NEJM誌から メラミン高度曝露者の半数以上に結石なし 非曝露者と比較した結石リスクは7倍 中国全土で2008年、メラミンに汚染された乳製品(粉ミルクなど)を摂取した小児に健康被害が生じた問題で、メラミン曝露小児の尿路結石症に関する詳細な調査を進めた中国北京大学第一病院のNa Guan氏らは、高レベルの曝露があっても半数以上は結石症ではないこと、メラミン関連結石症には特徴的な… 2009/02/25 腎・泌尿器
NEJM誌から 米国の乳癌罹患率低下の一因はHRTの減少 WHI試験中止後の追跡調査などで裏付け 米国では2002年以降、閉経女性を対象とするホルモン補充療法(HRT)が減少した。これと並行して乳癌の罹患率も減少したため、国民レベルでもHRTと乳癌の関係が疑われるようになった。米国Harbor-UCLA Medical CenterのRowan T. Chlebowski氏らは、HRT減少のきっかけとなったWHI試験のデータを分析… 2009/02/20 癌
NEJM誌から RSV流行期には5歳未満児の8%が小児科を受診 救急外来受診率は2.8%、入院率は0.3% RSウイルス(respiratory syncytial virus: RSV、呼吸器多核体ウイルス)が幼児の入院の原因になることはよく知られている。しかし、外来受診に関する情報は不足しており、幼児のRSV感染がもたらす総合的な負荷は明確に分かっていない。米国Rochester大学のCaroline Breese Hall氏らは、2000年か… 2009/02/19 感染症
NEJM誌から WHOのチェックリストで手術の合併症が36%減少 世界8カ国でのパイロット研究の結果 外科手術の合併症は患者に苦痛をもたらし、コスト上昇を招く。米Harvard大学公衆衛生学部のAlex B. Haynes氏らは、WHOが作製したSurgical Safety Checklistを世界8カ国の病院で試験的に用いる前向き研究を行い、チェックリスト導入により、合併症が36%減少し、死亡も有意に少なくなることを明ら… 2009/02/13 外科
NEJM誌から 腎臓ドナーの健康状態は長期にわたって良好 生存率は非提供者と同様で、QOLは高い 生体腎移植でドナーとなった人々の長期的な臨床転帰に対する関心は高い。米国Minnesota大学のHassan N. Ibrahim氏らは、腎臓提供から最大で45年が経過しているドナー3698人の健康状態を調べた。ドナーの生存率は非提供者と同様で、末期腎疾患(ESRD)リスクの上昇も見られず、QOLは一般集団に比べ… 2009/02/12 先端医学
NEJM誌から 反復性喘鳴の小児への高用量吸ステ予防投与は推奨されず 経口ステロイドのレスキュー使用は減るが、成長抑制が生じる 小児の喘鳴エピソードの約8割が上気道感染に起因する。では、喘鳴を繰り返す小児が上気道感染の徴候を示した時点で高用量の吸入ステロイドを投与すれば、喘鳴エピソードを軽くすることができるのだろうか。カナダMontreal大学のFrancine M. Ducharme氏らは、喘鳴を繰り返す小児に対し、高用量のフ… 2009/02/09 アレルギー・免疫
NEJM誌から 非定型抗精神病薬も心臓突然死リスクを高める 定型抗精神病薬と同様に、リスクは非使用者の約2倍 定型抗精神病薬が、重篤な心室性不整脈と心臓突然死のリスクを用量依存的に高めることは知られている。だが、より安全と考えられていた非定型薬も、定型薬と同様に、心臓突然死のリスクを約2倍に高めることが、後ろ向きコホート研究で明らかになった。米国Vanderbilt大学のWayne A. Ray氏らが、NE… 2009/02/04 精神・神経