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2005.09.15

鳥取県の日本海側海岸に1万個近い医療廃棄物が漂着 中国語表記の点滴びんなど約9800点、100本超える針付き注射器も

 今年8月中旬以降、日本海沿岸に大量の医療廃棄物が漂着しているようだ。鳥取県の海岸には、9月初旬までに、針付き注射器など1万点近くが流れ着いた。同県は、県民の生命・健康を脅かしかねないとして、国に対し、9月13日付けで、原因究明を求める要望書を提出した。

 同県循環型社会推進課によると、9月8日現在で日本海側の海岸に漂着している医療廃棄物は、9753個にものぼる。主な内容は、点滴びん、アンプル、注射器、注射針ケース、薬びん、錠剤ケースなど。注射器は3割近くが針付きだった。海上保安庁から同県が提供を受けた情報によると、同様の漂着物は山形県から九州まで広く確認されており、島根県、鳥取県で特に大量に見られているという。

 漁業やレクリエーションの際に感染の危険に曝されかねないことから、事態を重く見た鳥取県では、9月13日付けで、海上保安庁長官、外務大臣、国土交通大臣、環境大臣に宛て、片山善博知事名で、(1)国の責任における原因究明、(2)沿岸諸国に対して、廃棄者に対する厳正な措置と監視体制の要請、(3)国レベルの機関を設置しての対策、を求める要望書を提出した。(中沢真也)