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2006.06.24

専門展「サプリ&機能性食品2006」で 国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演 「サプリは薬ではない、頼りすぎず、食事に注意を 進むファイトケミカル研究、症状と成分の相関も徐々に解明」

 展示会3日目の午前中には、国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演を行った。

「今はサプリブームで、数え切れないほどの健康食品があるが、その効果などについては実はわかっていないこともある。頼りすぎず、まず食生活そのものを考えることが大切」。渡邊昌氏は、食事と運動により14kgダイエットすることで自身の糖尿病を克服した経験を交え、食についての正しい知識をもつことの重要性を訴えた。

 講演では、食物が体に与える影響として、ファイトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど、生活習慣病やガン予防に役立つとされている植物性成分)についての最新情報も紹介。野菜や果物に含まれるカロチンやイソフラボン、含硫化合物など約50種類の成分の摂取量と、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気との関係を調べたところ、その間には相関が見られることがわかってきたと、述べた。

 例えば、「カロチン類はとるほど肥満のリスクを高めるが、カテキンは減らす方に働いている。ケルセチンはうつ病のリスクを減らす傾向が見られる」、といった具合だ。ちなみに、ファイトケミカルといえどすべてに“効く”わけではなく、どんな疾病に対してもリスク軽減に有効だったのは、イソフラボンだけだったという。

 「こうした関係を調べていけば、疾病予防にも役立てていけるのではないか。さらに研究を進めていきたい」と渡邊氏。一人ひとりがこうした情報を知ってそれを食生活に生かしてほしいと話し、「100歳まで元気で生きて、コロっといく」ことを目指そうと呼びかけた。(中野恵子、日経ヘルス)