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2005.12.12

エーザイの抗がん剤候補E7389が他剤無効乳がん患者で有望結果

 エーザイの米国臨床研究子会社であるエーザイ・メディカル・リサーチ社は12月9日、クロイソカイメン由来の海洋天然物ハリコンドリンBに類似した合成化合物であるE7389の他剤無効の乳がん患者を対象に単剤投与したフェーズ2臨床試験で有望な結果が得られたと発表した。同社は、米国San Antonioで開催された乳がんシンボジウムで現在後期フェーズ2試験段階にあるE7389の予備的な試験結果を公表したものだ。

 臨床試験には、28日間を投与期間の1サイクルとして71人の女性患者が登録された。そのうち65人の患者で有効性データ、48人の患者で安全性データが得られた。評価可能患者65人のうち、4サイクルを終了した段階で10例のPR (50%以上の腫瘍縮小効果)が確認され、21例はSDとなった。同社は進行した他剤無効の乳がん患者で約15%の奏効率が得られたことは、新規抗がん剤としての可能性が期待できる結果だとしている。

 E7389の主要な副作用は好中球減少症で、そのほか、軽度から中等度の吐き気、疲労感、脱水症、関節痛、呼吸困難、神経障害などが確認されたとしている。また、血液毒性が原因で試験を中断した症例はなかったという。(横山勇生)