NEJM誌から セツキシマブに頭頸部癌の生存期間延長効果 プラチナ製剤+フルオロウラシルに追加するレジメンで 転移性または再発性の頭頸部扁平上皮癌患者に対して、標準的な用量のプラチナ製剤+フルオロウラシルに加え、抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体製剤のセツキシマブを投与することで、全生存期間と無増悪生存期間が有意に改善されることが明らかになった。ベルギーAntwerp大学病院のJan B. Vermork… 2008/10/22 癌
NEJM誌から 大腸内視鏡検査の適切なスクリーニング間隔は? 初回検査で腺腫陰性なら次は5年以上先でOK 大腸癌と前癌病変(ポリープ)の検出に広く用いられている、大腸内視鏡検査。もし初回検査で陰性判定を受けたら、次は何年後に再び検査を受ければよいのだろうか。米Indiana大のThomas F. Imperiale氏らは、大腸癌リスクが平均レベルの50歳以上を対象に後ろ向き研究を行い、初回検査で腺腫が検出… 2008/10/17 癌
NEJM誌から 妊婦へのインフルエンザ予防接種は出生児の罹患も減らす 妊娠後期の妊婦を対象としたバングラデシュでの研究 乳児と妊婦は、インフルエンザに罹患すると深刻な転帰をたどる危険性が高い。妊婦については、WHOが2005年から不活化ワクチンの接種を推奨しているが、インフルエンザによる死亡率が最も高い生後6カ月未満の乳児については、接種が承認されていないのが現状だ。そこで、バングラデシュ国際下痢症… 2008/10/15 感染症
NEJM誌から 早期に厳格な血糖管理を行えば、その後も合併症は減少する 糖尿病患者を対象としたUKPDS試験の追跡調査(その2) 厳格な血糖管理によって糖尿病患者の合併症リスクが低下した後に、通常の管理に戻しても、その臨床利益は持続するのだろうか。1977年に英国で始まった長期的な臨床試験UKPDSでは、2型糖尿病患者に診断直後から厳格な血糖管理を行うと、食事療法のみの場合に比べて細小血管疾患リスクなどが有意に… 2008/10/10 代謝・内分泌
NEJM誌から 厳格な血圧管理をやめると、合併症減少効果もなくなる 糖尿病患者を対象としたUKPDS試験の追跡調査(その1) 2型糖尿病でかつ高血圧のある患者の血圧管理を厳格に行えば、大血管障害と細小血管障害のリスクが低下する。しかし、介入終了後に血圧の管理が不十分になると、こうした糖尿病合併症に対する臨床利益は消失することが、英国で行われた大規模臨床試験、UKPDSの追跡調査によって示された。詳細は、… 2008/10/10 代謝・内分泌
NEJM誌から エゼチミブは本当に癌罹患リスクを増やすのか SEAS試験では有意、他の2件では認められず 大動脈弁狭窄症の患者にスタチンとエゼチミブを投与したSEAS試験では、介入群において癌罹患リスクの有意な上昇が見られた。そこで、英Oxford大学のRichard Peto氏らが、現在進行中の別の2件の臨床試験の中間結果のデータを用いて新たに検証したところ、介入群に癌罹患率の上昇は見られないことが… 2008/10/03 医薬品
NEJM誌から スタチンとエゼチミブは弁狭窄関連イベントを予防できず 軽症~中等症の大動脈弁狭窄患者を対象としたSEAS試験の結果 高脂血症は大動脈弁狭窄症の危険因子であることが分かっているが、脂質降下薬を投与すれば、果たしてそのリスクは減るのだろうか。ノルウェーAker大学病院のAnne B. Rossebo氏らは、軽症から中等症の大動脈弁狭窄症患者にスタチンとエゼチミブを投与する無作為化試験を実施。介入群の大動脈弁狭窄… 2008/10/03 循環器