動は減らず、腎障害が増える 中国Peking Union Medical CollegeのZhe Zheng氏らは、待機的心臓手術を受ける患者に対する周術期のロスバスタチン投与の有効性と安全性をプラセボと比較するランダム化試験を行い、スタチンには術後の合併症を減らす効果は見られず、有害事象発生率は高いことを報告した。詳細はNEJM誌2016年5月5… 2016/06/03 循環器