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2006.01.31

血小板凝集をしない抗血栓抗体製剤、持田が開発

 持田製薬は、血小板を活性化することなく血栓形成を抑制できる抗血栓剤候補であるヒト化GPVI抗体の開発に成功した。これから前臨床試験に入る段階であることを1月31日に都内で開催した記者懇談会で明らかにした。GPVIは血小板上にあるコラーゲンの受容体になる。適応症は冠動脈疾患、脳卒中関連を想定しているという。

 同社のGPVI抗体は製造方法にノウハウがあるとともに、結合の仕方に特徴があるという。普通にGPVIに対する抗体を作製すると血小板凝集を引き起こす抗体ができてしまうが、持田製薬はある工夫を行うことで血小板凝集を起こさない抗体の開発に成功したという。

 持田製薬はこの抗体に関する発表を昨年12月に開催された米国血液学会で発表している(演題番号2168)。

 持田製薬は血栓症治療薬として開発を進めているFXa阻害剤とともにヒト化GPVI抗体の導出活動を進めている。また、開発早期の段階には前臨床試験に鎮痛薬、前臨床試験の前の段階に糖尿病関連の新薬候補があるという。

 持田製薬は懇親会で、尖圭コンジローマを適応症とした抗ウイルス作用を有する局所免疫調整剤「イミキモド」、新しいタイプの子宮内膜症治療剤「ジェノゲスト」の申請を年内に行うことも明らかにした。さらに、世界で初めて正常妊娠と子宮外妊娠などの異常妊娠を同時に検査できる尿中HCG試薬「ゴナスティックW」を今年の夏に発売する予定であることも公表した。(横山勇生)