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2005.10.15

SOD活性を高めるサプリ素材オキシカインが 虚血再灌流時のDNA障害を予防

 南仏産のメロンから取れるSODと小麦のグリアディンを結合させた素材オキシカインが、虚血再灌流時に起こるDNA障害を予防することが確認された。仏グルノーブル大学病院教授のグザビエ・ルベルブ氏らの研究。同教授が10月7日に来日し、報告した。

 オキシカインは抗酸化酵素のSOD(スパーオキサイド・ディスムターゼ)に小麦のグリアディンを結合させて、経口摂取時の消化酵素による分解を防いだもの。摂取することで体内のSOD活性が高まることが確認されている。

 ルベルブ教授らのグループはブタ9頭に1日1250IUのオキシカインを与え、対照となるブタ5頭には与えずに飼育した。2週間後に、ブタの胸部の大動脈を30分間クリップで圧迫して止める処置をし、その後に圧迫を解除し再灌流させて、解除2時間後の血液中のDNA損傷の程度を計測した。

 その結果、あらかじめオキシカインを与えていないブタではDNA損傷の程度がコメット法で変化量が0.32(テールモーメントの移動値)でDNA鎖の切断が増加したことがわかった。一方、オキシカインを与えたブタでは変化量は0.03にとどまった。脳卒中や心筋梗塞などで起こる一過性虚血と血液の再灌流時の酸化ストレスによるDNA損傷をオキシカインが防ぐことがわかった。

 ルベルブ教授は、「オキシカインからSODを取ると、腸管にある免疫細胞に指令を送り、体内のSODの合成を促進させるメカニズムが考えられる。SOD活性を高めて酸化ストレスを防ぐことで、血管内皮細胞が守られるので、動脈硬化の予防にもつながる」と説明している。

 オキシカインの原料となるのは、完熟後2週間保存がきくよう育種されたヴォークルシアン種のメロンの改良株。南仏のモンペリエ近郊で栽培されている。なお、オキシカインは日本での商標。海外ではGliSODinと呼ばれている。(藤井省吾・清水由貴子、日経ヘルス