BMJ誌から 妊娠中の抗うつ薬と子のADHDは交絡因子のせい 因果関係がある可能性は小さい 妊娠中の抗うつ薬の使用(特にSSRIs)が、子供の注意欠損多動障害(ADHD)のリスクに関係する可能性が示されているが、そうした関係を否定する報告もある。香港大学のKenneth K C Man氏らは、香港で出生した子供とその母親を対象に、妊娠中の抗うつ薬使用と、生まれた子のADHDのリスクを検討する… 2017/06/27 小児科
BMJ誌から 急性下気道感染症に抗菌薬の即時使用は不要 合併症がなければ様子を見てから処方する戦略が有効 急性下気道感染症は、先進国の人々のプライマリケア受診の主な原因の1つになっている。英Southampton大学のPaul Little氏らは、英国の一般開業医を受診した下気道感染症患者に対する抗菌薬投与が、30日以内の有害な転帰(再受診、入院、死亡など)に及ぼす影響を評価する前向き観察研究を行った。… 2017/06/21 感染症
BMJ誌から 若手医師の方が高齢入院患者の死亡率が低い メディケアデータでホスピタリストの年齢別患者死亡率を比較 医師の経験の蓄積や最新医学情報を更新する行動が、治療成績に与える影響を調べた研究は少ない。米国Harvard大学の津川友介氏らは、米国の65歳以上の内科疾患患者を対象に、入院治療の担当医の年齢と30日死亡率などとの関係を調べたところ、60歳以上の医師の治療を受けた患者の死亡リスクが高いこ… 2017/06/13 医療の質
BMJ誌から 高血圧対策のDASH食は痛風リスクを下げる 反対に典型的な西洋食は痛風リスクを増やす 米Harvard大学医学部のSharan K Rai氏らは、The Health Professionals Follow-up Study(HPFS)のデータを利用して食生活の影響を分析し、DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食を実行している人では痛風のリスクが低く、反対に典型的な西洋食を食べている人は痛風のリスクが高くな… 2017/06/07 代謝・内分泌
BMJ誌から 市販後臨床試験で有効性を示せない薬が多い 限定的エビデンスで承認された薬の市販後調査データは貧弱 2005~12年に限られたデータに基づいて米食品医薬品局(FDA)に承認された薬の、市販後調査について調べた米国New York州立大学のAlison M Pease氏らは、認められた適応症に対する臨床効果を市販後に示せていた薬剤はわずかしかなかったと報告した。詳細は、BMJ誌電子版に2017年5月3日に掲載され… 2017/06/02 医薬品
BMJ誌から 血栓回収ステントの利益予測ツールを作成 血管内治療の利益が大きい患者と小さい患者の識別に役立つ 血栓回収ステントを用いた動脈内治療は、近位部に閉塞がある急性脳梗塞患者の機能的転帰を改善することが知られているが、治療の利益は患者ごとに異なる可能性がある。急性脳梗塞患者に動脈内治療を行った場合に得られる利益の大きさを推定するツールを開発したオランダErasmus大学RotterdamのEsm… 2017/06/01 循環器