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2005.09.26

期待大きいベバシズマブ、副作用で卵巣がんの臨床試験が中断 

 米Genentech社は9月23日、がん治療用抗血管内皮細胞成長因子(VEGF)モノクローナル抗体ベバシズマブ(商品名:Avastin)のプラチナ製剤で難治性の卵巣がん患者を対象にした多施設フェーズ2臨床試験の患者登録を副作用のために中断したと発表した。53人の患者を対象に臨床試験を行う計画だったが、44人の患者登録時点で5人の患者で胃腸の穿孔の副作用が観察されたため中止になった。大腸がんでの生存期間延長が確認され、欧米で画期的な抗がん剤として注目されているベバシズマブに不安要素が出現してきたことになる。

 ベバシズマブの開発中断についてGenentech社副社長のHal Barron氏は、「胃腸の穿孔は、ベバシズマブでは起こりうる副作用として知られている。しかし、今回のフェーズ2の患者登録を中断したのは、ベバシズマブの卵巣がんや他のがんを対象にした臨床試験で見出されているよりも高率に胃腸の穿孔が見出されたため」としている。

 Hal氏は、卵巣がんを対象にしたベバシズマブの開発計画は継続しており、より初期の卵巣がんや他のがんを対象にしたベバシズマブの開発には影響しないとしている。

 わが国では、中外製薬が大腸がんを対象にベバシズマブの臨床試験を進めているが、「日本でも慎重に開発を進めて行きたい」(中外製薬広報)としている。(横山勇生)