JAMA Network Open誌から プラセボ群の有害事象発生率は無視できない 分子標的薬などの癌の臨床試験でグレード3-4の有害事象が18% 癌の切除後に、分子標的薬や免疫治療薬とプラセボを比較する補助療法のランダム化フェーズ3試験を対象に、系統的レビューとメタアナリシスを行ったアルゼンチンArgentine Association of Clinical Oncology(AACO)のMatias Rodrigo Chacon氏らは、プラセボ群の18%がグレード3-4の有害事象を経験… 2018/12/27 癌
JAMA Network Open誌から 地中海食が良い理由をバイオマーカーで探る Women's Health Studyのデータから食事の遵守度別に要因を比較 地中海食の遵守度が高い人では、心血管疾患(CVD)リスクが低いことは示されていたが、その分子的な機序は明らかではなかった。スウェーデンUppsala大学のShafqat Ahmad氏らは、Women's Health Studyのデータを用いて地中海食がCVDリスクを減らす要因について分析し、リスク減少の一部は炎症マー… 2018/12/26 循環器
JAMA誌から PPI併用で抗凝固治療に伴う消化管出血は減少 メディケア患者データで入院リスクを比較 経口抗凝固薬を使用している患者には、しばしば上部消化管出血が生じる。個々の抗凝固薬をPPI併用あり/なしで投与した場合の、上部消化管出血による入院の発症率を比較するために後ろ向きコホート研究を実施した米Vanderbilt大学医学部のWayne A. Ray氏らは、入院率はリバーロキサバン投与群が最… 2018/12/18 循環器
JAMA Network Open誌から 患者はなぜ医師に真実を告げないのか? 「医師の勧めに同意できない」または「理解できない」から 医師患者関係を良好にし、より適切ケアを行うためには、患者から医師への情報提供が欠かせないが、患者が特定の情報を医療従事者に告げないことは少なくない。米Middlesex Community CollegeのAndrea Gurmankin Levy氏らは、インターネットでオンラインサーベイを行い、どんな情報を提供しないの… 2018/12/17 医師・患者関係
JAMA Pediatrics誌から 米国で急性弛緩性脊髄炎の定義見直し提案 現在の定義では横断性脊髄炎や脊髄虚血を識別しにくい 急性弛緩性脊髄炎(AFM:acute flaccid myelitis)は、2014に米国でエンテロウイルスD68(EV-D68)感染症の流行と同時に発生したポリオ様の麻痺を、サーベイランスの対象とするために定義された疾患だ。米国Johns Hopkins大学医学部のMatthew J. Elrick氏らは、米国内で発症しCDCの定義に合わせて… 2018/12/14 小児科
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から 福島原発事故後の甲状腺癌スクリーニング結果 事故から5年後までの甲状腺癌の増加は示唆されず 2011年の福島第1原発の事故以降に、福島県民を対象に超音波検査を用いた甲状腺癌スクリーニングを行った福島県立医科大学の大津留晶氏らは、当初5年間に行われた2回のスクリーニングに参加した、事故時点で18歳以下だった小児のデータをJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌電子版に2018年11月29日… 2018/12/13 癌
JAMA Cardiology誌から 米国の心疾患病院ランキングと治療成績比較 ランキング上位病院は30日死亡率が低い 雑誌U.S. News and World Report(USNWR)が発表した、心臓病と心臓外科病院ランキングでトップ50に入った病院と、ランキング外となった病院の治療の質を30日死亡率、30日再入院率、患者の満足度という3点について比較した米Harvard大学医学部のDavid E. Wang氏らは、死亡率と満足度はトップ50病… 2018/12/12 循環器
JAMA Pediatrics誌から 早産児でもBCG接種時期を遅らせる必要はない 生後7日以内と8日~1年の接種時期による違いを比較 英国Oxford大学のShiraz Badurdeen氏らは、系統的レビューとメタアナリシスを行い、臨床状態が安定しているならば、早産児や低出生体重児でも正期産児と同様に、生後7日以内にBCGを接種しても有効性と安全性に差はなかったと報告した。結果はJAMA Pediatrics誌電子版に2018年11月26日に掲載された… 2018/12/11 小児科
JAMA Neurology誌から 磁気刺激の併用で脳卒中リハの回復を促進 3週間の間欠的シータバースト刺激法とシャム治療の比較 イタリアSanta Lucia Foundation IRCCSのGiacomo Koch氏らは、脳卒中による片麻痺のある患者を対象として、対側の小脳に磁気刺激(シータ波帯域の間欠的なバースト刺激を与えるCRB-iTBS法)を理学療法と併用する二重盲検のフェーズ2a試験を行い、シャム治療群と比較してCRB-iTBS群には歩行とバラ… 2018/12/10 精神・神経
JAMA Oncology誌から 造血幹細胞移植後の2次性固形癌の治療成績 癌の種類によって5年生存率は大幅に異なる 造血幹細胞移植(HSCT)を受けた患者に見られる晩期合併症の中で、最も恐れられているのが2次性固形癌(SSC)だ。スイスBasel大学病院のAndre Tichelli氏らは、欧州でHSCTを受けた後にSSCを発症した患者を対象に後ろ向きコホート研究を実施し、その後のアウトカムを検討したところ、癌の種類によ… 2018/12/07 癌