JAMA Network Open誌から HPVの持続感染は複数の原発癌を発症する 米国のSEERデータベースを用いたレトロスペクティブなコホート研究 HPVの持続感染は、関連する癌の治癒に成功した癌サバイバーに、2つ目のHPV関連の原発癌(HPV-SPC)をもたらす可能性がある。米Texas大学Health Science CenterのRyan Suk氏らは、米国の癌登録のデータを分析し、初発のHPV関連癌の部位別に、HPV-SPCの発症率を調べ、同じ地域の一般母集団や、HPVと… 2018/09/27 癌
JAMA Oncology誌から PD-1/PD-L1阻害薬投与後の急速な腫瘍増大例 非小細胞肺癌のレトロスペクティブなコホート研究で13.8% PD-1/PD-L1阻害薬で治療中の癌患者に、急速な腫瘍増大(hyperprogressive disease;HPD)を示す例があることが報告されている。仏Gustave Roussy研究所のRoberto Ferrara氏らは、レトロスペクティブなコホート研究で非小細胞肺癌患者にPD-1/PD-L1阻害薬を投与した場合のHPDの有病率と予後への影響… 2018/09/26 癌
JAMA Network Open誌から 左室駆出率は計測法により変動する 心エコーとMRIやSPECTの間には5%以上のばらつきも 治療法の選択や臨床試験の組み入れ条件に、左室駆出率(LVEF)が用いられる頻度は高い。米国Mayo ClinicのPatricia A. Pellikka氏らは、心エコー、SPECT、MRIで計測したLVEFを比較し、使用するモダリティによって5%以上のばらつきが生じる可能性があると報告した。結果は、JAMA Network Open誌電… 2018/09/19 循環器
JAMA Intern Med誌から トランスジェンダー患者を診察するポイント 急性期治療に当たる臨床医が知っておくべきこと 救急部門や病院の外来にトランスジェンダーの患者が来たら、担当医はどう対応すれば良いのか。質の高いエビデンスがほとんどない現時点で、米California大学San Francisco校のNicole Rosendale氏らは、急性期医療を担当する医師が注意すべきポイントを指摘した。詳細は、JAMA Intern Med誌電子版… 2018/09/11 医師・患者関係
JAMA Cardiology誌から 若い患者には機械弁よりロス手術がお勧め? 大動脈弁置換術の成績に対するメタアナリシス 重度の症候性大動脈弁疾患の予後を改善する唯一の治療は大動脈弁置換術だ。しかし、余命の長い若い患者に対する理想的な手術法は明らかではない。カナダToronto大学のAmine Mazine氏らは、系統的レビューとメタアナリシスを行って、中央値5.8年の追跡で機械弁置換術よりもロス手術の方が総死亡率… 2018/09/10 循環器
JAMA Network Open誌から より簡便に入院時のせん妄リスクを評価 英国NICEのアルゴリズムを元に予測精度を上げる研究 せん妄は、入院中の高齢者に発生しやすい。米Providence Veterans Affairs Medical CenterのChristopher W. Halladay氏らは、入院時の年齢が80歳以上、認知障害あり、感染症あり、血清ナトリウムの異常値、という4要因に基づいてせん妄リスクを高精度に予測できると報告した。詳細は、JAMA Networ… 2018/09/07 精神・神経
JAMA Network Open誌から 上行大動脈瘤が破裂や解離を起こすリスクは? 自然経過を報告した研究のメタアナリシス これまで、上行大動脈瘤(AsAA)の自然経過は十分に分析されていなかった。待機的な手術介入の利益とリスクのバランスを判断するためには、この疾患の自然経過を知る必要がある。カナダUniversity of Ottawa Heart InstituteのMing Hao Guo氏らは、AsAAの自然経過について報告していた研究を対象… 2018/09/06 循環器
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から 説明の用語を変更すると患者の選択が変わる 小さな甲状腺乳頭癌を3つの用語を使った説明で比較 無症候の患者に見つかる小さな甲状腺乳頭癌(PTC)には過剰治療が行われている可能性が高い。豪州Sydney大学のBrooke Nickel氏らは、オーストラリアの一般男女を対象にオンライン調査を行い、低リスクのPTCが見つかった場合に説明に用いる用語を「乳頭癌」、「乳頭病変」、「異常細胞」と変えるこ… 2018/09/05 代謝・内分泌
JAMA Neurology誌から 失語症リハに経頭蓋直流電流刺激が役立つ 言語療法との併用でシャム治療より改善が大きい 米South Carolina大学のJulius Fridriksson氏らは、脳卒中後の失語症患者に言語療法と陽極経頭蓋直流電流刺激法(A-tDCS)を併用し、言語中枢領域を刺激すると、言語能力の改善が大きくなると報告した。研究参加を申し出たボランティア患者を、A-tDCSとシャム治療にランダム割り付けして比較した… 2018/09/04 循環器
JAMA Network Open誌から 癌の治療成績で地域格差はなくせる 同じプロトコールの臨床試験参加者では都市と地方の生存率に差がない 癌の治療成績には地域格差があり、大都市部に比べ地方のアウトカムが悪いと報告されている。その原因を探るために、米SWOG Statistics and Data Management CenterのJoseph M. Unger氏らは、臨床試験に参加した都市部と地方の患者の生存率などを比較したところ、組織型や病期が同じ患者が同じ治療… 2018/09/03 癌