JAMA誌から 虫垂炎の抗菌薬治療、1年内に7割は再発せず 手術と抗菌薬治療を比較するランダム化比較試験APPACで判明 合併症のない急性虫垂炎の患者を対象としたランダム化比較試験APPACで、抗菌薬による治療を受けた患者の場合、1年内に7割は再発が見られないことが分かった。試験を行ったフィンランドTurku大学病院のPaulina Salminen氏らは、「抗菌薬治療を受けた患者の7割が、その後1年間手術を必要としなかっ… 2015/06/30 消化器
JAMA Intern Med誌から スタチンによる記憶障害は「検出バイアス」か 服用開始後の急性記憶障害リスク上昇は、他の脂質降下薬でも発生 スタチンの服用者が、一過性の急性記憶障害が生じたとの報告は複数あるが、頻度などは報告によって異なっている。新たな研究で、スタチン使用開始後30日間の急性記憶喪失リスクは非使用者の4倍にもなることを示すデータが得られたが、このリスク上昇は「検出バイアス」に起因する可能性があるよう… 2015/06/24 代謝・内分泌
JAMA Pediatrics誌から 母乳栄養は小児白血病リスクを低減 生後6カ月まで母乳栄養を続けた小児、罹患率が2割低いことがメタアナリシスで示唆 イスラエルHaifa大学のEfrat L. Amitay氏らは、母乳栄養と小児の白血病の関係に着目して、過去のケースコントロール研究のメタアナリシスを実施。世界保健機関(WHO)などが推奨する生後6カ月間の母乳栄養継続が、小児白血病リスクの低減にも役立つことを示す結果を得た。… 2015/06/16 小児科
JAMA Neurology誌から ALSの高齢発症、糖尿病がリスク低減因子に オランダ住民登録ベースのケースコントロール研究が示唆 患者支援キャンペーンとして実施された「アイスバケツチャレンジ」で、認知度が高まった筋萎縮性側索硬化症(ALS)。心血管疾患の危険因子である肥満や脂質異常症があると、ALSの発症率が低いことが報告されているが、オランダの国家登録情報を用いたネステッド・ケースコントロール研究から、高… 2015/06/15 精神・神経
JAMA誌から 血圧計による腕の加圧で術後の腎障害が半減 心臓手術中の遠隔虚血プレコンディショニングで急性腎障害のリスクが低減、多施設ランダム化試験で判明 心臓手術後の合併症として頻度が高い急性腎障害のリスクを、血圧計のカフで上腕を強く加圧して虚血状態にする処置(遠隔虚血プレコンディショニング)で低減できることが、ドイツで行われた多施設共同ランダム化二重盲検試験で明らかになった。… 2015/06/12 循環器
JAMA Intern Med誌から OSAのマウスピース治療、昼の眠気改善せず 無呼吸指数は有意に低下、スウェーデンのランダム化試験で判明 軽症から中等症の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者を対象に行われたランダム化比較試験で、口腔内に装着して睡眠中の下顎の沈み込みを防ぐ装置(口腔内装置、マウスピース)の有用性は限定的で、昼間の眠気を改善する効果はないことが分かった。… 2015/06/11 呼吸器
JAMA Intern Med誌から VTE患者のブリッジングで出血リスクが17倍に 手術時にワルファリンをヘパリンで置き換えるブリッジング療法、VTE患者には推奨されず 静脈血栓塞栓症(VTE)の2次予防を目的としてワルファリンを服用している患者では、手術を受ける場合もヘパリンなどを用いるブリッジング療法は行わない方がよさそうだ。米Kaiser Permanente Colorado のNathan P. Clark氏らは、ワルファリン中断時に抗凝固薬を用いたブリッジング療法を適用する… 2015/06/09 循環器
JAMA誌から 胸部術後の呼吸管理にネーザルハイフロー フェースマスクを用いた間欠的BiPAP管理と同等の効果 胸部術後の非侵襲的な呼吸管理法として広く行われている二相性陽圧(BiPAP)モードでの間欠的な酸素投与と、高流量の酸素を鼻腔から投与する「ネーザルハイフロー」とで、再挿管などの実施率(治療失敗率)に有意差はなく、治療効果は劣らないことが明らかになった。… 2015/06/01 呼吸器