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2005.10.04

A型ボツリヌス毒素の日本と中国の開発・販売権がGSK社に移管

 英GlaxoSmithKline社(GSK社)と米Allergan社は10月3日、Allergan社が販売している医療用医薬品「ボトックス」(一般名:A型ボツリヌス毒素)の日本と中国における開発・販売権をGSKに供与すると発表した。日本においてはグラクソ・スミスクラインが公正取引委員会の承認を取得次第、「ボトックス」の開発権・販売権を取得する。

 「ボトックス」は、ボツリヌス菌から抽出された精製たんぱく質製剤。筋肉の収縮を引き起こす神経伝達物質を阻害することで筋肉の動きを低下させる。患部に直接数回注射して使用する。現在「ボトックス」は、日本では眼瞼けいれん、片側顔面けいれん、痙性斜頸を対象に認可されている。アラガンが国内で販売している「ボトックス」のみで約40億円の売上高がある。アラガンの社員には、グラクソ・スミスクラインへの入社に応募する選択肢が提示される。アラガン社員を入社させることで、「ボトックス」の開発権と販売権の譲渡が円滑に行われることをグラクソ・スミスクラインは目指す。

 GSKは、日本と中国における中枢神経系分野での強みを生かし、「ボトックス」の新たな適応症の開発を加速させるとしている。(横山勇生)