2006.02.18

神経保護効果を持つNXY-059が大規模フェーズ3臨床試験で有望な結果

 フリーラジカルを捕捉し、脳卒中動物モデルで神経保護効果を示した治療薬NXY-059が大規模フェーズ3臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとされた。英Glasgow大学のKennedy R Lees氏(写真)が、2月17日に米国で開催された国際脳卒中会議のInvited Symposiumとポスターセッションで発表した。

 臨床試験はSAINT Iと名付けられた試験で、24カ国158施設で1722人の6時間以内に発症した急性虚血性脳卒中患者を対象に二重盲検試験で行われた。患者は標準的な治療に加えてNXY-059かプラセボを1時間にわたって2270mg静脈内投与され、その後1時間あたり最大で960mgを71時間にわたって投与された。その結果、1699人のデータ解析の結果、行動能力で重症度を評価するmodified Rankin Scaleが90日目でNXY-059投与群でプラセボ投与群に比べて、有意に改善していることが確認された。

 一方、死亡率や副作用発生率は、NXY-059投与群とプラセボ投与群で有意な差はなかった。また神経の機能的な改善効果を脳卒中の重症度の指標であるNIH Stroke ScaleとBarthel indexで評価したが、有意な改善効果は確認されなかった。

 NXY-059は英AstraZeneca社が開発を進めており、SAINT I試験以外にもSaint II、CHANTと呼ばれている大規模臨床試験が行われている。わが国ではアストラゼネカが開発の準備を進めている。(横山勇生)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. マッチング中間、5年ぶりに東京大学が首位奪還 「医師臨床研修マッチング2018」中間結果ランキング FBシェア数:253
  2. 26歳女性。発熱、倦怠感 日経メディクイズ●胸部X線 FBシェア数:0
  3. <片麻痺>患者をCT室に送る前の必須検査は? 患者到着前から始まるエマージェンシー臨床推論 FBシェア数:57
  4. 応招義務で「無制限に働くこと」は想定されず 厚生労働省「医師の働き方改革に関する検討会」 FBシェア数:139
  5. 「なんなの、この人」。そう言われて我に返ったあの… シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:59
  6. 中小病院が国から託された「新たな使命」とは? 日経ヘルスケアon the web FBシェア数:51
  7. その便秘薬の処方、間違っていませんか? リポート◎グーフィス、リンゼスなど新たな便秘薬が続々登場 FBシェア数:174
  8. 66歳男性。5日前から続く息切れ 日経メディクイズ●救急 FBシェア数:0
  9. 3年がかりのパンダ撮影の舞台裏 医師の絶対教養 ナショナル ジオグラフィック編 FBシェア数:0
  10. 臨床が好きになった日と開業が近づいた日 谷口恭の「梅田のGPがどうしても伝えたいこと」 FBシェア数:13
医師と医学研究者におすすめの英文校正