2006.03.22

アゼルバイジャンでH5N1亜型トリインフルエンザウイルス感染 7人陽性うち5人死亡

 アゼルバイジャン共和国で、H5N1亜型トリインフルエンザウイルスの人への感染が7人で確認された。このうち5人が死亡している。3月21日付けで世界保健機関(WHO)が発表した。WHOの累計では、2003年以降の死亡例は103例となり、100例を超えてしまった。

 発表によると、英国のWHO共同研究所での検査の結果、アゼルバイジャン保健省から提供された11人の患者サンプルのうち、7例が陽性だった。このうち6例は、同国南東部のSalyan Rayonに住んでいた。

 Salyanの6例のうち4例が死亡。第1例目は17歳の女性で2月23日に死亡した。第2例目は第1例の従兄弟にあたる20歳の女性で3月3日に死亡。3月8日には、彼女らの親友である17歳の女性が、3月10日には第2例目の16歳の弟が、それぞれ死亡している。これらの4例は、生活圏が重なっていたという。感染ルートは現在調査中。

 このほかSalyanでは、10歳の少年(回復)と15歳の女性(重体で入院中)が陽性だった。

 残りの1例は、Tarterの西レーヨンで確認された症例で、21歳の女性だった。3月9日に死亡している。

 高病原性H5N1亜型トリインフルエンザは2月9日に、首都バクー近郊の沿岸地域で発見された野鳥で初めて確認。アゼルバイジャンは2月24日に、Khyzy(北東部)とBilasuvar(Salyan の近く)の農場において家禽から感染を検出したと発表していた。そのため、約30万羽が殺処分された。

 今回死亡が確認された症例がこうした感染家禽に触れていたかどうかは、今のところ確認されていない。

 WHOのニュースリリースはこちら。(三和護、医療局編集委員)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 若年男性に生じた腹痛、必ず聞くべきことは? カンファで学ぶ臨床推論 FBシェア数:1
  2. 学会はスーツで行くべきなのか 倉原優の「こちら呼吸器病棟」 FBシェア数:500
  3. 病院の「介護医療院」転換に予想外の傾向! 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:22
  4. お尻に注入しないで!(食事中に閲覧しないで) 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:297
  5. 民間病院から大学教授を毎年輩出する秘訣 東謙二の「“虎”の病院経営日記」 FBシェア数:43
  6. 大腸癌検診は旧態依然でいいの? 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:27
  7. 記憶障害のみでゆっくり進行する認知症とは 発見者の金沢大学脳老化・神経病態学(神経内科学)教授山田正仁氏に聞く FBシェア数:95
  8. 最年少教授が拓く「臓器の芽」による新移植医療 特集◎再生医療はここまで来た!《4》 FBシェア数:233
  9. 中年期以降の飲酒量と認知症のリスク BMJ誌から FBシェア数:106
  10. 60歳代女性。胸部異常陰影 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
医師と医学研究者におすすめの英文校正