Eur Heart J誌から MI患者の再発リスクは発症から1年以降も低下しない スウェーデンの全国レジストリを利用した後ろ向きコホート研究 心筋梗塞(MI)で入院し生存退院した患者を対象に、その後の治療や再発状況を調べたところ、退院後1年間の複合イベント(MI+脳卒中+心血管死)発生リスクは約18%であり、1年以降のリスクも低下しないことが分かった。この結果は、Eur Heart J誌5月14日号に掲載された。… 2015/05/28 循環器
Ann Intern Med誌から 2型糖尿病の「肥満パラドックス」で新知見 心疾患がなければ、死亡リスクは「過体重」で最も低い 肥満は2型糖尿病のリスク因子であるにも関わらず、肥満患者の方が長生きする──。2型糖尿病患者の「肥満パラドックス」は、2012年に報告され大きな注目を集めたが、2014年には大規模コホートで否定的なデータが出された。だが、心血管疾患がない患者に限定すれば、パラドックスは成立するようだ… 2015/05/22 代謝・内分泌
Ann Intern Med誌から 原因不明の不育症、ヘパリン自己注射は無益 妊娠継続率や生児出生率に改善なし、449人の妊婦が参加したランダム化試験で判明 明確な血栓性素因を持たない、原因不明の不育症妊婦の場合、低分子ヘパリンの自己注射では妊娠継続率や生児出生率の改善は見られないことが明らかになった。計449人の妊婦が参加したランダム化比較試験による。… 2015/05/21 産婦人科
European Journal of Heart Failure誌から LCZ696はバルサルタン単独より腎機能を保持 HFpEF患者を対象としたPARAMOUNT試験の事後解析結果 駆出率が保持された心不全(HFpEF)患者に、アンジオテンシン受容体・ネプリライシン阻害薬(ARNI)のLCZ696を36週間投与したところ、バルサルタン投与と比較して血清クレアチニン値の増加やeGFRの低下が抑えられ、腎機能が保持されることが分かった。結果はEuropean Journal of Heart Failure誌5… 2015/05/20 循環器
Ann Intern Med誌から PCSK9標的薬の実力は? メタ分析結果が発表 抗PCSK9抗体は安全にLDL-C値を下げ、総死亡と心筋梗塞リスクを低減 新機序の脂質異常症治療薬として注目される、前駆蛋白転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)標的薬について、これまでに発表された臨床試験24件のメタアナリシス結果が発表された。同薬は安全にLDLコレステロール(LDL-C)値を低下させるだけでなく、総死亡と心筋梗塞のリスクを低減するこ… 2015/05/14 循環器
アブシキシマブ、心原性ショック併発STEMIの生存率を改善せず PCI施行例での傾向スコアを用いた解析から 心原性ショック(CS)を併発したST上昇型心筋梗塞(STEMI)によりPCIを施行した患者でアブシキシマブの効果が検討されたが、同剤の投与患者と非投与患者の追跡1年の生存率には有意差が認められなかった。これは、傾向スコアを用いたレトロスペクティブな解析によって示された。結果はCirculation … 2015/05/13 循環器
Circulation誌から 心係数が低い60歳以上は認知症リスクが高い 心拍出量の低下と認知機能障害の相関を示す報告は、従来より散見される。そのメカニズムとして全身の血流低下が高齢者の認知症発症に影響する可能性が示唆されていたが、詳細は明らかでなかった。このたび、フラミンガム子孫研究の参加者を対象とした検討が行われ、心係数(CI)が低い60歳以上の… 2015/05/07 循環器