2006.03.15

グラクソ・スミスクラインが子宮頸がん予防ワクチンの臨床試験を4月から日本で開始

 グラクソ・スミスクライン(GSK)は3月14日、日本において子宮頸がんの予防を目的としたヒトパピローマウイルス(HPV)感染予防ワクチンの臨床試験を4月から開始すると発表した。

 HPVには100種類以上の異なる遺伝子タイプが存在するが、GSKが開発する子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの原因の70%を占めるHPV16と18のタイプに対するワクチン。細胞診によるスクリーニングとこのワクチンの両方を採用した場合、子宮頸がんの95〜97%を予防できると考えているという。また、現在まで4年間観察が行われている海外での臨床試験結果によると、感染に対し100%の予防効果を維持しているという。このHPVワクチンは、製品名「Cervarix」として、欧州連合(EU)ですでに承認申請されている。

 臨床試験は、20〜25歳の健康な女性を対象に行う予定。GSKは、この子宮頸がんワクチンの臨床試験に関する情報を4月初旬に開設予定のWebサイトで提供するほか、臨床試験に興味のある人は、事前に電子メールアドレスを登録すれば、後日臨床試験に関する情報がメールで送付されるという。詳細はこちら

 子宮頸がんは世界で2番目に多く発症している女性特有のがん。日本においても、女性特有のがんでは乳がんに次いで多く、毎年3000人の女性がこの病気により命を落としている。子宮頸がんは持続的なHPVの感染が主な原因とされているが、HPVの感染は女性にとってきわめて一般的で、70〜80%の女性が一生のうちに少なくとも1回は子宮頸がんに関連するHPVに感染すると言われている。子宮頸部細胞を調べると、約15人に1人がHPVに感染しているという。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 外来患者自殺で開業医有責、現場で高まる懸念 リポート◎東京高裁が1審覆し自殺企図患者への対応の過失を認定 FBシェア数:1175
  2. 精神病院のいまとこれから 医療マンガ・ドラマの裏話を教えます! FBシェア数:64
  3. 自らの「診断エラー」に真正面から対峙せよ イケてる指導医が研修医に伝えたいこと FBシェア数:83
  4. 新高血圧GL、日本は基準値140/90維持の方針 学会トピック◎第41回日本高血圧学会総会 FBシェア数:303
  5. かつてない異常気象が縦隔気腫の原因に? 木川英の「救急クリニック24時」 FBシェア数:13
  6. 風疹流行、2013年の悪夢を繰り返すな 忽那賢志の「感染症相談室」 FBシェア数:145
  7. 67歳男性。自宅の玄関で倒れていた患者 日経メディクイズ●神経内科 FBシェア数:0
  8. 入院させたがる精神科医に抱く疑問 宮岡等の「精神科医のひとりごと」 FBシェア数:114
  9. 緩和ケア病棟は「死ぬまでの間を生きる場所」 特集◎忘れられないカルテ FBシェア数:103
  10. クラビットにビオフェルミンRはOK!? セキララ告白!個別指導 FBシェア数:273
医師と医学研究者におすすめの英文校正