NEJM誌から 臍帯血移植後の原因不明の下痢症を定義 感染はなく炎症性大腸炎が存在、メトロニダゾールとキノロンに反応 造血幹細胞移植を受けた患者にしばしば見られる合併症の1つが下痢だ。米Brigham and Women’s HospitalのAlex F. Herrera氏らは、臍帯血由来の造血幹細胞の移植を受け、生着した後の患者に、既知の原因のどれもが当てはまらない下痢が見られることを発見。Cord Colitis Syndrome(CCS)と名付けて… 2011/09/21 血液内科
NEJM誌から 院外心停止者への除細動の前にCPRは何分行うべき? 電極装着までの数十秒にとどめても、3分間行っても、生存退院率に差なし 院外心停止者に対する除細動は早いほどよいのか、それとも心肺蘇生(CPR)を数分間行った後に実施した方がよいのか。この疑問を検証するため、大規模無作為化試験を実施したカナダOttawa大学のIan G. Stiell氏らは、救急隊員が到着後CPRを行いつつ速やかに調律解析を実施しても、3分間CPRを行った… 2011/09/20 救急医療・集中治療
NEJM誌から ワルファリン適用可の心房細動でも、アピキサバンがワルファリンに優る効果 脳卒中または全身性塞栓症が2割減少、ARISTOTLE試験の結果 ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬が適用可能な心房細動患者において、ワルファリンと第Xa因子直接阻害薬アピキサバンの有効性を比較した無作為化試験ARISTOTLEの結果が、NEJM誌電子版に2011年8月28日に掲載された。著者である米Duke大学のChristopher B. Granger氏らは、アピキサバン群では、ワ… 2011/09/19 循環器
NEJM誌から アジスロマイシン追加でCOPDの増悪リスクが3割低下 米国での無作為化試験の結果 増悪リスクの高い慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対し、通常の治療に加えてマクロライド系抗菌薬のアジスロマイシンを1年間投与した大規模無作為化試験で、アジスロマイシン群では、偽薬群に比べて増悪リスクが約3割低下することが分かった。米Colorado大学Denver Health Sciences CenterのRichar… 2011/09/08 呼吸器
NEJM誌から 術中覚醒モニタリング、脳波指標のBIS法は終末呼気濃度測定に優らず 術中覚醒予防のためのモニタリングの効果が高いのは、麻酔薬の終末呼気濃度(ETAC)を測定する標準的な方法か、脳波を指標とするBIS(Bispectral Index)か―。米Washington大学St. LouisのMichael S. Avidan氏らは、後者の方がより効果が高いと仮定し、これを検証する無作為化試験を行った。だが… 2011/09/07 麻酔科