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2005.12.06

NovaThera社、シリコンオイルと混ぜ合わせたバイオ素材の創傷など対象の臨床試験を近く開始

 英国NovaThera社は、シリカベースの化合物で抗炎症作用や抗菌作用を持つ素材である「TheraGlass」に銀を結合させ、さらに市販のシリコンオイルを混ぜ合わせた製剤について、熱傷の抗菌剤、創傷治癒剤としての臨床試験を数週間以内にマンチェスターの病院で開始する。NovaThera社のChief Commercial OfficerであるRob Daniels氏(写真)がこのほど明らかにしたものだ。

 臨床試験入りする製品は、市販のシリコンオイルで創痕の減少用に利用されている米Advanced Bio-Technologies社の「Kelo-cote」とTheraGlassを組み合わせたもので、Advanced社がNovaThera社から2005年1月にTheraGlassを利用する権利を獲得し、開発を進めているものだ。2006年後半には発売する計画だ。

 NovaThera社は再生医療に特化したライフサイエンス企業。TheraGlassについては創傷用途以外に骨修復、化粧品分野での応用を目指している。2005年の第3四半期にはオランダPharming社と組み換えヒトたんぱく質のデリバリーにTheraGlassを使うことで提携している。また、NovaThera社は、TheraGlass以外に幹細胞技術の開発に取り組んでいる。成人幹細胞、胚性幹細胞の両方を迅速でスケールアップした培養を可能にする技術であるTheraMachine技術の開発、マウスとヒトの胚性幹細胞を2型肺胞細胞に分化させる技術であるTheraLung技術も保有している。NovaThera社は合成ポリマーの足場の上で分化させた肺胞細胞が成育できることも確認している。(横山勇生)