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2005.09.13

マルチキナーゼ阻害型抗がん剤ソラフェニブ Bayer社、Onyx社が欧州で承認申請

 ドイツBayer社と米Onyx Pharmaceuticals 社は9月12日、腫瘍細胞と腫瘍血管系におけるセリン/スレオニンキナーゼと受容体型チロシンキナーゼの両方を標的とする初の経口マルチキナーゼ阻害剤ソラフェニブについて、Bayer社が欧州医薬品庁に承認申請を行ったと発表した。進行性腎細胞がんと腎臓がんを対象に申請したもの。

 ソラフェニブの申請は、7月に米国でも行っている。ソラフェニブはRAFキナーゼ、VEGFR-2、VEGF-R3、PDGFR-β、KIT、FLT-3、RETが含まれるがんで重要な役割を果たしているキナーゼ群を標的としている。

 今年5月に開催された米国臨床がん学会(ASCO)では、ソラフェニブのフェーズ3臨床試験の結果が発表されている。全身投与の薬剤による治療が無効だった900人以上の進行性腎細胞患者を対象にした臨床試験で、画像診断に基づく評価で、プラセボ投与群の無増悪生存期間が中央値が12週間であったのに対して、ソラフェニブ投与群では24週間に延長できた。

 Bayer社とOnyx社は、すでに治療を受けた経験のある進行腎がん患者を対象としたソラフェニブのフェーズ3試験EU ARCCS (European Advanced Renal Cell Carcinoma Sorafenib )を開始することも発表した。ドイツ、フランス、英国、スペイン、イタリア、オランダ、ポーランドを含む11カ国で今秋開始される (横山勇生)