JAMA Network Open誌から 大腸手術後のSSIを最も減らす方法を比較 ネットワークメタアナリシスで機械的腸管処置+経口抗菌薬の組み合わせが良好 待機的な大腸手術の前の、機械的腸管処置(MBP)と抗菌薬の経口投与(OAB)の適用に対する関心が再び高まっている。これまで、MBP+OAB、OABのみ、MBPのみ、前処置なしという4通りのアプローチの有効性を同時に比較する研究は行われていなかった。オーストラリアSydney大学のJames W. T. Toh氏ら… 2018/10/31 外科
JAMA Network Open誌から 肝動脈化学塞栓療法の最適な予後予測指標は? cTACE後の持続奏効期間6カ月以上が有望 中国中山大学のYaojun Zhang氏らは、肝細胞癌(HCC)患者に対する肝動脈化学塞栓療法(cTACE)の、治療後の全生存期間を最もよく反映する代理エンドポイントを明らかにしようと考えて後ろ向きコホート研究を行い、cTACE後の持続奏効期間(SRD)が6カ月以上であることが、評価指標として優れていた… 2018/10/29 癌
JAMA Surgery誌から 自家脂肪移植による乳房再建は死亡率を減らす? オランダの乳癌患者を乳房再建から5年後まで追跡 乳癌手術後の乳房再建に、腹部や大腿から吸引した患者自身の脂肪組織を用いる自家脂肪移植(AFT)は、医師と患者の両方から、満足度の高い治療だと評価されているが、乳癌再発リスクに及ぼす影響が懸念されていた。オランダMaastricht大学病院のTodor Krastev氏らは、AFTを受けた患者と、条件をマ… 2018/10/26 癌
JAMA誌から 妊婦へのTdap接種は妊娠27~30週が好ましい 乳児の接種推奨時期まで母体からの移行抗体が百日咳から守る 米国では、妊娠27~36週の妊婦に対して、Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳)ワクチンの接種が推奨されている。しかし、いつ予防接種を行うと、臍帯血の百日咳抗体濃度が最高に達するのかを調べた研究はなかった。米国Baylor医科大学のC. Mary Healy氏らは、600人を超える妊婦を対象に前向きコホ… 2018/10/24 感染症
JAMA Intern Med誌から アロプリノールはCKDを悪化させない 痛風患者のステージ3CKD発症率をアロプリノールの有無で比較 腎機能が低下している痛風患者には、アロプリノール投与を躊躇する臨床医は少なくない。ブラジルRio de Janeiro 州立大学のAna Beatriz Vargas-Santos氏らは、腎機能が正常またはステージ2までの慢性腎臓病(CKD)で、初めて痛風と診断された患者を対象とするコホート研究を行い、アロプリノール… 2018/10/22 代謝・内分泌
JAMA Intern Med誌から 無増悪生存の延長はQOLの改善に直結しない 癌の臨床試験で使う評価指標を見直す 癌治療の臨床試験では、無増悪生存期間(PFS)が主要評価項目に設定される場合が少なくない。カナダMcMaster大学のBruno Kovic氏らは、PFSの延長が患者の健康関連QOL(HRQoL)の改善につながるかどうかを検証するために、系統的レビューと定量的分析を行ったところ、PFSとHRQoLの間に有意な関係は… 2018/10/18 癌
JAMA Intern Med誌から 水分摂取量増加で膀胱炎の再発は減らせる 再発リスクが高い女性に500mLの水を1日3本飲んでもらう研究 膀胱炎を繰り返す女性には、再発予防法として、水の摂取量を増やすことが勧められる。この戦略が有効かどうかを検討するオープンラベルのランダム化対照試験を実施した米Miami大学のThomas M. Hooton氏らは、再発リスクが高い女性に1日に1.5L余分に水を飲むよう指示すると、対照群よりも1年間の再… 2018/10/17 感染症
JAMA誌から 急性虫垂炎を抗菌薬で治療した群の長期成績 フィンランドのRCTで5年後までの追跡結果 合併症のない急性虫垂炎患者を、虫垂切除術または抗菌薬治療に割り付けて追跡するオープンラベルのランダム化対照試験APPACを行ったフィンランドTurku大学のPaulina Salminen氏らは、割り付けから5年後までの追跡結果を分析し、抗菌薬群の虫垂炎再発率は32.4%で、術後感染を含むあらゆる合併症の… 2018/10/12 外科
JAMA Network Open誌から 子宮収縮抑制薬は早産児の死亡を減らす? 早産例を調べたフランスのコホート研究 妊娠24~31週で早産した母子について、子宮収縮抑制薬を投与された場合と使用しなかった場合の、新生児死亡率や脳室内出血(IVH)の発生率を比較したフランスRouen大学病院のGaelle Pinto Cardoso氏らは、子宮収縮抑制薬を使用したグループの方がリスクが低かったと報告した。結果はJAMA Network … 2018/10/11 産婦人科
JAMA Network Open誌から 運動はパーキンソン病発症リスクを減らす メタアナリシスで男性のリスク減少は強固だが、女性は有意差なし 運動量とその後のパーキンソン病(PD)発症との関係を調べる系統的レビューとメタアナリシスを行った中国浙江大学のXuexian Fang氏らは、男性では運動量が多い人ほどPD発症リスクが減少していたと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2018年9月21日に掲載された。… 2018/10/10 生活習慣
JAMA誌から タウ蛋白標識PETを用いた認知症診断の研究 アルツハイマーと神経変性疾患の識別能力は高い スウェーデンLund大学のRik Ossenkoppele氏らは、タウ蛋白のイメージング用に開発された[18F]flortaucipirを用いたPET検査で、アルツハイマー病(AD)とその他の神経変性疾患を識別する能力を調べる横断研究を行い、この検査の識別能は高かったと報告した。データは、JAMA誌電子版に2018年9月18日… 2018/10/09 医療機器
JAMA Network Open誌から オメガ-3多価不飽和脂肪酸は不安を軽減する EPAやDHA摂取と不安症状の系統的レビューとメタアナリシス 台湾の中国医薬大学のKuan-Pin Su氏らは、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの、オメガ-3系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取と、不安症状の関係を調べた研究を抽出して、系統的レビューとメタアナリシスを行い、これらの脂肪酸の摂取が不安症状を軽減することが示唆さ… 2018/10/04 精神・神経
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から PET/CTの偽陽性率は初回治療の種類で異なる カナダの癌登録で口腔咽頭扁平上皮癌の再発評価を分析 カナダAlberta大学のShanmugappiriya Sivarajah氏らは、口腔咽頭扁平上皮癌と診断された患者に対して、最初の治療から1年以内に行われたPET/CT検査による残存病変/再発病変の検出精度を評価したところ、手術を受けた患者に比べ化学放射線療法を受けた患者では、偽陽性例が多く精度が低かったと報… 2018/10/03 癌
JAMA Psychiatry誌から うつ病歴のある女性はSLEを発症しやすい 米国の大規模コホート研究データの分析 米Harvard大学医学部のAndrea L. Roberts氏らは、Nurses' Health Study(NHS)とNurses' Health Study II(NHS II)の参加者を約20年間追跡したデータを用いて、うつ病の病歴がある女性は全身性エリテマトーデス(SLE)を発症するリスクが高かったと報告した。結果はJAMA Psychiatry誌電子版に201… 2018/10/02 精神・神経