NEJM誌から 閉経女性の性的欲求低下にテストステロンパッチが有効 HRTを受けていない814人における無作為化試験の結果 ホルモン補充療法(HRT)を受けていない閉経女性において、男性ホルモンのテストステロン投与が性的欲求低下障害の改善をもたらすことが、オーストラリアMonash大学Alfred HospitalのSusan R. Davis氏らによる無作為化試験で示された。テストステロンパッチ300μg/日の投与で満足できる性的エピソ… 2008/11/28 産婦人科
NEJM誌から イルベサルタンは拡張不全型の心不全の予後を改善せず 国際的な大規模試験I-PRESERVEの結果 心不全患者の約半数が、左室駆出分画(LVEF)低下を伴わない、いわゆる拡張不全型の心不全だ。アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)であるイルベサルタンが、それらの患者の予後の改善に役立つのではないかと考えた米California大学San Francisco校のBarry M. Massie氏らは、国際的な大規模無作… 2008/11/27 循環器
NEJM誌から CRPと虚血性血管疾患の発症に因果関係なし CRPは単なるマーカーに過ぎない可能性 血液中のC反応性蛋白質(CRP)値の上昇は、虚血性心疾患と虚血性脳血管疾患のリスク上昇と関連している。デンマークCopenhagen大学病院のJeppe Zacho氏らは、CRP高値となるCRP遺伝子の多型を有する人々の虚血性血管疾患リスクを調べて、それら多型と虚血性血管リスクの間に有意な関係が見られない… 2008/11/21 循環器
NEJM誌から 超低体重児にインスリンを投与しても利益なし 高血糖は減らすが低血糖イベントを増やし、死亡リスク上昇傾向も 集中治療室に入院している成人を対象とする研究で、インスリン投与による血糖管理の向上が死亡率と有病率を減らすことが示されて以来、その利益に関する議論が続いてきた。英Cambridge大学のKathryn Beardsall氏らは、超低体重児に高血糖イベントが少なくないことから、生後1週間のインスリン持続… 2008/11/20 小児科
NEJM誌から 最新の1価ポリオワクチンがポリオ根絶に有望 3価ワクチンより抗体誘導率が高く二次感染リスクが低い ポリオ根絶の目標とされた2000年を10年近く過ぎても、世界は未だポリオ根絶には至っていない。しかし、残されたハードルの一つを、新たな1価の経口タイプ1ポリオワクチンによって乗り越えられる可能性が示された。詳細はNEJM誌2008年10月16日号に報告された。… 2008/11/18 感染症
NEJM誌から チオトロピウムは肺機能を改善するがFEV1低下率は不変 中~最重症COPD患者を対象としたUPLIFT試験の結果 長時間作用型抗コリン薬チオトロピウムの慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する長期的な影響を評価する大規模臨床試験、UPLIFT試験の結果が明らかになった。4年間の投与で、主要エンドポイントに設定したFEV1(1秒量)の年間低下率には有意な改善を見なかったが、FEV1値、FVC(努力肺活量)値で表され… 2008/11/13 呼吸器
NEJM誌から マンモグラフィーの1人読影の精度は2人読影と同等 コンピューター支援検出システム(CAD)を併用した場合 欧州では、乳癌スクリーニングのためのマンモグラフィーの読影を専門家2人で行っている国が多い。英Aberdeen大学のFiona J. Gilbert氏らは、フィルムマンモグラフィーを用いたスクリーニングにおいて、コンピューター支援検出システム(CAD)を利用すれば、1人で読影しても癌検出率は2人で読影し… 2008/11/05 癌