BMJ誌から 胆嚢切除術中の胆管造影で術後死亡リスク低下の可能性 スウェーデンでのコホート研究 胆嚢切除術の合併症の中でも、特に深刻になりうるのが胆管損傷だ。スウェーデンKarolinska大学病院のBjorn Tornqvist氏らは、スウェーデンのデータベースに登録されていた情報を分析し、胆嚢切除術中に意図的に胆管造影を実施すると、胆管損傷を術中に発見し、術後死亡リスクを減らせる可能性が高… 2012/10/30 消化器
BMJ誌から 閉経後間もない女性ではHRTの「利益あり」 乳癌や血栓塞栓症の増加はなし、約10年間介入した無作為化試験の結果 閉経から平均7カ月の女性をホルモン補充療法(HRT)または偽薬に割り付け、約10年治療を行った無作為化試験で、HRT群の死亡、心不全による入院、心筋梗塞の複合イベントリスクは偽薬群と比べて有意に低く、乳癌や血栓塞栓症のリスク上昇は見られないという結果が得られた。デンマークHvidovre病院… 2012/10/26 産婦人科
BMJ誌から 高齢者のベンゾジアゼピン使用は認知症リスク上昇と関係 不安や不眠の治療に広く用いられているベンゾジアゼピン系薬剤を高齢者に処方すると、その後の認知症リスクが1.5倍になる可能性が示された。仏Victor Segalen(Bordeaux 2)大学のSophie Billioti de Gage氏らが行った住民ベースの前向きコホート研究の結果で、論文は、2012年9月27日付のBMJ誌電… 2012/10/15 精神・神経
BMJ誌から 妊娠初期の流産・子宮外妊娠の判定にプロゲステロン測定が有用 メタ分析の結果、3.2~6ng/mLのカットオフ値未満で子宮内胎児生存の可能性はほぼ否定 妊娠14週までの妊婦が出血または腹痛を訴えて受診し、超音波検査では確定的な結果が得られなかった場合に、血清プロゲステロン値の測定を行い、結果が低値であれば、正常な妊娠が進んでいる可能性を99.2%の確率で否定できることが明らかになった。26件のコホート研究のメタ分析の結果で、オラン… 2012/10/12 産婦人科
BMJ誌から 大腸切除術後のジクロフェナクは縫合不全リスクを高める可能性 リスクはNSAIDs非使用患者の7倍、デンマークのコホート研究 大腸切除術後の非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)の使用と、再手術が必要な縫合不全(吻合部漏出)の関係を調べたコホート研究で、術後7日間に2日以上ジクロフェナクの投与を受けた患者の縫合不全リスクは、NSAIDsの投与を受けなかった患者の7倍にもなることを示すデータが得られた。デンマークCo… 2012/10/11 外科