Lancet誌から DV被害者は自殺念慮の頻度が高い 日本を含めた10カ国15地域での国際研究の結果 世界保健機関(WHO)が実施した、ドメスティックバイオレンス(DV)と女性の健康に関する国際研究の結果、DVの被害経験のある女性は身体的な影響だけでなく、自殺念慮や自殺企図の頻度も有意に高く、精神的な健康にも悪影響を及ぼしていることが示された。米国Program for Appropriate Technology… 2008/04/28 精神・神経
Lancet誌から 初発統合失調症の治療効果は第1世代、第2世代間で有意差なし 第1世代は使用中止リスクは高いものの12カ月時点の効果に差は見られず 統合失調症の治療に第2世代の抗精神病薬が使われるようになって、既に10年が過ぎた。初発の統合失調症患者を対象に第1世代と第2世代の薬剤の効果を比較する無作為化試験の結果、第1世代のハロペリドールは治療使用中止リスクが高いが、12カ月の時点の臨床効果には差がないことが示された。オラン… 2008/04/21 精神・神経
Lancet誌から 1日1回のグラルギンと1日3回のリスプロのHbA1c低下作用に有意差なし APOLLO試験の結果から 1日1回投与の基礎インスリン製剤グラルギンと、1日3回食事の直前に使用する超速効型インスリンのリスプロを直接比較する無作為化試験(APOLLO試験)の結果、両剤でHbA1c低下作用には差はないが、グラルギンの方が低血糖リスクが低く患者の満足度が高いことが示唆された。ドイツJustus-Liebig大学… 2008/04/18 代謝・内分泌
Lancet誌から 神経芽細胞腫マススクリーニングは有効だった 日本全体を対象とする後ろ向き研究の結果より 日本で1984年から2003年まで行われた神経芽細胞腫マススクリーニングが、神経芽細胞腫の罹患と死亡にどのような影響を及ぼしたのかを後ろ向きに調べた結果、マススクリーニングが小児の死亡率減少をもたらしたことが示された。広島大教授の檜山英三氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年4月5日号に… 2008/04/18 癌
Lancet誌から トシリズマブは中症~重症の活動性RAにも有効 国際的なフェーズ3試験の結果より ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体製剤トシリズマブ(製品名:アクテムラ)が、中症から重症の活動性関節リウマチ(RA)の徴候と症状を迅速かつ有意に改善することが、国際的なフェーズ3試験(OPTION試験)で示唆された。オーストリアVienna医科大学のJosef S Smolen氏らの報告で、詳細は… 2008/04/08 骨・関節・筋
Lancet誌から 全身性若年性特発性関節炎の治療にトシリズマブが有効 臨床的な改善を持続、ステロイド用量の削減効果も ヒト化抗ヒトIL-6受容体モノクローナル抗体製剤トシリズマブ(製品名:アクテムラ)を、2~19歳の全身性若年性特発性関節炎(SOJIA)に適用したフェーズ3試験が日本で行われた。その結果、トシリズマブはSOJIAにも有効であり、その効果は迅速かつ持続的であることが示唆された。横浜市立大学医学… 2008/04/08 骨・関節・筋
Lancet誌から 成人の鼻副鼻腔炎、抗菌薬投与は不要? 抗菌薬が有効だと判断できる徴候や症状は見付からず プライマリケアでは、鼻副鼻腔炎様の症状を訴える患者に抗菌薬が処方されることが多いが、抗菌薬の投与は有効なのだろうか。細菌性かウイルス性かが明確ではない成人の鼻副鼻腔炎患者を対象とする無作為化試験のメタ分析の結果、徴候や症状から抗菌薬が有効な患者を見いだすことは困難であり、ほ… 2008/04/04 耳鼻咽喉科